L→R Mona、Hina

L→R Mona、Hina

【Kitri インタビュー】
“表では見えないところがある”
というテーマは
迷わず決めていた

「羅針鳥」があるから
“Kitriとは?”を意識できる

「ヒカレイノチ」は一日の始まりを感じる晴れやかなサウンドや、お話ししてくださった“人の側面を描いている”という部分からも現実的な要素がたくさんあって、Kitriの曲としては新鮮に感じました。でも、最後の《今日の君に会うために/生きてみたっていいだろう/誇らしげに》という歌詞からも、ささやかで心強いメッセージをくれるのはKitriらしいと思ったり。

Mona
曲を作り始めた3年前はKitriらしい曲を自分から探しにいく感じだったんですけど、クラシックベースのピアノと、MonaとHinaの似ている歌声というのが変わらずにあって、ふたりがイメージしている歌詞の世界観が表現できれば、どんなタイプの曲を作っても何となくKitriらしさが滲み出てくると安心感を持てるようになりました。だから、いろんなタイプの曲に挑戦しようという気持ちは強くなっています。不安にならずに、まずは作ってみたらいいんだなと、『Kitrist II』(2021年4月発表アルバム)あたりから思うようになりました。
Hina
Kitriらしさは活動するにつれて開けていっていると思います。ユニットを結成した時にMonaが“ピアノ連弾をしながら歌って、ふたりが主軸になるような曲を作りたい”と言ってくれてたのを覚えていて、そこに立ち返ればいつでもKitriらしさが分かるんじゃないかといつも思っています。どんな曲であっても、新しい挑戦をしても、ふたりがいいと思えるものだったら、自然とKitriらしさが入ってきてくれる自信みたいなものはありますね。

「ヒカレイノチ」は今のKitriを表現している曲でもありますね。

Mona
曲を作る時になるべく限界を決めないというか。“何でもトライしてみよう”というスタンスで作っているので、今回の制作でも“自分たちでもこんな曲ができるんだ!”っていう発見が増えました。

ちなみに『Kitrist II』でKitriの幅が広がるきっかけになった曲を挙げると?

Mona
「NEW ME」はファンの方も驚いてくださっていて、いい意味でピアノ連弾にとらわれていない曲ができたと思います。

“Kitriのダンスミュージック”をイメージした曲とおっしゃっていましたね。

Hina
タイトルのどおり、演奏していても新しさがありました。ライヴでも今までにないお客さんのノリができるので楽しいです。ふたりきりで作っていた音楽が、いろんな方のアイディアやエッセンスを取り入れられることによって広がっていますし、自由な場所にいけるんだという勉強にもなっています。
Mona
あと、デビューEP『Primo』(2019年1月発表)に入ってる「羅針鳥」は、ずっと自分たちの軸にあるんじゃないかと思っています。クラシック曲をポップスに取り入れて、ふたりで歌って、ふたりでピアノを弾くっていう原点で思い出すのはこの曲です。「羅針鳥」があるから、曲を作りながら“Kitriとは?”を意識できているような気はしています。関わってくださる方々のおかげで“もっと音楽を楽しんでいいんだ”とか、“気を楽にしていいんだな”と思えているので、その時々で生まれる音楽を楽しんでいきたいと思います。

取材:千々和香苗

シングル「ヒカレイノチ」2021年11月17日発売 日本コロムビア
    • COCA-17926
    • ¥1,430(税込)

『Kitri Live Tour 2021 AW キトリの音楽会#4“羊飼いの娘たち”』

12/03(金) 大阪・ドーンセンター
12/11(土) 福岡・電気ビルみらいホール
12/18(土) 東京・恵比寿 The Garden Hall
12/25(土) 石川・金沢市アートホール

Kitri プロフィール

キトリ:幼い頃よりクラシックピアノを学んでいた姉のMona(モナ)とHina(ヒナ)によるによるピアノ連弾ユニット。ふたりが大ファンだと公言する大橋トリオの手に自主制作音源が渡ったことをきっかけに、大橋が手掛ける2016年公開映画『PとJK』の劇伴音楽に参加。19年には大橋がプロデュースしたEP『Primo』でメジャーデビューを果たした。その後、同年リリースの2nd EP『Secondo』、20年リリースの1stアルバム『Kitrist』に続いて、21年4月には2ndアルバム『Kitrist II』を発表。Kitri オフィシャルHP

「ヒカレイノチ」MV

「ヒカレイノチ」(Instrumental Ver.)

「シンパシー」(Instrumental Ver.)

「羅針鳥」MV

OKMusic編集部

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