Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
コミュニケーションの場として
進化を続けるカラオケ業界

コロナ禍でさまざまな業界が経営の大打撃を受けているが、カラオケ業界もその中のひとつ。カラオケが事業としてどんな影響を受け、この2年間でどのように変化してきたのか? 第29回目となる今回はカラオケで知られるJOYSOUNDをはじめ、多くの事業を展開している株式会社エクシングより、取締役の安井正博氏とプロモーション戦略グループの寺西 初氏を招いて話を訊いた。
【座談会参加者】
    • ■安井正博(取締役 営業本部長)
    • 業務用カラオケJOYSOUNDの営業責任者。10年間の都市銀行勤務を経て、株式会社エクシングへ入社。モバイルコンテンツ部長や経営企画本部副本部長、音楽出版子会社の代表取締役の兼務などを経て、現在に至る。趣味はカラオケで、いつでもどこでも誰とでも楽しめる音楽エンタテインメントをさらに広めるべく、日夜日本全国を行脚している。
    • ■寺西 初(プロモーション戦略グループ グループ長)
    • JOYSOUNDを展開する株式会社エクシングの宣伝/広報/企画の現場責任者。カラオケの選曲や早見本などのソフト企画から、モバイルサービスの管轄部門を経験し、現在に至っている。JOYSOUNDのブランドを通じて、多くの方に音楽の楽しさを感じてもらうために、日夜奮闘中。
    • ■石田博嗣
    • 大阪での音楽雑誌等の編集者を経て、music UP’s&OKMusicにかかわるように。編集長だったり、ライターだったり、営業だったり、猫好きだったり…いろいろ。
    • ■千々和香苗
    • 学生の頃からライヴハウスで自主企画を行ない、実費でフリーマガジンを制作するなど手探りに活動し、現在はmusic UP’s&OKMusicにて奮闘中。
    • ■岩田知大
    • 音楽雑誌の編集、アニソンイベントの制作、アイドルの運営補佐、転職サイトの制作を経て、music UP's&OKMusicの編集者へ。元バンドマンでアニメ好きの大阪人。

コアユーザーの声が
モチベーションにつながった

岩田
2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令され、世の中は本格的にコロナ禍に入りました。ワイドショーでもカラオケ店の感染拡大防止対策が話題として取り上げられ、地域によっては休業要請、時短営業要請も発令され、利用客が激減したかと思います。当時のことをうかがえますでしょうか?
安井
お話しいただいたとおりですが、実際は2020年3月から影響が出始めたと記憶しています。まずは北海道の一部店舗で休業があったり、首都圏でも3月末の土日に休業要請があったりして、そこから始まったという認識ですね。カラオケの業態は大きく分けると、一般的なカラオケボックスなどのデイ市場、スナックやバーなどの飲食店を含むナイト市場、ホテルの宴会場などの市場、介護施設などのヘルスケア市場の4つに分かれています。そのほとんどの市場において、休業要請などの影響は避けられませんでした。緊急事態宣言下では、店舗や施設が営業できず、売り上げがまったく立たないということが原因で、月額固定で発生するカラオケの情報料なども一時期はいただけないことがあり、カラオケメーカーである我々の売り上げは激減しました。子会社が運営するカラオケの直営店は休業要請や時短要請による影響をもろに受け、現在も客足が回復しているとはなかなか言えない、苦しい状況が続いています。
岩田
その頃はカラオケ店舗の実状についてTVやインターネットからの情報しかなくて、私は店舗へ足を運ぶにしてもどこか不安を感じてしまい、利用する機会が減ってしまいました。当時は私のような利用客だけでなく、JOYSOUNDの会員サービス『うたスキ』に登録されている方からもいろいろな問い合わせなどがあったのではないでしょうか?
寺西
カラオケのコアユーザーの中でも“JOYSOUNDのファンです!”とおっしゃってくださる方が多数いらっしゃるんですね。コロナ禍で厳しい状態にありましたが、その方たちからは“早くお店を開けてほしいです”や“再開されることを心待ちにしています”というお声を定期的にいただけて、その声に勇気づけられていました。だからこそ、我々はコロナ禍でもカラオケを楽しんでいただけるサービスを作っていかなければと思えましたし、さまざまなことに取り組むモチベーションにつながったと思っています。
安井
私も担当していた大手のカラオケチェーン店さんのところへコロナ禍に入ってからも顔を出しましたし、直営店のメンバーともたくさん話をしましたが、何が一番つらかったかと言うと“いつ営業が再開できるのか?”と先が見えない状況が続いたことです。その一方では寺西が言ったように、再開した時にリピーターのお客さまから“ようやく営業が再開できて良かったですね”というひと言がすごく励みになったとみんな話していました。今も完全に再開できた状況とは言えませんが、カラオケを利用して楽しく歌って、すっきりした気分で帰られるお客さまの姿などを見ると、スタッフと“やっぱりカラオケは人を元気にする力があるね”なんていう話をしています。
岩田
コロナ禍を経験しているからこそ、お客さんの声が力になっていることを改めて実感されているんですね。
安井
はい。また、直営店に関しては24時間営業ではないのですが、昼帯、夜帯、深夜帯と時間を分けたとして、これまでは二次会や宴会などで利用される夜帯や深夜帯の利用が盛んだったんです。しかし、コロナ禍に入り、その時間帯の利用客は激減しています。最近は昼帯の利用客が少し戻ってきましたが、全体的に見るとコロナ禍以前と今では利用客の流れが大きく変動しているんですよ。今年3月にまん延防止等重点措置等期間が終了してからは、少しずつ夜帯での利用客、団体客も戻ってきましたが、まだまだカラオケ業界としては苦しい現状にありますね。

OKMusic編集部

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