【インタビュー】ここから乃木坂46はジコチューしていきます!!

【インタビュー】ここから乃木坂46はジコチューしていきます!!

【インタビュー】ここから乃木坂46は
ジコチューしていきます!!

21stシングル「ジコチューで行こう!」
歌詞をいただいたとき、ハッとさせられました。
──8月8日(水)に通算21枚目となるシングル『ジコチューで行こう!』を発売します。お二人とも、活動していく中、ジコチューになることもありますか?
岩本蓮加: わたし、自由でマイペースなんで、ジコチューになることなく自分のペースで活動をしています。
──でも、ときには自分をアピールしなきゃいけないときもありません?
岩本蓮加: あー、「自己PRをしてください」と言われたときに、「なんか言いながら縄跳びします」とか、訳のわからないことを言いながら自己アピールしたことがありました(笑)。あのときは、「インパクトを与えなきゃ駄目だ」という気持ちからやったんだと思います。

──若月佑美さんは一期生のように、長く活動をしていく中、ときにはジコチューになる必要性を覚えることもありませんでした?

若月佑美: 乃木坂46として活動を続けていく中、逆にジコチューな気持ちは無くなりました。乃木坂46は、いつもグループ全体の調和を大事にしてきました。しかも7年間活動を続けるなか、メンバーそれぞれが「自分がどうしたい」ではなく「グループ全体としてどう動くべきか」「まわりからどう見られるかを大事にしなきゃ」という意識を、活動を重ねるごと強く持つようにもなりました。
だから、自分を出すよりも、自分の色を引いてでも全体の色を大切にしてゆくことばかりを心がけきた中、今回、秋元先生から「ジコチューだっていいじゃないか?」という歌詞をいただいたときにハッとさせられました。

──活動を始めた頃は、自分を出さなきゃという意識も持っていました?
若月佑美: 乃木坂46のメンバーオーディションのときはその気持ちを持っていましたけど、メンバーになってからは、その気持ちは抑えてきた気がします。

──でも、ときには自分を出さなきゃいけない場面もありません?
若月佑美: 状況によってはあるように、どう全体と個人のバランスを考えてゆくか。そこは、正直難しい面があるなとは思っています。むしろ、今、この時期に秋元先生が「ジコチューで行こう!」と言ってきたように、今の乃木坂46にはその意識を求められてることなのかな?とわたしは捉えました。

──三期生メンバーの岩本蓮加さんも、グループと個人の主張というバランスをどう取るか、いろいろ考える経験も重ねています?
岩本蓮加: わたし、考えすぎると逆にわかんなくなっちゃう性格だから、深く考えないようにしています。それよりも、自分の直感で動いたほうが結果が良かったりもするように、いつも、このふわっとした性格で活動をしています。
若月佑美: 蓮加はそのままでいて欲しい。そこが彼女の一番の魅力。蓮加のような真っ直ぐな明るさと真っ直ぐなテンション感を持ってる子は今の乃木坂46メンバーには少ないというか、このグループは静かな性格の子が多ければ、みんな全体の意見へ合わせることに気を取られがち。だからこそ蓮加のような、太陽のように真っ直ぐな光を注いでくれる存在がいい刺激になるように、彼女はずっとこのままでいて欲しいなと思ってる。
岩本蓮加: むふふふふふっ。なんか、いろんな先輩にそういう言葉を言ってもらえるんです。でも、最初の頃は「えっ、そんなにわたしって明るいのかな?」という感じでした。というのも、学校の子たちって、みんなわたしと同じテンションの子が多いんですよ。
だから、これが普通だと思ってたら、乃木坂46は年齢もバラバラなよういろんな世代の方々がいるように、年上の方たちからは「あっ、わたしってそういう風に見えるんだ」と自分でも発見になりました。

──いきなり、大人の世界へ飛び込んだようなものですからね。
岩本蓮加: それまでまったく意識したことなかったし、今でも、わたしは年相応な姿で活動をしているんですけど。でも、「明るいっていいことなんだ」と思うようになりました。

