プロフェッショナル DJの流儀〜DJに
なるために必要なコト【TJO】〜
一線で活躍するDJの知られざる歴史を紐解き、プロへの道を指し示し、DJとしての心得を学ぶ新企画、今回はクラブ稼働率国内最高峰、いまや本家マイアミ「Ultra Music Festival」でもプレイするDJマスター、TJOにインタビュー!
DJの馴れ初めから、意外な場所での初舞台、そして運命の人との出会い……さらには、現場を知り尽くす彼が語るDJとしてのイロハは必見!
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・現場の他、様々な世界を知ること、それが自分のセンスを向上させる
・お客さんはもちろん、多くの人と繋がるコミュニケーション能力
・音楽を好きでいること、何が好きでDJになったのか忘れないこと
ジャズ、ヒップホップ、ハウス…TJOの
ルーツ
TJO:「意外にもDJになろうと思ったことはなく、かつてはダンスミュージックが好きな音楽オタクでした(笑)。大学生時代のある日、妹の友達でDJをやっていた後輩に“そんなに音楽が好きならDJを始めたらいいじゃないですか、教えますよ”と言われ、面白そうだなと思ってはじめたのがキッカケです」
——DJになるために最初にしたことは?
TJO:「当時はレコードがメインの時代だったので、ひたすらレコードでのミックスを練習しました。ただ、学生でお金もなかったので中古のターンテーブルを1台だけ買って、ラジカセでプレイした音楽に合わせてひたすらビートを合わせる練習をしていましたね」
——最初にDJプレイをしたのはどこでした? そのときはどんな楽曲をかけていましたか?
TJO:「デビューは青山蜂のラウンジだったと思います。当時はジャズ、ソウル、ヒップホップ、ハウス、ディスコと自分が好きで、かけたい曲を繋がずにプレイしていました」
DJとしての分岐点、☆Taku Takahashiと
の出会い
TJO:「青山蜂のラウンジでプレイしていたときに、選曲が良いと声をかけられて渋谷のTHE ROOMでレギュラーDJとして参加することになって……それは大きなステップになりましたね。THE ROOMでは、ジャンルを問わず様々な音楽に触れる機会があり、自分たちのイベントではパーティーのやり方を学び、週末のDJでは一晩の流れを学びました」
——なるほど、その後は?
TJO:「大きかったのは、m-floの☆Taku Takahashiさんとの出会いですね。当時はあまりかけるチャンスがないにも関わらず、好きで買い集めていたエレクトロやドラムンベースをプレイできる現場に誘っていただき、より幅広い選曲でDJをするようになったんです。そして、そこから☆Takuさんとblock.fmを一緒にやらせてもらい、ジャンルを問わずあらゆるシーンの人たちと交流を広げることができて。その後、現在の事務所・SUGARBITZに出会い、世界や日本全国のリアルな現場でのDJ経験を積むことができました。今になって思うのは……、当時は意識していなかったんですが、いろいろなジャンルの音楽が好きだったからこそ、レコード屋やクラブイベントなど興味を持ったところに行って、そこで出会った様々な人たちが今に繋がっているなと実感しています」
TJOが語る、DJに必要なコト…
TJO:「いろいろとありますが、あえてひとつ選ぶなら……センス。音楽を掘る、DJの勉強することももちろんですが、現場に足を運ぶ、現場でなくても積極的に外に出る、それが音楽とは違ったジャンルのものでも、そこでの経験や体験が自分のセンスにフィードバックされ、蓄積されていくと思うので」
——では、DJとして活動していくために重要なこととは?
TJO:「音楽を好きでいることですね。あとは、人々とコミュニケーションをとること。全てはここなのかなと」
——プレイ中に意識していることは?
TJO:「お客さんを見ること。目の前にいるフロアのみんなとコミュニケーションをとること」
一生音楽を紹介し続けるTJOからDJ志望
者へアドバイス
TJO:「意識していることは、キュレーション能力を磨き続けること。そして、自分のDJだけでなく、一晩でパーティーを作り、盛り上げていこうという意識ですね」
——今までで一番最高だったパーティーを教えてください。
TJO:「それは……あり過ぎてひとつにしぼれません」
——では、最高のパーティーを作る上で必要な要素とは?
TJO:「自分のDJでベストを尽くすことは前提で、それ以上にそのパーティー自体を盛り上げていこうとする意識。これによってDJやスタッフ同士の連携、そしてお客さんを巻き込んで最高のパーティーができると思います」
——今、注目しているアーティストやジャンルを教えてください。
TJO:「アーティストでは、Party Pupils(パーティー・ピューピルス)、Brasstracks(ブラストラックス)、Kaytranada(ケイトラナダ)ですね。ディスコやソウルなどのパーティー感や温かみを感じつつも、先進的なプロダクションと、その人自身のポリシーや美学も共存させているアーティストに惹かれます」
——DJとして目指しているもの、夢を教えてください。
TJO:「何歳になっても、どんな形でも人々に音楽を紹介したり、届けられる存在でいたいですね」
——最後に、今後DJを目指す人たちに向け、アドバイスをお願いします。
TJO:「様々な環境や流行の移り変わりに流されることもあると思いますが、自分がもともと何が好きでDJを始めたのか、それを常に忘れずにいて欲しいです」
【TJO】
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