【Dragon Ash】3年振りとなる剥き出
しのニューアルバム!
それが伝染していって 俺たちの現在の
テーマに昇格した
Kjさんがベースを弾いているところも、そういうところとつながってくるのですか?
Kj
いや、それはミーティングでそうなった。俺が決めたわけじゃないけど、“建志が弾くのが必然なんじゃない?”って。このアルバムが作れる確信があるからそうなったわけじゃなくて、一回、一番分かりやすいかたちから始めてみようっていう。
今までになかったチャレンジではありますよね?
Kj
ドラゴンで弾いてないだけだけどね。でも、だいぶ練習はしたよ、引かれるくらい(笑)。
何だか、これだけキャリアがあるアーティストから練習っていう言葉を聞くと、微笑ましいです(笑)。
Kj
でも、俺、前から練習の鬼だからね。人の倍じゃきかないくらい練習してるからね。そこは、あまり苦になるタイプじゃないから。ただ、要はそれがカッコ良いかどうかじゃん。6人でやるのがカッコ良いんじゃなくて、できた音がカッコ良いかどうかだから、問題はそこだよね。
じゃあ、カッコ良いものができて、いちベーシストとしてもひと安心しているんじゃないですか?
桜井
いちベーシストとして評価されたいですよね(笑)。
それはKenKenさんです(笑)。その全ては“The Show Must Go On”っていう言葉につながってくる気がするのですが、この言葉を思い付いたのはいつ頃なのですか?
Kj
だいぶ前からじゃないかな。ことわざ的には“やり遂げよう”っていう意味だからね。今回で言えば、アルバムを作ろうっていうことだよね。でも、最初は思い付きで言ったんだけどね。来年の抱負は?みたいにフリップで書く軽いタッチの時に“The Show Must Go On”って出てきて、それが伝染していって、俺たちの現在のテーマに昇格したっていう感じですね。
Kj
そうそうそう。分かりやすいシンボルで良かったと思うけど。アルバムの説得力も増したし、そっから見えたものは確かにあるよね。
あと、最新シングル「Lily」を聴いていても思ったのですが、Dragon Ashは自分たちだけではなく、ファンも含めたみんなで作っている感覚ってあるのでは?
Kj
そうだね。人一倍ファンに支えられているバンドっていうことは、ほんっとに昔から俺たちは自覚してるからね。
桜井
それがより如実になった感じがしますよね。12月4日に「Lily」をリリースしてライヴをやったんですけど、そこでもすごく実感しました。アルバムの制作が終わってすぐで大変な時期だったけど、やって良かったですね。フェスとかは出ていたけど、自分らを観たいと思って来てくれたお客さんしかいない場所でライヴをやることは大事だと思いました。それが長らくできていなかったから。だから、この『THE FACES』のツアーは、よりいいものにしたいと思っています。俺たちにとっても、お客さんにとっても。
ライヴの絵が浮かぶっていうところでは、ラストを温かく締め括る「Curtain Call」が顕著ですね。
Kj
うん。「Curtain Call」は急遽歌入りの曲になって。ライヴの最後にいつもやれる曲になりそうだなって。
この曲もそうだし、どの曲も温かい表情をしていますよね。もちろん、いろんな感情が詰まっているのでしょうけど。
桜井
エモーショナルっていうところに通じるかもしれないですね。怒ってても、悲しんでても、ちゃんと理由がある。だから、結局温かく見えるっていう。
確かに。アルバムとしてまとめた時に、こんな顔になるんだ!っていうのは、発見だったのでは?
桜井
うん。曲順を決めるのがほんとに大変だったくらい、一曲一曲が持つ力が強いんですよね。所謂アルバムを作る時って、だいたいこの辺にアルバム用な曲があるよねとか、そういう流れってあるじゃないですか。でも今回、全曲シングルカットできるくらいのパワーがある曲たちを14曲並べて…まぁ、頭とケツは決まっていましたけど、それ以外の並びは、みんな持っているイメージがバラバラでしたね。それくらい、いかようにもなるアルバムだった。
本当に“THE FACE”というタイトルがピッタリですけど、いつくらいにこのタイトルは決まったのですか?
Kj
「The Show Must Go On」と一緒に「Introduction」も持っていったんで、制作時期の中盤には付いていましたね。自分たちの顔となる作品を作ろう、ギミックとかお化粧なしに。そういうアルバムに向かってるなって思っていたから。
ギミックやお化粧も嫌いじゃない。でも、今はすっぴんなアルバムを作りたかったんですね。
・・・
『THE FACES』2014年01月15日発売Mob Squad
- 【初回限定盤(DVD付)】
- VIZL-621 3570円
ドラゴン・アッシュ:1997年、Kj、IKUZONE、桜井誠の3人でデビュー。その後、BOTS、HIROKI、ATSUSHI、DRI-Vが加入し7人編成になるも、12年にオリジナルメンバーのIKUZONEが急逝。13年、現在のメンバー6人で再び前進することを決意する。今アルバムよりKenKenがレコーディングに全面参加。デビュー時よりあらゆるジャンルを驚異的なスピードで横断し、Dragon Ashとしか表現しようのない音を鳴らし続けている。Dragon Ash オフィシャルHP
OKAMOTO'S×Dragon Ash プロフィール
SPECIAL OTHERS&Kj(from Dragon Ash) プロフィール