Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
ライヴハウス支援に立ち上がった
Dとlynch.に訊く

この状況に慣れてしまうと
エンタメが死んでしまう

烏丸
他のバンドマンは今何を考えているか、情報って入ってきますか?
葉月
いや、入ってこないですね。弾き語りをやってる動画はよく観かけるけど。
ASAGI
そうだね。あまり入ってこないよね。
葉月
だから、この状況にファンが慣れてしまうのがすごく怖いんですよ。今までは普通にあったエンタメというものがなくなったじゃないですか。“寂しいけど、別に生きていける”っていうスイッチが入っちゃったら、それこそエンタメが死んでしまう。そうならないためにも僕はファンとの距離を遠くしないようにしてるんですよ。実は今、ゲームの実況配信をやってるんですね。『FINAL FANTASY VII』をやりながら、その実況をInstagramに毎日アップしてるんです。そこで最新シングルについてとか、ゲームに全然関係ない話もしてて。そうやってファンとの距離を保っているというか。
ASAGI
そういうことだよね。僕らも『Sub Rosa』というオンラインサロンをやっています。オンラインに特化したコアファン向けのコンテンツなんですけど、他では観られない動画や生配信、読み物だったり、オンラインでいかにファンを楽しませるかっていうのは常々考えてますね。
石田
ファンがバンドを身近に感じるという部分では、Dは“全世界へ向けてエールを送る新曲”ということで、メンバーそれぞれが自宅にいながら全てオンラインでレコーディングして、視聴動画も作った「Hang in there」を公開してましたよね。
ASAGI
はい、「Hang in there」は少しでも疲れた心を癒せれば…という想いで作りました。
石田
あと、lynch.もライヴハウス応援企画で販売するパスケースをメンバーが手作業で作ってる写真を公開してて、すごく親近感が湧きましたよ。
ASAGI
あー、観ました(笑)。あれはすごい感動的だった。俺も自社グッズの作業はやるから共感したなぁ。
葉月
膨大な量だったから、なかなか大変だった(笑)。
ASAGI
そうやって自分たちにできることをやっている姿を観ると感動しますよね。今の時代って自宅からでも世界に向けて配信できるじゃないですか。こういう時だからこそできること…やっぱりミュージシャンとしては、音楽で何かしないといけないと思うんですね。世の中に対して思うことはいろいろあるけど、物事は側面だけでは判断できないし、それはその専門分野の詳しい人たちにお任せして、自分はなるべく音楽を発信しいていこうって思ってます。最初に葉月くんも言ってましたけど、僕らミュージシャンが、まず身近な人やファンを守りたいと思うのはとても自然なことだと思うんです。ライヴハウスにしても“◯月◯日の◯時にここで会いましょう”っていうファンとの待合場所だから、絶対に行動を起こして守りたいと思ったんです。と同時に、今は微力なので“こういう時のためにももっと力をつけなくてはいけない!”とも思いました。もっと話すと、僕は“最悪なケースを考える”って言いましたけど、まずファンと、ファンの待ち合わせ場所であるライヴハウスを守りたいと思ったし、同時に社長でもあるからメンバーやスタッフのことも守らないといけない中で、“もしもライヴハウスがなくなってしまったらどうしょう?”って考えた時、“そうなったら進化したライヴハウスを自分で作るしかない!”とまで思ってました。だから、マスクがないってなった時はマスク工場を作ることも想定して、機械の値段を調べたり、工場を経営している知人に相談しましたからね。僕は“ないものは作ろうよ!”っていう精神があるので(笑)。
石田
ASAGIくんらしい(笑)。
ASAGI
あははは。でも、アーティスト活動を第一に考えると“作る”というのは最終手段なので、今は現状できることをして、できる限りサポートすることが先決だし、何度も言いますけど、それって自分たちの力だけではどうにならないので、これがアーティストパワーのきっかけとして広がっていけばいいですね。だから、lynch.が僕らと同時期に立ち上がってくれたことがすごく心強かったんですよ。“さすが!”って思いました(笑)。

OKMusic編集部

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