REPORT / SPIN.DSICOVERY Vol.08 グ
ルーヴィーかつフレッシュなアクトが
集った“SPIN.DSICOVERY Vol.08”の
レポートをお届け
8回目の開催となる今回は、WALL&WALLの2nd Anniversaryの最終日を飾るイベントとして開催。高音質なサウンド・システムに映える、グルーヴィーなニューカマーが名を連ね、チケットもソールド・アウトするなど、シーンの注目度の高さも伺えた。
出演者の多くがR&Bやソウル、ジャズなど近しい音楽をルーツとしているが、各アクトのパフォーマンスを対比させるこで、それぞれの個性が浮き上がる。そんなイベントになったのではないだろうか。個性豊かでフレッシュなアーティストたちによる、白熱の一夜をレポートする。
なお、同イベントの次回、Vol.09は12月2日(日)に表参道WALL&WALLにて開催する。
Text by Kohei Nojima
Photo by Ryo Machida
そこから1曲目「High Times」のイントロに繋げ、Shoheyの「SPIN.DISCOVERY!!」という掛け声と共にステージにメンバーが登場。アップテンポなファンク・ナンバーで華々しくTHREE1989のステージが幕を開ける。2人のサポート・コーラスとサポート・ドラムを引き連れた6人編成だ。迫力と熱量の伴ったステージに、オーディエンスも歓声を上げて応える。DatchのDJスクラッチとソウルフルなコーラスからスタートする「UNIVERSE」ではコール・アンド・レスポンスも発生した。
「Spincoasterのサイトに行くと、“心が震える音楽に出逢う”って書いてあるんですよね。今日は本当にDISCOVERYというタイトルの通り、みなさんに色んな音楽を発見して欲しいなと思うんです。もしかしたら自分の人生を変えてくれるアーティストが今日いるかもしれません。最後まで楽しんで下さい」と、Shoheyがオーディエンスに語りかける。
■THREE1989 Set List
2. UNIVERSE
3. mist
4. Jungle Love
5. mint vacation
「京都から来ました、the engyです。調子はどうですかみなさん!?」と、ボーカル・山路が簡単に挨拶し「All About」のイントロが流れる。音数も少なく、シンプルであるがゆえに各パートの個性が際立つ一曲だ。
長めのジャム・セッションから「When you’re with me」「Under the water」と新曲を立て続けに披露。Red Hot Chili PeppersやLinkin Parkをルーツに挙げる山路だが、畳み掛けるラップと重厚なバンド・サウンドはまさしく、と言ったところ。the engyのこれからを示す、力強いミクスチャー・ロックでオーディエンスのハートをガッチリとキャッチした様子だ。オーディエンスの動きや歓声からも会場の熱量の高まりを感じることができた。
■the engy Set List
2. All about
3. When you’re with me
4. Under the water
5. She makes me wonder
6. Headphone
初期の代表曲「Sunday Monday」で爽やかにライブはスタート。優しく知的な歌声が心に響く。上品かつ軽快なアレンジは、これから素晴らしい時間が流れることを十分に想起させた。続く大比良瑞希流のダンス・ナンバー「Real Love」ではオーディエンスも自然と左右に体を揺らす。そして、彼女の楽曲の中でも一際色気を放つ「Love Love Love」を立て続けに披露。
「良い敬老の日にしましょう」というマイペースなMCで会場を和ませた後に披露したのは、先日リリースしたEP『unify』に収録されている「アロエの花」。とびっきりポップで温かなナンバーにオーディエンスも自然と笑顔が溢れる。
最後はTOKYO SOUNDSでスペシャル・アレンジを披露した「見えない糸~Never Be The Lonely One~」で美しく、かつ壮大に締めくくった。たった5曲で大比良瑞希の様々な音楽性と表情を見せた充実のステージであった。
■大比良瑞希 Set List
2.Real Love
3.Love Love Love
4.アロエの花
5.見えない糸~Never Be The Lonely One~
メロウな「Still」で雰囲気をガラッと変えたところで、10月リリースの2ndミニ・アルバム『Street Light』より、3人のコーラス・ワークが美しい「Stand Alone」を披露。ヒップホップのようなタメの効いたリズムに自然と体が動く。
■Omoinotake Set List
2. Freaky Night
3. Still
4. Stand Alone
5. Hit It Up
この日の夜は雨模様の天候だったのだが、根津が極度の雨女であることがMCで触れられる。緊張感のあるライブに反して、和やかでリラックスしたMCが繰り広げられた。このリラックスしたムードをのままに、肩の力の抜けたしなやかなサウンドの「1mm」に突入。
根津の語りかけるようなラップが新鮮な新曲「gps」では、Scarf & the SuspenderSからMC Scarfが登場し、フリースタイル・ラップを披露。これにはオーディエンスも大きな盛り上がりを見せる。「showmore、Scarf & the SuspenderS、Spincoaster、3つのSが重なりあって、君の心に直行で交わっていく」というパンチラインも。ちなみに、井上が鍵盤を務めるScarf & the SuspenderSもTOKYO SOUNDSにてライブ・セッション動画を公開している。
■showmore Set List
2. strobo
3. unitbath
4. 1mm
5. gps
6. rinse in shampoo
[encore]
have a good day
“Spincoaster Presents “SPIN.DISCOVERY vol.09”
会場:表参道 WALL&WALL
料金:前売 ¥2,900 / 当日 ¥3,400
出演:
CIRRRCLE
City Your City Guest.内田珠鈴
Michael Kaneko
sooogood!
■チケット予約: e+ (https://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002278244P0030001) | Peatx(http://spindiscovery09.peatix.com/)
※入場時に別途1ドリンク代が必要となります。
※入場はチケットの種類を問わず、前売り券をご購入の方から先着順でのご案内となります。
■ イベント公式サイト(http://discovery.spincoaster.com/)
アーティスト
Spincoaster
『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。