『クジラの子らは砂上に歌う』6話感
想 リコスに芽生えた恋心♡(ネタバ
レあり)

『クジラの子らは砂上に歌う』

6話(第六節)「明日、人を殺してしまうかもしれない」
嵐の前の静けさ……といった感じの回でしたね。あと、リコスは感情といっしょに「恋心」も芽生えてきました……!では感想スタート!
※ネタバレあり※
(※原作未読※)
主なキャラクター&キャスト
チャクロ:花江夏樹
リコス:石見舞菜香
ウルミ:諏訪彩花
エマ:加隈亜衣
オウニ:梅原裕一郎
スオウ:島﨑信長
ギンシュ:小松未可子
シュアン(団長):神谷浩史
ニビ:田丸篤志
(1)明日、人を殺してしまうかもしれない
■総動員戦
いきなり子供たちの戦闘訓練シーン……。あんな舌足らずな子供たちも戦わなければならないなんて、冷静に考えるとかなり残酷ですね……。でも印は二十代半ばになるとサイミアの力が落ちてくるようなので、子供とはいえ貴重な戦力なのでしょう。でも何だか痛々しい……。
■誰も何が正しいのかわからない
この戦いで「殺す」のも「死ぬ」のも印の子供たちであることを指摘する長老会のラシャ様。たしかに正論だし、みんなが心のどこかで考えていたことだと思います。
でもだからと言って、今この状況でどうすりゃいいんだって話ですよね。集団自決しようとした長老会に言われたくない!というクチバの言葉もごもっともです。でもこのラシャ様という人物、ここまで意味深長な感じで登場したからには、まだ何か隠された秘密がありそうですね。
(2)オウニの過去
■オウニ少年、憎たらしくて可愛い
今回一番興味深かったのは、オウニの子供時代を描いたシーン。体内モグラができるきっかけとも言える出来事でした。
ニビとの出会いや、牢屋での会話など、オウニが外の世界へ憧れを抱くようになった理由もわかりました。(それにしても、オウニは誰の子で、どこからやってきたんだろう……)
体内モグラのメンバーは子供時代からの仲間だったようです。3話での仲間の死は本当に辛かっただろうなと、今になって感じました。
■オウニとニビの関係
ニビは心配していました。オウニが体内モグラの仲間を置いて、一人でどこかへ行ってしまうのではないかと。
そんなニビに「行かねえよ」とオウニは背中越しに言うのですが、そのあとニビが心の中で呟いた言葉がグッとくるんです。
(こっちみて言ってくれよ、オウニ)
うんうん。口にしないのがいい。お互いに理解しているんです。決して約束できることではないということを。
友情のような、そうじゃないような……何とも言えない危うい関係性ですが、だからこそ惹かれる部分がありますね。
これまでそれほど活躍の場がなかったニビですが、6話の最後で、敵戦艦への潜入作戦に無理やり加わろうとしていました。ちょっと嫌な予感もしないではないですが、次回活躍してくれることを願います……!
(3)リコスの恋心
■リコス、恋しちゃった!
リコスの恋心、いいですね~。リコスは自分で縫い直した服をチャクロに渡しながら、「嫌だったら着なくていい」とか言ってました。リコスはツンデレだったんですね。頬を赤らめながら「心なんて邪魔だ」と口にするシーンは、ちょっとニヤニヤしてしまいました……(わかるよリコス、恋は苦しいもんね)
■泥クジラの娘たち
でもリコスはもう一人ぼっちではありません。リコスに服を作ってあげたウルミたちとも仲良くなったし(最初は女番長の呼び出し&カツアゲ&リンチかと思った)、もうすっかり泥クジラの一員という感じです。登場時の心が空っぽだったリコスを思い出すと、今のリコスはやっと人間らしくなってきて良い感じですね。
(4)謎の少女エマ
■ネリじゃない、エマだよ
「ネリだ!」と思ったら、なんと今回登場したのは双子のエマ。どちらにせよ謎の存在であることには変わりません。ネリはママのもとへ……とエマは言っていましたが、そうすると2人のお母さんはヌース“ファレナ”ということなんでしょうか?
エマはチャクロに「生き残ることができたら、ファレナの秘密を教えてあげる」と告げます。やっぱり何か知っているようです。
■めっちゃ笑うエマ
ネリとエマ、どっちも可愛いことには変わりませんが、エマには何だか「イタズラっ子」的なテンションの高さがありましたね。空に飛び立ちながら、けたたましく笑ってました。ちょっと怖かったような、面白かったような……(笑)次の登場は、戦いのあとかな?
(5)砂戻り
■自動砂かけマシンの脅威!
年に一度無礼講で砂をかけあう「砂戻り」という泥クジラの習わし。自動砂かけマシンで砂を被せられた後のスオウがかわいかったですね(笑)
みんな豪快に砂をかけ合っていて、とても楽しそうでした。(でも砂って目に入ったらめっちゃ痛くなかったっけ?とか思った)
戦いの前だからこそ、こうやってハメを外せる行事は必要なのかもしれません。
■サミの不在、シュアンと妻
「砂戻り」には、「砂に溶けていた魂が、かけられた砂を通して帰って来る」という意味があるんだそうです。チャクロが砂戻りの最中にサミのことを想っていたシーンは悲しかったですね。周囲が楽しそうにしている時ほど、サミの不在がチャクロに寂しさを強く意識させます。
それとは対照的な意味で、自警団団長シュアンと、その妻シエナの会話は何とも言えない気持ちになりました。「自決の準備をしておきなさい」と妻にサラッと言い放つシュアン。シエナが泣きだしても、何も言わずその場を立ち去ります。オウニとの戦いでも、シュアンは感情の意義を否定していました。シュアンの過去には一体何があったのでしょうか?
次回は遂に戦いか!?
出典:(c)梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会アニメ「クジラの子らは砂上に歌う」(@kujisuna_anime)Twitterより
前回敵が襲ってきたのが第三話なので、その後たっぷり3話は、泥クジラ内部での話に費やしたことになります。ストーリー展開としてはゆったりしている感じもありますが、キャラクターたちの人物像を深めるためには必要な長さだったなと感じています。
この作品では「戦い」そのものではなく、「戦い」にかける登場人物たちそれぞれの“想い”を描くことに重点を置いているように感じます。「感情」というテーマは一話から一貫しており、今後もおそらく変わることはないでしょう。
とは言え、次回はついに戦いの火ぶたが落とされます!(砂嵐がヤバすぎて途中で敵が引き返しちゃったなどのトンデモ展開があれば別ですが)
これまでの流れから言っても、恐らく今回も誰かが死に、誰かが悲しむことになりそうです。
それがあの子やあの子やあの子じゃなきゃいいな~と思いつつ、きっと一番死んでほしくない人に限って今回も死んでしまうような気がしてなりません。いや、たぶんそうなるのでしょう。“いい人から先に死んでいく”という悲しい法則通りであれば。(この予測外れてくれ)
■『クジラの子らは砂上に歌う』感想一覧はコチラ♪
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』1話感想 チャクロ少年がいい子すぎる!
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』2話感想 サミかわいい~からの衝撃展開
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』3話感想 スオウとオウニってどっちが正しいの?
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』4話感想 ギンシュお姉さまって呼んでおけばOK♪
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』5話感想 オウニがイケメンすぎる!
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』6話感想 リコスに芽生えた恋心♡
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