12月19日@TOKYO DOME CITY HALL

12月19日@TOKYO DOME CITY HALL

吉田山田、“光と闇”をテーマにした
ツアーが終幕

11月1日の大阪・シアターBRAVA!を皮切りにスタートした吉田山田の全国ツアー『吉田山田ツアー2015冬〜光と闇〜』が、12月19日の東京・TOKYO DOME CITY HALL公演にてツアーファイナルを迎えた。
開演時刻が過ぎた頃、照明が暗転。日常に溢れる音がSEとして流れ出し、バンドメンバー、そして吉田山田の二人が登場。バックライトに照らされ、吉田結威(A.Gt/Vo)と山田義孝(Vo)はそれぞれ黒と白を基調とした衣装で、ツアーのサブタイトル"光と闇"を彷彿とさせる 相反する衣装で登場。「魔法のような」でライブスタート。待ちわびた会場中のファンから自然と手拍手と歓声が沸き起こる。

「『吉田山田ツアー2015冬〜光と闇〜』ツアーファイナルへ皆さんようこそ! たくさん回ってきましたが、思い残すことのないよう歌って帰りたいと思います。" 闇"という漢字には"音"という漢字が隠れています。特別な演出で音を感じながら楽しんでいただけたらと思います。」と山田が話し、ステージは暗転。スポットライトに二人だけが照らされ、「ルーとナンシー」の優しいメロディで"闇"のパートへとなだれ込む。「二人で止めたあの時計台の針がもう 動き出したんだ チックタック…」というフレーズで終わり、曲終わりには<時計>の音がなり響く。そこから郷愁漂う新曲「タイムマシン」へと続く。"闇"のパートでは曲間にSEが挟み込まれ、一連の楽曲達を繋いでいく構成となっている。「タイムマシン」の後には <雨>のSEが流れ、「キミに会いたいな」の雨が降り注ぐ演出を際立たせる。雨音が<波>のSEへ繋がり、深海をイメージさせるブルーの照明の中「航海」を披露。日常の風景にいるかのような<鳥>のさえずりが聞こえてきたかと思うとギターのイントロから吉田山田の代表曲「日々」へ と繋げる。何を隠そうこの<鳥>のSEは「日々」のモデルとなった畳屋の近くで録ったものであり、より「日々」の世界観へと引き込まれる。" 闇"のパートを終えたところでようやくMCに入り、今回のツアーで"光と闇"というサブタイトルをつけた理由が山田から語られた。

「3,4年 前くらいかな。新幹線で隣の席の盲目のおじいさんがすごく気さくに話してくれて。渋谷に行くのが好きだと言うので、人通りも多くて危なくないですか?と聞いたら、『それが好きで、鳴ってる音のひとつひとつが生きている証拠』と言われて、そのおじいさんが見ている世界を共有できたら と思ってこういう演出にしました。」(山田)、「暗いと発見が多くて。目の情報量を少なくして、会場に来た人には同じ曲でも違うように感じても らいたいです。」(吉田)

そしてここからは、"光"のパートへと移る。「こっから飛ばしていくので皆さんついてきてください!」と 12月16日に発売となったばかりの新曲「未来」を披露。会場が総立ちになり、山田も左右を行き来しながら会場中を煽る。背中を押そうという強い気持ちが詰まった迫力のパフォーマンスに、"闇"のパートで聴くこと、感じることに徹していた会場も応える。「イッパツ」では会場中がタオルを振り回し、さらに「天使と悪魔」と続くが、アップテンポでありながらも各曲ごとのメッセージ性が色濃く表れるのが吉田山田の魅力でもある。「ツボミ」「OK」では会場と大合唱を繰り広げた。「次の曲は聴いて欲しいんですけど、半分聴いて欲しくて、半分聴いて欲しくないような…」(吉田)と言うのも、吉田が自身の母親への想いも込めて綴った「母のうた」を披露するからであった。実はこのツアーではこれまで披露をしていなく、この日のファイナルがバンド編成で初披露。母への想いを綴ったこの曲に会場からはすすり泣く声が聞こえてきた。そしてMCでは、今年の活動を振り返る。「今年の夏には『吉田山田祭り2015』を開催させていただいて。ワッショイ盛り上がりましたね。来年は、日比谷で決まってるんですけどね。」(吉田)とサラッと来年のライブを発表するというサプライズ。意表をつかれた会場であったが、一瞬に歓喜へと変わった。

そして、会場を沸かせたまま、一気に後半戦へなだれ込む。「YES」では会場中が拳を上げ、前回のツアーでも会場を沸かせた「フリー ジア」で最高潮にさせた後、「ここにいる全てのランナーに愛を! 愛を! 愛を込めて! ガムシャランナー!」とデビュー曲「ガムシャランナー」を全てのランナー=ファンへと捧げた。「早いもので次で最後の曲です。2015年を語る上で欠かせない映画の主題歌の書き下ろしをさせていただいて。映画がなかったら作れなかったです。監督とも話をさせていただいたんですけど、すごくシンプルなことに共感して。僕らは見てくれた人の何かを変えたいんです。虚しいことも悩むことも歌にしよう、音楽で伝えていこうって。」(吉田)とニューシングルの表題曲で映画『ボクは坊さん。』の主題歌である「Today,Tonight」で本編の幕を閉じた。

