『クジラの子らは砂上に歌う』3話感
想 スオウとオウニってどっちが正し
いの?(ネタバレあり)

『クジラの子らは砂上に歌う』

3話(第三節)「こんな世界は、もうどうでもいい」
絶望と悲しみに満ちた3話……今回は観るのが辛かったですね……。
でもめげずに感想いきます!
※ネタバレあり※
(※原作未読※)
主なキャラクター&キャスト
チャクロ:花江夏樹
リコス:石見舞菜香
オウニ:梅原裕一郎
スオウ:島﨑信長
リョダリ:山下大輝
(1)つらすぎる、、、泥クジラの惨劇
●え、サミ、、、?
サミが撃たれたところで終わった前回。「怪我しただけだよね?」「まさか死なないよね?」と悲しい結末を想像しないようにしていましたが、やっぱりダメでした……。
サミが半目になっているカットはかなり辛かったです。前回まであんなに可愛い表情を見せてくれていたのに……チャクロとずっとずっとイチャイチャしていて欲しかった。本当に悲しいです。
●タイシャ様、、、
もちろんサミだけではありません。タイシャ様も死んで欲しくなかった……ちょうど好きになりかけていたところでした。長老会に不信感を募らせながらも、自分は泥クジラのために良い人形になろうと誓った直後の死。“良い人から先に死んでいく”とは、まさにこのことです。
●罪のない子供たち、、、
虐殺シーンとはいえ、血も真っ赤ではなく、それほどグロテスクな描写はありませんでした。それでも、罪のない子供たちが殺されていく場面は、(たとえ画面に直接映らなくても)精神的にきつかったですね。
(2)スオウとオウニ、それぞれに「正しさ」がある
●スオウとオウニの行動
突然の殺戮に対して、スオウとオウニは真逆の行動を起こしました。
(1)スオウは何か誤解があると考え、話し合いで解決しようと試みます。死んでしまったタイシャ様なら、きっとそうするだろうと考えたのです。
(2)オウニは敵を返り討ちにしました。さらに捕虜を拷問し、敵の情報を聞き出します。仲間が殺され、自分たちが夢見ていた外の世界に絶望していたのです。(3話タイトル「こんな世界は、もうどうでもいい」はオウニの言葉)
●どっちの行動が正しいと思いますか?
筆者にもどちらが正しいかはわかりません。しかし少なくとも、オウニの戦闘シーンはすごくかっこよかった。それに対してスオウのやり方は、サミやタイシャ様が殺されたにしては、“ぬるい”と感じました。
でもそれって、ちょっとおかしいですよね。筆者は直前まで、サミやタイシャ様の死に悲しみ、「人を殺すなんて最悪だ」と思っていたはずなんです。それなのにオウニが敵をやっつける番になると、「もっとやれ!復讐だ!」と心の中で人殺しを応援している……なんだか酷い矛盾です。
●「善悪」とは何か?「正しさ」とは何か?
スオウもオウニも、どちらも間違っていないと思います。いや、むしろスオウの考えのように、話し合いで解決した方が良いに決まっています。でもオウニが戦わなければ被害はもっと増えていただろうし、捕虜を拷問して得た情報は、泥クジラの全滅を避けるためには必要であるはずです。
「みんなのためじゃないか。オウニは悪くないよ。オウニがやらなきゃ、みんな殺されてたんだ。汚いことは全部、オウニがやってくれたのに」
これは体内モグラの女の子・キチャが、泣きながら訴えた言葉。きれいな生き方を正しいとする人たちは、もしかするとその裏で、汚い生き方を正しいとする人たちに支えられているのかもしれません。
(3)じゃあ敵にも「正義」はある?
●ファレナの罪人
謎の多いリコスのお兄さん・オルカ、胸糞悪い発言連発のピンク髪・リョダリなど、敵陣営の様子もだんだん明らかになってきました。
「ファレナの罪人殲滅」がどうやら彼らの任務。長老会の爺さんも「ついに審判が下ったのだ」と発言しています。ただし泥クジラの住人が何の罪を犯しているのかは、まだ明かされていません。
●彼らも正義のために戦っている?
公平に物事を見るとしたら、彼らも決して「悪」とは言えないかもしれません。だって彼らは、罪を犯した人間(=泥クジラの住人)に、罰を与えているに過ぎないからです。つまり彼らも彼らで、自分たちの正義(正しさ)のために戦っている、という見方もできるわけですね。
とは言え、彼らにはどうやら感情がない。感情がない人間に、正義という概念があるかはちょっと疑問です。なぜなら正義という言葉はとても曖昧で、「これが正義だ!」と決めるのは結局のところ感情だからです。感情がない人間に、正義(正しさ)を定義することは不可能でしょう。
●可愛い子を殺すのはダメ
だいぶややこしい話にしてしまいましたが、適当にまとめると、「サミみたいな可愛い女の子を殺す人間に、心なんてあるわけがない!!」という感じです。可愛いは正義。でもたぶん、オウニがやっつけた敵の中にも、可愛い女の子はいるんですよね……。(もう考えるのやめよう)
3話感想 まとめ
出典:(c)梅田阿比(月刊ミステリーボニータ)/「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会アニメ「クジラの子らは砂上に歌う」(@kujisuna_anime)Twitterより
あれだけ人を殺しておいて、今回の目的がただの船の回収ってまじかよ、ついでに殺戮かよ……泥クジラへの本格的な襲撃は次だそうです……。
リコスはヌースと離れたことで、感情を取り戻しつつあります。リコスが泥クジラにどのような影響をもたらすのか注目したいですね。
これまでほとんど受け身だったチャクロが、今後どのような行動を起こすのかも気になります。正直、記録係という設定は意味あるのかな?と思った時もありましたが、敵陣営にも記録係がいることが今回判明したので、今後何かしらの意味を持つようになるかもしれません。
というわけで以上、3話感想でした!
P.S. できればサミが生き返って欲しい……(泣)
■『クジラの子らは砂上に歌う』感想一覧はコチラ♪
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』1話感想 チャクロ少年がいい子すぎる!
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』2話感想 サミかわいい~からの衝撃展開
▶▶『クジラの子らは砂上に歌う』3話感想 スオウとオウニってどっちが正しいの?
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