L→R Mona、Hina

L→R Mona、Hina

【Kitri インタビュー】
“表では見えないところがある”
というテーマは
迷わず決めていた

押しつけがましくなく、
影からエールを贈る

「ヒカレイノチ」は朝に聴きたくなるようなさわやかさがありますね。

Mona
ピアノ連弾をベースにしていますが、鈴木正人さん(Ba/LITTLE CREATURES)、西田修大さん(Gu)、伊吹文裕さん(Dr)に参加していただき、網守将平さんのアレンジも相まって、まさに朝に聴きたくなるような、前向きで華やかな一曲になりました。

先ほど普遍性を意識したとおっしゃっていたので、それもあって柔らかな印象の曲になっているのかなと思いました。

Mona
歌詞の言葉遣いにしても、メロディーにしても、全て押しつけがましくなく、影からエールを贈るような曲になったらいいなと想像して作ったので、結果的に柔らかさが出たり、光のある仕上がりになったと思います。サビは《ヒカレイノチ/胸の奥でさけぶ》という出だしですが、“叫ぶ”という表現は今までのKitriにはないアプローチなので新鮮です。今までは自分の中で思うとか、想いを控える歌が多くて、今回もやっぱり“胸の奥で”ではありますが、考えていることを外に発散しようとしているのは初めてかなと。

『古見さんは、コミュ症です。』という作品があるからこその表現でしょうか?

Mona
作品からのイメージで思いきったところもありますね。あとは、作ったメロディーがそうさせたような気もします。“ここは言いきろう!”という潔さがありつつ、Kitriにある柔らかさも感じるというか。仮タイトルは“萌黄”だったんですけど、自然や緑、風がそよぐ感じというか、“今日も頑張ろう!”と思える曲にしたいという漠然としたイメージがあって、それはサビの《ヒカレイノチ》というワードが決まってから全体が見えてきたんです。
Hina
《ヒカレイノチ》の部分はサビの出だしだから、ふたりでああでもないこうでもないと相談しながらたくさん言葉を出して、やっとしっくりとくるものが見つかったんです。他にも“花のように”とか“大空から”とかが候補にありました。

カタカナだからキラッとした感じがあって、曲全体を通して励ましてくれる気がします。

Hina
この曲は私にとっても前を向かせてくれる曲です。Aメロの《昨日まで泣いていたことなんて/誰ひとり知らずに世界は回る》という部分は、何か悲しいことがあっても平気な顔で歩いていく様子を歌っているんですけど、私自身もそういう時があるし、身近な人に感じることでもあるので、人の側面みたいなものを表現した曲になっていると思います。
Mona
Hinaが言った人の側面というか、“表では見えないところがある”というテーマはKitriで表現したいことでもあり、古見さんにも通じる部分があると思ったので、そのイメージだけは曲を作る際、迷わず序盤に決めていました。

《絆創膏で傷を守って 変わらず歩けるかい?》というフレーズも印象に残っていて。古見さんをはじめとする登場人物をこの曲が見守ってくれているようにも聴こえます。

Mona
直接的に“頑張れ!”とは言葉にしていないけど、“応援してるよ”っていう気持ちは少なからずありました。私もいろんな曲を聴いて歌詞に励まされたりしてきたので、無意識に“音楽で何か力になれたら”という想いがある気がします。

OKMusic編集部

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