鳴り止まないアンコールに応えて、ツアーTシャツに身を包んだバンドメンバーと二人が再登場。「明日がくるよ」「ORION」「カシオペア」 と残り僅かな時間を惜しむように、少しでも会場とこの時間を共有できるように噛み締めながら歌っていく。「皆さんにお伝えしたいことがあります。来年2016年、初めての47都道府県ツアーに出かけます!」との発表に会場からは大きな声援と拍手が巻き起こる。最後に用意していたのは、ランナーとの絆の象徴でもある「約束のマーチ」。聴く人の頬をつたう涙、真剣に二人を見つめる眼差しが印象的であった。今年の集大成となるライブの中で、来年の活動を告げ、ファンにいち早く届けたいという彼ららしさが伝わって来る。

2015年は2枚のシングルのリリース、初の映像作品であるLIVE DVDのリリース、二度の全国ツアーに夏の野外ワンマンライブ。全国各地に彼らの音楽を届けてきたが、来年には大きな目標であった全国47都道府県ツアー が待っている。彼らにとって飛躍の年になることは間違いないだろう。

Photo by 岩崎真子

【セットリスト】

1.魔法のような
2.ルーとナンシー
3.タイムマシン
4.キミに会いたいな
5.航海
6.日々
7.未来
8.イッパツ
9.天使と悪魔
10.ツボミ
11.OK
12.母のうた
13.YES
14.フリージア
15.ガムシャランナー
16.Today,Tonight
-アンコール-
1.明日がくるよ
2.ORION
3.カシオペア
4.約束のマーチ

『吉田山田47都道府県ツアー〜二人また
旅2016〜』

4月24日(日)  大阪・umeda AKASO 
4月26日(火)  高知・高知X-pt. 
4月27日(水)  愛媛・松山キティホール 
4月29日(金・祝) 香川・高松DIME 
5月01日(日)  徳島・club GRINDHOUSE 
5月02日(月)  京都・京都磔磔 
5月04日(水・祝) 兵庫・THE LIVE HOUSE CHICKEN GEORGE 
5月05日(木・祝) 奈良・NEVER LAND 
5月07日(土)  和歌山・CLUB GATE 
5月08日(日)  滋賀・U☆STONE 
5月19日(木)  千葉・柏PALOOZA 
5月21日(土)  栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ- 2 
5月22日(日)  茨城・mito LIGHT HOUSE 
5月27日(金)  群馬・高崎club FLEEZ  
5月28日(土)  埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3 
5月29日(日)  神奈川・横浜BAYSIS 
6月11日(土)  鹿児島・CAPARVO HALL 
6月12日(日)  宮崎・WEATHER KING 
6月14日(火)  大分・DRUM Be-0 
6月15日(水)  福岡・イムズホール 
6月17日(金)  佐賀・LIVE HOUSE GEILS 
6月18日(土)  長崎・DRUM Be-7 
6月19日(日)  熊本・LIVEHOUSE 熊本B.9 V1 
6月21日(火)  山口・RISING HALL SHUNAN 
6月23日(木)  広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO 
6月25日(土)  島根・松江 AZTiC canova 
6月26日(日)  鳥取・米子 AZTiC laughs 
6月28日(火)  岡山・CRAZYMAMA KINGDOM 
7月02日(土)  沖縄・桜坂セントラル 
7月15日(金)  山形・山形ミュージック昭和Session 
7月16日(土)  福島・郡山HIPSHOT JAPAN 
7月18日(月・祝) 北海道・札幌PENNY LANE24 
7月20日(水)  宮城・仙台darwin 
7月22日(金)  岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE
7月23日(土)  秋田・Akita Club SWINDLE 
7月24日(日)  青森・Quarter 
7月29日(金)  静岡・Live House 浜松窓枠 
7月30日(土)  三重・松阪 Live Music M'AXA 
7月31日(日)  岐阜・club-G 
8月02日(火)  愛知・DIAMOND HALL 
8月06日(土)  富山・Livehouse SoulPower 
8月07日(日)  石川・金沢AZ 
8月09日(火)  福井・福井 CHOP 
8月11日(木・祝) 山梨・甲府CONVICTION 
8月13日(土)  長野・LIVE HOUSE J 
8月14日(日)  新潟・新潟LOTS 

■「吉田山田47都道府県ツアー〜二人また旅2016〜」特設サイト
http://yoshidayamada.com/47tour/index.html

「吉田山田祭り2016」

8月20日(土)  日比谷野外大音楽堂
開場17:15/開演18:00
<チケット>
料金:前売り ¥5,500(税込)/当日 ¥6,500(税込)
※全席指定
※小学生以上有料/未就学児童無料
※但し、座席が必要な場合はチケット必要
12月19日@TOKYO DOME CITY HALL
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OKMusic編集部

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