乃木坂46という看板をしっかり守る意識も大事                    
──『ジコチューで行こう!』の歌詞を読んだとき、どんな感想を持ちました?
岩本蓮加: 歌詞だけを読んだときには、内容が深くて斬新だなと思ったんですけど。曲調がすごく明るいなって感じたように、ジコチューということをプラスに捉えてるんだろうなと解釈しました。それと、ジコチューで行こうと言ってるということは、この歌は、自分を我慢している子に向けての歌詞だとも思うから、そういう子たちの心に響けば、勇気を与えていける歌詞だとも捉えています。
若月佑美: 歌詞の中に「目立たないのが一番楽で叩かれないことわかったよ だけど もう」という言葉が出てくるんですけど。24歳にもなると、普段の生き方でも無難なほうにというか、「自分はこうしたい」よりも「世間的にこうあるべきだろう」と考えがちな自分になってしまいます。でも、サビで「やりたいことをやれ」と言ってくれてるように、小っちゃいことでいいから少しずつ自己主張していこうかなとも今は思うようになりました。

──小さな自己主張というのも気になります。
若月佑美: たとえばの話ですが、みんなが「パンを食べたい」と言ってるときに、一人「アイスを食べたい」と思っていたら「わたしはアイスを食べるから」と言うような、全体に迷惑をかけない程度の自己主張ならやっていこうかなという気持ちですし、そういう意識を、改めて『ジコチューで行こう!』に教えてもらえた気分です。

──長く活動をしていると、「世間が持つ乃木坂46のイメージを逸脱してはいけない」という意識や考えも持つようになるもの?
若月佑美: ありますね。「乃木坂46らしいよね」という言葉をいろんな方々からいただけるくらい、世の中へ乃木坂46の印象がある程度浸透しているなと感じている理由もあるせいか、けっして決まり事ではないんですけど、たとえば外見だったら、ナチュラルなメイクの多い乃木坂46だからこそ、普段もナチュラルな感じでと無意識に心がけてしまう面はあります。

──表現の世界って目立たなすぎても良くないぶん、そこのバランスって難しいですよね。
若月佑美: そこのバランスは本当に難しいです。しかも、わたしたちは乃木坂46という看板を背負っているわけじゃないですか。わたしも、そう。メンバー個々に個人としてお仕事をするときにも、みんな「乃木坂46という看板を背負ったうえでの誰々」という気持ちを持って臨んでいるように、その看板をしっかり守る意識も大事だと思っています。

──岩本蓮加さん、学校と乃木坂46では、同じ集団でも接する意識は異なりません?
岩本蓮加:学校は、みんな同い年だから気を使うなんてことは一切ないですけど。乃木坂46はいろんな年齢の人たちがいるように、学校とはぜんぜん違います。でも、みんな女の子だし、何でも話せるから一緒にいて楽しいです。年齢差も、そんなに気にはしてません(笑)。
選抜入りして良かったと評価をいただけるように
──『ジコチューで行こう!』は、ネクストレベルへ乃木坂46がステップアップしてゆくうえで、一つの大きなきっかけとなる楽曲になりそうじゃない?
若月佑美: そう思います。乃木坂46は、昨年末にレコード大賞をいただき、紅白歌合戦へも出させていただきました。今年も、神宮球場を舞台に3日間で約18万人の方が来てくださいました。
それくらい乃木坂46という存在を大きく成長させていただけたぶん、さっきの話じゃないですけど、逆にわたし達自身が「乃木坂46はこうあるべき」「こうやったほうが乃木坂46らしい」と、勝手に自分たちで自分たち自身を枠の中へ括りつけてしまいがちになってしまうんですね。
本当なら、もっともっと枠を壊し、いろんな物事へ挑戦していくべきなんです。だからこそ秋元先生が「ジコチューで行こう!」と言ってくれたんだと思います。そのためにも、この『ジコチューで行こう!』をきっかけに、新たにここからもう一つ突き抜けた存在に乃木坂46がなっていけたらなと思っています。

