高橋 優
『世界で一番読まれたい手紙』
- 第17回 僕の庵野秀明さんへ -
拝啓 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を作ってくれてどうもありがとう。
『エヴァ』の世界に出会ったのは中2の夏、たまたま友達の家に遊びに行ったとき「これは面白いぞ!」と情熱的に友人に観せられたのがきっかけでした。僕はその世界観に、一気に魅了されました。人体をまるで何かの「器」であるように表現し、その器の中の孤独や愛が入り交じる感情をリアルに描写する 斬新なストーリーに、中学生ながら一話一話息をのんで観たものでした。碇シンジくんに共感出来る ところも少なくなかったので、烏滸がましくも自分と碇くんを重ねながら見ていた節もありました。
昨今、新劇場版が公開されることを知ったときはシンプルに嬉しい気持ちになりました。10年以上前に観てワクワクした物語を、今改めて観るとどう映るのかな〜ということを確かめられる と思ったのです。しかしながら先日拝見させていただいた「新劇場版:破」において、僕の期待は圧 倒的に良い意味でバッサリ裏切られました。「序」で予感させられた新要素が、「破」において爆発 しておりました。次作の「Q」でどうなるのか、今はもう全く想像がつきません。前作を振り返るこ とではなく、あなたは、全く新しいエヴァを僕らに提示してくれようとしていることを強く感じ ました。そこに、まるで中学のときのようにワクワクさせられている自分がおります。綾波レイが 「碇くんにもポカポカしてほしい」と語るシーンにおいては、不覚にも涙してしまいました。
いつかお会い出来たそのときには、是非とも「まごころ」についてのお話をあなたとしたいのです。 敬具
あなたへの一文字・・・「A」
『エヴァ』の世界に出会ったのは中2の夏、たまたま友達の家に遊びに行ったとき「これは面白いぞ!」と情熱的に友人に観せられたのがきっかけでした。僕はその世界観に、一気に魅了されました。人体をまるで何かの「器」であるように表現し、その器の中の孤独や愛が入り交じる感情をリアルに描写する 斬新なストーリーに、中学生ながら一話一話息をのんで観たものでした。碇シンジくんに共感出来る ところも少なくなかったので、烏滸がましくも自分と碇くんを重ねながら見ていた節もありました。
昨今、新劇場版が公開されることを知ったときはシンプルに嬉しい気持ちになりました。10年以上前に観てワクワクした物語を、今改めて観るとどう映るのかな〜ということを確かめられる と思ったのです。しかしながら先日拝見させていただいた「新劇場版:破」において、僕の期待は圧 倒的に良い意味でバッサリ裏切られました。「序」で予感させられた新要素が、「破」において爆発 しておりました。次作の「Q」でどうなるのか、今はもう全く想像がつきません。前作を振り返るこ とではなく、あなたは、全く新しいエヴァを僕らに提示してくれようとしていることを強く感じ ました。そこに、まるで中学のときのようにワクワクさせられている自分がおります。綾波レイが 「碇くんにもポカポカしてほしい」と語るシーンにおいては、不覚にも涙してしまいました。
いつかお会い出来たそのときには、是非とも「まごころ」についてのお話をあなたとしたいのです。 敬具
あなたへの一文字・・・「A」