L→R Mona、Hina

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【Kitri インタビュー】
『Kitrist II』には新しさと
変わらないものが入っている

2020年1月リリースの1stアルバム『Kitrist』からタイトルが地続きになっている通り、2ndアルバム『Kitrist II』は前作からさらに挑戦を重ねたKitriの新境地がうかがえる。ミステリアスで奇妙さも覗かせるサウンドに救いのようなフレーズが差し込む今作は、彼女たちの志すアーティスト像がより具現化していると感じた。

相反する気持ちを
合わせながら作っている

『Kitrist II』はこれまでのKitriにもあった冷静さがありつつ、感情的な楽曲も多く感じて、聴いていてゾクゾクしました。完成してみていかがですか?

Mona
Kitriのいろんな一面を聴いていただけるアルバムになったと思っていて、これまで自分たちがイメージしていたピアノ連弾や、ふたりのハーモニーで聴いていただくところからはみ出したような曲が増えて、色鮮やかな仕上がりになったと思います。
Hina
いつも新しいことに挑戦したいと思っているんですけど、今回は最初に曲で表現したいことのイメージを膨らませてから、それに近づけるための挑戦だった感じがします。

繊細な中にも臨場感があって、特に1曲目の「未知階段」はストリングスの迫力と終わり方の歪さに圧倒されました。

Mona
まさに「未知階段」をはじめ、今作では曲ごとにアレンジャーの方が参加してくださっているので、それぞれに違う世界観ができて、ふたりでは生み出せない個性を引き出してもらえた感じがします。Kitriとして本格的に活動をする前は、一緒にいて安心できる存在がHinaだけだったので、このふたりでしかできないことをやっていたんですけど、Kitriになってからたくさんの人と出会って、自分たちにはないアイディアをくださったり、弾けない音を演奏してくださったり、いろんな方のおかげで生まれる音がたくさんあることに気がついたんです。今では人とかかわりながら音楽を作ることが、自分の刺激になっています。

今作は聴いている身としても驚きの連続です。2曲目の「人間プログラム」はバンドサウンドで、リズム隊のアグレッシブなビートがKitriの楽曲ではかなり新鮮でした。ビートに対して淡々としているふたりのヴォーカルが絶妙だし、変化の先にある怖さを感じるというか。

Mona
この曲は未来と現在に焦点を当てて、AI技術が人間の知能を超えてしまった時のシンギュラリティーを想像して作ったんです。技術が発達していって、私たちが音楽を作る必要がなくなってしまう不安も込めていますが、その中で人間だからこそ作れるものもあるはずだと、どこかで信じたい想いもあって。いろんな気持ちから生まれた曲ですね。

メロディーはキャッチーなのに、すごく奇妙な曲になっていますよね。「NEW ME」のヴォーカルもミステリアスな雰囲気が漂っていて、それなのにリズミカルで“踊ってそうな曲”というか。

Mona
仮タイトルは“ダンス”でした(笑)。今まで作っていなかった“Kitriのダンスミュージック”をイメージして、曲調は踊れるけど、歌は気怠そうな感じに、でも歌詞の主人公は自分の意志が強い人という、ちょっとおかしなバランスで成り立ってます。

「NEW ME」の主人公や先ほどのAI技術の話もそうですけど、リアルなことを題材にしていても、Kitriの曲になると摩訶不思議というか。暗闇がすぐそこにあるような危機感があります。

Mona
ちょっと不安定なものやダークサイドにも興味があって…でも、“前向きに進んでいきたい”という気持ちもあるので、相反する気持ちを合わせながら作っているところはあるかもしれないですね。ポップな面もあればダークなところもあるっていう振り幅を楽しんでます。

ヴォーカルで言うと、「青い春」の思い切り歌う感じはこれまでになかった挑戦ですよね?

Mona
はい。“Kitriの王道の曲は何か?”って考えた時にふたりともあまり思い浮かばなくて。多くの方が共感してくれるような一曲を作ってみようと思って取りかかったので、歌のアプローチも違った仕上がりになりました。

人が似たような気持ちになる季節が春だったと。

Mona
そうですね。出会いとか別れを経験して、いろんな気持ちが揺れ動く季節だと思っていて、一年前から春を題材にして音源を作って温めていました。
L→R Mona、Hina
アルバム『Kitrist II』

OKMusic編集部

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