──『ジコチューで行こう!』が明るく弾けた曲調なのも、何時もの乃木坂46らしさとは異なる表情として見えてきて新鮮でした。
若月佑美: そうなんです。これまでの乃木坂46はしっとり系というか、聞かせる系の楽曲が多かったので、また新しい表情を出せたなと思います。
今回の作品には、三期生も新たに選抜メンバー入りしてくれてるところもポイントだし、蓮加のように明るくてフレッシュな魅力を持った子たちの色が新たに加わったことも、『ジコチューで行こう!』を表現するうえでの重要な魅力になっているなと思います。

──岩本蓮加さんは、初の「14福神」入り。嬉しさはもちろんだと思いますが、プレッシャーも感じてます?
岩本蓮加: もちろん、プレッシャーは感じてます。きっとファンたちの中には「三期生の選抜入りってまだ早いんじゃないか」と思っている人たちもたくさんいると思います。
実際に選抜入りした自分も、嬉しさと同時に「本当にいいのかなぁ」という気持ちを感じたこともありました。だからこそ『ジコチューで行こう!』を通し、「選抜入りが早いなんてことはなかったね」「むしろ、選抜入りして良かった」と思わせなきゃいけないと思ってるし、そういう評価をいただけるように頑張りたいです。
──このチャンスを上手く生かさなきゃもったいないですからね。
岩本蓮加: このチャンスをきっかけに、いろんな人たちに認めてもらえるようになりたいです。

いつも真面目な人が、そういう行動を起こすからこそ
──お二人は、いろんなC/W曲にも参加中。とくに岩本蓮加さん、いくつもの楽曲に登場していますよね。ぜひ、みずから参加した楽曲の魅力も語ってください。
岩本蓮加: 『空扉』はMVもすごく綺麗だし、わたし自身空が大好きなように、その空をモチーフにしているから大好きな楽曲です。三期生のメンバーで唄った『自分じゃない感じ』はちょっと不思議な、何処か癖になる感じの楽曲です。中では、ラップにも挑戦。三期生のみんなで「うちら三期生って、意外とラップいけるんじゃない?」って話していたんですけど、言うほどまだイケてないです(笑)。
でも、面白い楽曲だから好きです。それと、三期生のわたしと吉田綾乃クリスティーの2人が、白石麻衣さんと西野七瀬さんが唄った『心のモノローグ』のMVに後輩役で出させていただいてます。
若月佑美: わたしも参加してるけど、『あんなに好きだったのに…』にも参加してるよね。
岩本蓮加: はい、この歌にも参加しています。

──『あんなに好きだったのに…』、めっちゃいい曲ですよね。
若月佑美: ホント、いい歌ですよね。これは、「第38回全国高等学校クイズ選手権高校生クイズ2018」の応援歌として披露した楽曲。それもあって、舞台は学校になっているんですけど。タイトルにも記されているように、これは恋の歌。
しかも、真面目な印象を持っていた憧れの男の子の真面目じゃない意外な部分が見えて、もっと好きになっちゃうという内容です。

──だって、クラスメイトを殴った先生に教科書を投げちゃうような男の子ですからね。
若月佑美: そうなんです。何時も真面目な人が、そういう行動を起こすからこそ、そのギャップに惹かれてゆくんだと思います。

──確かに人って、ギャップに惹かれますからね。
若月佑美: 蓮加だったら、意外と料理を作るのが得意なところとかね(笑)。
岩本蓮加: えーっ、わたしが料理を作るのって意外ですか?
若月佑美: 意外かも(笑)。
岩本蓮加: えっへへへへへっ。わたし、お菓子作りとか好きなんですよ。
若月佑美: えーっ、そうなんだ!!
岩本蓮加: 小学生の頃は、日曜日はゆっくり起きるお母さんのために、お姉ちゃんと一緒に6時頃に起きてはフレンチトーストやお菓子を作ってました。しかも、その料理を褒めてもらえると嬉しくなって、また作っちゃうんです。今、振り返ると、そうやってお母さんに甘えたかったんだろうなぁと思います。

