【CANDY GO!GO! インタビュー】
とにかく今できることを
考えるしかない

写真左上から時計回り、夏井さら、磯野未来、杉本莉愛、宇野みずき、菜月アイル、なぎさりん、永瀬りか

結成10周年を迎えたCANDY GO!GO!の最新シングル「Infinity」。予定されていたライヴが行なえなくなった状況下でも、前向きさを失っていない7人の姿が伝わってくる作品だ。
力強さに満ちあふれた2曲について、メンバーに語ってもらった。

今の状況にも
当てはまるものになりましたね

最近はどのように過ごしていました?

なぎさりん

最後にお客さんに来ていただくかたちでのライヴをやったのは3月26日だったんですけど、そこからの最初の1カ月はどう動いたらいいのかまったく分からなかったです。でも、“このままではいけない。お客さんに楽しんでいただける音楽の活動をしたい”ということになりました。

ライヴを軸にした、自分たちなりのやり方を模索したんですね?

なぎさりん

はい。例えば『コロナに負けるな企画』というのを始めたんです。お客さんにセットリストを5曲選んでもらうオーダーメイドのライヴ映像をお届けしています。センターのメンバーを決めていただくこともできるんですよ。あと、『STAY HOME GIGS』という無観客定期公演の配信もしているので、毎日ワンマンライヴをやっているような状況ですね。

お客さんがセットリストやセンターヴォーカルを決める企画は久しぶりにやる曲もあるでしょうし、フォーメーションも変わるから準備が大変ですよね?

夏井

そうなんですよ。レアな曲も多いですから。

永瀬

毎日、覚えなきゃいけないことで頭がいっぱいです。

宇野

私は7人の中で最後に加入したので、もともとはソロで歌うパートが少なかったんです。オーダーセレクトライヴでメインヴォーカルに選んでくださったファンの方々がいたので、初めて歌うパートも多かったです。

杉本

こういうオーダーセレクトライヴが成り立ったのも、メンバーのひとりひとりがメインヴォーカルをできる実力を持っていたからだと思います。

この大変な状況下でも前向きですね。さすが10年間活動してきたグループです。

磯野

七転び八起きみたいなグループですから(笑)。私たちは何かあっても立ち上がります!

新曲の「Infinity」からもみなさんのそういう姿が伝わってきます。作詞をしたのは、この曲のメインヴォーカルの菜月さんですね。

菜月

はい。もともとは今の状況を描くつもりはなくて、10周年のことだけを考えていたんです。私たちの日々の歩みをリアルに描いたら、お客さんも喜んで共感していただけると思っていました。でも、今の状況にも当てはまるものになりましたね。

歌詞はいつ書いたんですか?

菜月

3月です。まだ自粛とか始まっていなかった時期ですね。

夏井

すごくいい歌詞です。感情を込めながら歌えます。

宇野

そのパートを歌うメンバーに合った歌詞が書かれているんです。アイアイさん(菜月の愛称)、すごいなって思いました。

なぎさりん

私はCANDY GO!GO!に一番長くいるので、私目線でメンバーを描いたことは今までもあったんですけど、他のメンバーに自分のことを考えて歌詞を書いてもらったのはこれが初めてですね。それがすごく嬉しかったです。メンバー同士の仲が良いグループって観ていても幸せになれるじゃないですか。そういうのも伝わる歌詞だと思います。

磯野

うちらの絆感が表れているよね?

なぎさりん

うん。“いいグループだなぁ。自分も頑張ろう”ってなってくれたらなと思っています。

杉本

同期の私と永瀬さんで歌う部分があるんですけど、アイアイさんから見たこのふたりは老夫婦みたいな感じがあるみたいで(笑)。《言葉無くても僕らには分かるから》っていう部分は“深いなぁ”って思いました。

永瀬

このメンバーでそれぞれのソロパートがある曲は初めてなんですよ。メンバーのことを知っていただける曲でもあると思います。

磯野

編曲はライヴのバンドメンバーなんですけど、新しいタイプのサウンドなのも聴きどころだと思います。イントロが幻想的な雰囲気なんですけど、みんなで歌い始めると一気に力強くなるんです。

歌詞に関しては、《普通に生きることも出来たのに あえて普通を選ばなかった僕ら》が印象的でした。これは全員に当てはまることですよね?

磯野

はい。メンバーそれぞれ、他の選択肢もあったはずなんです。私の周りは令和婚が多かったんですよ。涙が出てくる(笑)。

宇野

友だちのSNSは見れないです(笑)。

夏井

私は大学4年生なので、本当は就職するタイミングなんですよね。でも、“就活、いらない!”ってCANDY GO!GO!に専念することにしました。

菜月

私もこのユニットに入るっていう選択をしたからこそ、メンバーたちに出会えたし、それは運命だと思っています。だから、“お互いに支え合って、いい方向に行けたらいいな”という想いを歌詞に込めました。

なぎさりん

私は普通に就職して働きながら活動してた時期もあったんです。会社にバレて“どっちをやるか?”って考えた時期のCANDY GO!GO!は、それこそ仲の良い部活動みたいな感じで、“売れたい!”っていう欲がまったくなかったんですよ。でも、意識が変わって、優秀な新人も入って、こういうグループになることができたんです。

菜月

「Infinity」を聴いていただければ、CANDY GO!GO!がどう過ごしてきたのかが想像できると思います。

アーティスト