【大西亜玖璃 インタビュー】
私自身も今回は
勝負の一枚になると思っている
“Love・Me・Do おじさん”は
すぐに悔しがる
「指先ハート」についても聞かせてください。
王道なメロディーと、《（Love you）》のコーラスに懐かしさを感じる、私自身も大好きな楽曲です。歌の主人公はきっと自分と同年代の可愛らしい女の子で、歌詞で描かれているように好きな人との曖昧な関係性を楽しめているのが純粋にすごいと感じました。私自身は優柔不断なところがありつつも、イエス・ノーははっきりと示すタイプだし、《“大好き”そっと送るよ》なんてしない。“大好きなものは大好きっ！”って言っちゃいます。
今とても力強い表情をされていましたね。実際のところ、日常で“指先ハート”をする機会はありますか？
声優仲間で写真を録る時に指先ハートもしますね。でも、私が高校生だった頃から流行っているポーズで、確か当時はBTSがまだ“防弾少年団”の名前で活動していた頃だったかな？
大西さんの口から防弾少年団が出たのが意外でした。
韓国アイドルを好きな友人が、ハイタッチ会に参加していたという話を思い出しまして。
なるほど。レコーディングの際に作家さんとはお話をされましたか？
作曲・編曲を担当していただいた木村孝明さんと、“おはようございます。今日もよろしくお願いします”とだけ（笑）。
さては…ほとんど会話をしていないですね。
木村さんはシャイボーイなので。でも、私がシャイガールだから、勝手にそう思い込んでしまっているのかも（苦笑）。そう言えば、木村さんから今回は最新の要素を取り入れてみたとうかがったのですが、私としては懐かしいサウンドの楽曲だと感じていたので、レコーディングで的外れなお話をしてしまっていたのかな？
大西さんのお気持ちはよく分かります。過去の楽曲で言えば「Love・Me・Do」（2022年4月発表のシングル「ジェリーフィッシュな君へ」収録曲）に近いレトロポップな雰囲気ですよね。
そうなんです！ 「Love・Me・Do」はファンの方からも人気が高いので、「指先ハート」もそれに近いサウンドを作ってみようと。それこそ「Love・Me・Do」はあくまでカップリングの立ち位置のはずなのに、ライヴで歌わない時はファンのみなさんがチェッ！と言うくらいに大人気で。通称“Love・Me・Doおじさん”はすぐに悔しがるんです。
Love・Me・Doおじさんという概念が存在するのですね。
心の中に“おじさん”を飼っている方が多いんですよ。今度は“指先ハートおじさん”を手懐けていただけたらと思います。
ところで、“指先ハート”と同じく、スマートフォンなどに見られる絵文字も日常で自身の感情を伝えるひとつの手段ですよね。大西さんは普段、どんな絵文字をよく使いますか？
最近はちいかわの絵文字を選びがちですね。LINE上で購入できて、普通の絵文字のように文字の後ろなどにつけられるんですよ。デフォルトのものであれば、キラキラした星、にっこり笑顔、泣き顔、汗、ハートがふたつのものかな？ あとは、「夢で逢えなくても」をイメージした吹き出しマークと、まさに指先ハートの手をした絵文字なんかも使います。
大西さんと言えば、にっこり笑顔の絵文字ですよね。
ファンのみなさんにもそのイメージが定着しているようですね。自分の文章にこの絵文字をつけて、“CV：あぐぽん”のようにしゃべらせて楽しんでいると聞きました。
そんなミームが!? 大西さん自慢のにっこり笑顔は、今回のアーティスト写真でも見られるところです。
シンプルでどこかオフショットのような雰囲気が素敵な一枚ですよね。いろいろな候補があった中で、2色のハートを持っているのが両A面シングルらしくていいかなと思いまして。ファンのみなさんはこの写真を見て「指先ハート」のほうをイメージしたそうなんです。正解は「夢で逢えなくても」のほうだから違うんだよな〜（笑）。
両A面シングルということで、収録曲2曲ともの映像が初回限定盤には収録されるそうですね。撮影時の印象的なエピソードはありますか？
「夢で逢えなくても」は、まさに青春の1ページのような仕上がりになりました。衣装の制服がとても可愛らしくて、私もあの制服で高校に通いたかったな。「指先ハート」は大人しい女の子のイメージに合わせて、今回は静かに演技をしようと考えていたのですが、監督から“今日は元気がないね”と言われてしまい。結果的に「ジェリーフィッシュな君へ」の時のように、大袈裟にふざけた、いつもの私らしい映像になっています。
それでは最後に、今年の冬にやりたいことは？
イルミネーションを見に行きたい！ 空気が澄んでいて、街中もキラキラしていて、ご飯を食べておうちに帰ってきたら、部屋の温かさに包まれて。あの雰囲気を早く味わいたいです。おうちでお鍋をするのもいいかも。あ〜、早く冬にならないかなぁ（笑）。
取材：一条皓太
「夢で逢えなくても」MV
「指先ハート」MV
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