わたし、誰かのために何かをやることが好きなんです。理由は、その人に喜んでもらいたいし、その人に褒めてもらいたいから。
前にも、お母さんが検定を受けるというから、不慣れな裁縫をしながらお守りを作ったことがありました。でも、当日の朝までに完成できず、お母さんが出かけてから、完成したお守りの写メを送ったら、泣きそうなくらい喜んでくれたことも嬉しかったです。
若月佑美: すごくいい話じゃない。
岩本蓮加: 今でも、誰かのために何かをしてあげるのは好きです。
若月佑美: わたしには、ギャップや意外性ってないでしょ。
岩本蓮加: うーん、なんだろう。。。確かに、思い浮かばない。
若月佑美: わたしが可愛いパジャマとか着てたら意外?
岩本蓮加: それ、めっちゃ意外です!!
若月佑美: それが着てんのよぉ。
岩本蓮加: えーっ、めっちゃ意外!!
若月佑美: しかも、ベッドにはぬいぐるみだって置いてあるし。
岩本蓮加: えーっ、それめっちゃ意外。なんか可愛い!!

若月佑美: 可愛いかぁ(笑)。『あんなに好きだったのに…』の話に戻りますが、わたし、このタイトルに嬉しい裏切りを感じました。
岩本蓮加: …の先に、何を想像させるかですよね。
若月佑美: そう。あんなに好きだったのに裏切られた…じゃなくて、あんなに好きだったのに、もっと好きになったという意味ですからね。あと、これは一期生だから感じてるのかも知れないですけど。
今回、新たに選抜入りした二期生や三期生メンバーが加わったことで、なんか新しい風が選抜メンバー内に加わった感じがしています。そこも、聞きどころだなとわたしは感じています。

人生あっと言う間なら、やったもん勝ち
──『ジコチューで行こう!』の中で気になる歌詞があったら、ぜひ教えてください。
若月佑美: わたしは、「この瞬間を無駄にはしない 人生あっという間だ」です。わたし、20歳を超え、今の24歳になるまでの期間が本当にあっと言う間だったんですよ。10代の頃は、あんなにも長く感じていた1年間だったのに、大人になったら1年の早さがものすごくスピーディ。
よく大人の人たちが、「20代はすぐに過ぎてくよ、30代なんてもっと早く感じるからね」と言ってた言葉を実感しているように、わたしも「人生あっと言う間なら、やったもん勝ちだよね」とも考えるようになりました。だから、人生あっと言う間に過ぎる前に、早く運転免許を取りに行きたいです(笑)。
みなさんも、やりたいことがあったら「何時か」じゃなくて「今やったほうがいい」と思います。
岩本蓮加: わたしは、最後に記された「みんなに合わせるだけじゃ 生きてる意味も価値もないだろう」のところです。確かに大人になるにつれて、人に合わせることを覚えてくじゃないですか。だけと、人に合わせすぎたら自分らしくないなぁと思えているように、何時でも自分らしく、このまんまのわたしでいようという気持ちになれるから、この歌詞が好きなんです。

一期生としては嬉しい限り
──乃木坂46は現在、「乃木坂46真夏の全国ツアー2018」を実施中です。
若月佑美: 全部が大きい会場なので、本当にありがたいなと思っています。しかも、乃木坂46のメンバーになりたいと思って入ってきた子たちを一緒に大きな会場に立たせてあげられることは、一期生としては嬉しい限りです。
岩本蓮加: 私たち三期生は、めちゃくちゃ有名になった乃木坂46に憧れて加入してるので、一期生や二期生とは捉え方が違うのかなとも思いますけど。
でも、大好きで加入したように、乃木坂46がどんなグループなのかもわかってるし、好きで入ったからこそ、みんな伸び伸びと活動しているように、そこがいいなと思ってます。
若月佑美: 東京ドーム公演のときも、三期生たちの「うわー、でかーい、すごーい」という素直な反響の声が、私たち一期生からしたら嬉しい声なんです。
一期生の場合、「ようやく、ここまできたかぁ」という気持ちが先に来ちゃいますからね。
岩本蓮加: 三期生はまだまだ精神的に子供が多いから、みんな小学生みたいに喜んじゃうんですよ。
若月佑美: でも、騒いでるその気持ちが嬉しい。その新鮮な気持ちを持って夏のツアーも楽しむので、ぜひ一緒に楽しみましょう。
Text:長澤智典
Photo:TAKESHI KUDO
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