まほろばを目指した志士たちの熱き群
像・音楽劇『まほろばかなた』が開幕
 コメント&舞台写真到着

2022年10月28日(金)天王洲 銀河劇場にて、西田大輔作・演出のオリジナル作品、音楽劇『まほろばかなた』が開幕した。
本作は『まほろば』を目指した志士たちの熱き群像・音楽劇。主演の阪本奨悟をはじめ、“芝居”と“音楽”に熱意を持った俳優陣が集い、数多くの話題作を手掛けるYOSHIZUMIが音楽を担当。舞台でしか味わえない迫力の音色で物語を奏でる。決して希望を絶やすことなく戦い続けた夢追い人の浪漫活劇だ。
このたび公演に先立ち行われたオフィシャル会見でのキャストコメントと、舞台写真が到着した。なお本公演は、11月6日(日)まで上演中。
コメント
作・演出 西田大輔
ーー2014年上演版から生まれ変わった本作について、稽古を経ての印象は?
俳優が変われば物語が変わると常々思いながら演出をしてきましたが、今回は想像を上回るほど、2014年の初演版とは全く違う新しい音楽劇が出来上がりました。このメンバーと作って、大地が見えるような作品になったと改めて感じ、とてもわくわくしています。
ーーこの時代には活躍した人物がたくさんいる中、今作でこの5人を主要人物に選んだ理由は?
高杉晋作を中心にした中で、長州という地に生きる人々の群像劇を描きたいなと思ってそこから自然に本作の物語が生まれていきました。この作品は、実は男性陣以上に女性の登場人物が格好良くて、「彼らはどう生きていたのか」を、いろんな女性の視点から描いています。その真ん中に生きている晋作はあんまり言葉として口には出さないけれども、まっすぐはるか先の意思を持っていて、彼のそういったところに惹かれた人々の物語になっています。
ーー本作に掛ける意気込みと、観に来て下さる方へのメッセージ
稽古では俳優のみんなにはお芝居をしてほしいとか、シーンの解釈についてなどをもちろんお話してきましたが、それよりも一人の人間として胸が震える気持ちを大事にしてほしいと伝えてきました。それを、ここにいる5人をはじめとする俳優たちが繊細に作り上げてくれて、とても尊い時間だったと思います。さらにYOSHIZUMIさんの音楽がみんなの演じる物語と同時に心情や歴史を美しく彩ってくれています。
0から1をみんなで一緒に作り上げてきたので、ある意味、全員が原作者だなと思っています。本作がたくさんの人に届くことを心から願っておりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
高杉晋作 役:阪本奨悟
ーー今回演じる役どころの印象は?
今作の高杉晋作は飄々としていて、一見掴みどころがないような雰囲気を持っているのですが、内心では熱く「まほろば」を目指す気持ちにあふれています。その気持ちが長州の面々に影響を与えていて、興味深く面白い役どころだと思っています。
ーー本作に掛ける意気込みと、観に来て下さる方へのメッセージ
激動の時代を描いた作品となっていて歴史に名を遺す人物が多数登場しますが、長州と幕府の考えの対立だったり、それを客観的に見ている女性陣の思いだったり、様々な角度から楽しめる群像劇になっていると稽古場から思ってきました。
2022年の現代に生きる僕でも、100年以上前に生きた人々の命を惜しまず思想を貫くために戦っている姿に胸を打たれるようなところがあります。長州の方々の思いを演じるということで、重要なバトンをいただいたという思いで、お客様にお届けできたらと思っています。そして「まほろば」とはどんなものなのか。観る方によって考え方が変わると思いますが、ぜひ注目してご観劇頂けたらと思います。
山縣狂介 役:糸川耀士郎
ーー今回演じる役どころの印象は?
山縣狂介はまっすぐで猪突猛進な印象があります。彼の成長する姿や、物語に気持ちでぶつかっていくような役なので、お客様にも感情移入して観ていただけるんじゃないかと思います。
ーー本作に掛ける意気込みと、観に来て下さる方へのメッセージ
泣ける作品や笑顔になれる作品はたくさんありますが、この作品は笑いながら泣ける作品になっていると思っています。ご観劇頂けたらきっとわかっていただけると思いますので、ぜひ多くの方に観て頂いて、泣きながら笑っていただけたらと思っております。
大村蔵六 役:和合真一
ーー今回演じる役どころの印象は?
大村蔵六は非常に落ち着いていて、みんなの保護者的な役割を担っています。また、山縣狂介と2人で行動するシーンも描かれています。今回の物語では、医者としての姿と、陸軍の父と言われた軍師としての姿が描かれるということで、その二面性もお楽しみいただけるんじゃないかなと思います。非常に真面目な役ですので、”和合真一“を抑えて演じていきたいと思います。
ーー本作に掛ける意気込みと、観に来て下さる方へのメッセージ
物語の中に人間ドラマがあったり、それぞれの葛藤があったり、一人ひとりラブロマンスがあったりします。みんなにはラブロマンスがありますが、描かれた時代的に僕にだけ無いということなので、それ以外の部分で頑張っていきたいと思います。音楽劇なので、西田さんの書き起こした歌詞にもぜひ注目して頂けると時代が見えて楽しんでいただけると思います。それぞれの登場人物に感情移入していただけたらと思います。
伊藤春輔 役:廣野凌大
ーー今回演じる役どころの印象は?
伊藤春輔という役は、登場人物の中でも一番自分の欲に忠実ですが、地頭の良さと持ち前の対応力でいろんな場面をくぐり抜けていって、のちに初代総理大臣になります。自分の中の似ているところをリンクさせて役を作り上げたので、自分の中に春輔が元々いたような、作り上げたような、どちらの感覚もあります。愛すべきキャラクターになっていると思います。
ーー本作に掛ける意気込みと、観に来て下さる方へのメッセージ
僕らの中にも受け継がれている、”大和魂”のような、日本人特有の魂がこれでもかというくらい詰まっている作品だと思っていて、それを音楽が助長して照明が彩って、そこに俳優陣のお芝居が重なって一つの作品になっています。演じていて改めて、こうして国が作られてきて僕らは今を生きているんだなと、先人へのリスペクトの思いがあります。生きていることへの感謝が出てくるような作品だと思いますので、ぜひご観劇ください。
桂小五郎 役:松田凌
ーー今回演じる役どころの印象は?
自分が演じる桂小五郎という人は、幕末を生きた志士たちの中でも、こういう生き方をした人は、なかなかいないのではないかと本作の脚本を読んでいても思いました。
彼の人生の中でも、すごく濃密な時期が本作で描かれているので、彼の葛藤や苦悩などにも注目して頂けたらと思います。
桂は「まほろば」とは何なのかという問いかけの下、本作に登場するみんなのことを思って生きている人物なので、彼のように自分もみんなを思って板の上に立てたらなと思っています。
ーー本作に掛ける意気込みと、観に来て下さる方へのメッセージ
僕たちが演じる人物たちは、歴史の中でも偉人と呼ばれるような人たちですが、なぜどのようにして偉人と呼ばれるようになったのか。そして、それを支える女性たちがとても格好良く美しく描かれていますが、どのように生きていたのかということに注目して観て頂けたら、きっと男女問わずどんな方でも、胸を打つ作品だと信じております。以前、山口県の萩にある桂小五郎の生家を訪問しました。彼は「死而後已(ししてのちやむ)」という言葉を家に書き残しているのですが、「死ぬまで努力を続ける」など、様々な意味が込められていますが、その言葉に泥を塗りたくないという一心で演じさせていただきますので、皆様ご声援の程よろしくお願いいたします。

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