吉田山田、
『吉田山田盆踊り2023〜渋谷編〜』の
オフィシャルレポートが到着

吉田山田が8月20日（日）、東京・Spotify O-EASTにて『吉田山田盆踊り2023〜渋谷編〜』を開催した。SOLD OUTとなった本公演は“盆踊り”というタイトルの通り、メンバーの立ち位置を櫓に見立てたセンターステージで開催。普段ステージとして使われる場所にも客席が置かれ、センターステージを360度囲うように超満員の“ランナー”（吉田山田のファンの総称）が会場を埋め尽くしていた。

吉田結威（Gt/Vo）の生み出す優しい音色に山田義孝（Vo）の語りかけるような歌い出しを乗せて「魔法のような」からスタート。「吉田山田盆踊り2023渋谷へ皆さんようこそ！」（山田）の挨拶を皮切りに、「てんてんてんて」でアグレッシブに会場のボルテージを引き上げ、それに応えるように“ランナー”は総立ちで手拍子と声援を送る。

センターステージということもあり思わず「近えっ！」「圧が凄い」（吉田）とこぼすくらいの距離の近さ。観客と会話をするように話すMCのアットホームさも二人の魅力の一つで、「このライブが終わった時によかったなぁ。これから自分は大丈夫な気がする、って思って帰ってもらえるように、音楽を使って僕らの“現在地”をお伝えしていこうと思います。」と気持ちを伝え、その言葉を全身全霊で表すように、「好き好き大好き」では念願だったというボール投げを行い、“好き好きボール”と名付けたメッセージ入りのボールを大盤振る舞いで客席に投げ込んだ。

先日5月に最新アルバム『備忘録音』をリリースしたばかりではあるが、リリース前から既に新たな制作を続けているという二人。この日は夏にぴったりだという初披露の新曲「線香花火」を披露。小気味良いサウンドに乗せながらも夏の持つ儚さを切り取ったような楽曲に会場も息を呑みながらその耳を傾ける。そして、この日は夏らしいカバー曲を披露したいと告げ、フジファブリックの「若者のすべて」をカバー。終演へと近づく時間を惜しむかのように夏の思い出を刻み込んだ。

後半戦の「イッパツ」「こんな夏はいやだ」ではタオルを振り回しながらの大合唱が沸き起こり、全方位からそのエネルギーを感じ取った二人は力強い歌声をフロアに響かせる。「“いい歳して”っていう言葉が大嫌いで。いい歳をひとつひとつ重ねながら最高の人生にしていきたい」（山田）と強い想いを吐露し、デビューしてまもない頃から歌い紡いできた「希望とキャンディ」で会場全体がひとつになった。

「今年10月21日に僕らは満14周年を迎えます。そして、15周年に向けていろんなことが始まっていくわけですけども。デビュー日に14周年ライブを行ないます。」（吉田）

…と14周年ライブの発表をし、15周年イヤーの始まりとなる約束を“ランナー”と交わした。会場から送られる惜しみない拍手に思わず「幸せだわ」（吉田）と噛み締めた。

そして、この日は“盆踊り”ということで「東京音頭」を披露し、「ヨーシダ ソレ ヨイヨイヨイ」の掛け声で吉田のギターの振り付け、「ヤーマダ ソレ ヨイヨイヨイ」の掛け声で山田の帽子を被る振り付けをし、“ランナー”と共に盆踊りで一体となった。太鼓のリズムに乗せながら最後の曲「夏のペダル」を歌い始める。しっとり聴かせるかと思いきや、１コーラス歌い終えるとアップテンポにリズムアップし、これまで毎年夏に開催していた“吉田山田祭り”で恒例となっていた「ワッショイ」の掛け声と共に文字通り大団円で幕を閉じた。

この日のセットリストはSpotifyのプレイリストにて公開中。（但し、新曲は除く）

photo by 白石達也

【セットリスト】
M1.魔法のような
M2.てんてんてんて
M3.いくつになっても
M4.好き好き大好き
M5.YADANA
M6.東京
M7.線香花火　※新曲
M8.おばけ
M9.若者のすべて　※カバー曲
M10.RAIN
M11.イッパツ
M12.こんな夏はいやだ
M13.希望とキャンディ
M14.東京音頭　※カバー曲
M15.夏のペダル