Negicco 夏の野音で田島貴男と1・
2・サンシャイン! ライブレポート
後編

 鳴り止まないアンコールを受けて3人が再び登場すると、新潟への愛が詰まったステージセットについてのトークへ。「あの稲も、新潟から直送した新潟産の稲なんです」と興奮気味に語るMeguに対し、Nao☆は「稲だけに、い~ね!」というギャグで観客を脱力させた。 そうこうしていると、ステージ中央からスペシャルゲスト・田島貴男が登場。これには普段大人しいNegiccoファンも大騒ぎ。真っ赤なシャツに身を包んだ田島は、凄まじいオーラを振りまきながら「こんにちネギネギー!」をこれでもかと繰り返す。「そこのお嬢さんたち、テンション高いですか? 野音のお客さん、テンション高いですか? どうも、テンション貴男です!」と挨拶し、「イエーイ! 新潟~!」の雄叫びで、会場を盛り上げた。そのまま、「1・2・サンシャイン~!」の掛け声とともに、地元・新潟の夏をふんだんに詰め込んだナンバー『サンシャイン日本海』をNegiccoとコラボレーション。

 以前からNegiccoのライブを客席で鑑賞することが多かった田島。昨年9月に行われた新宿LOFTのライブ直後には「サンシャイン日本海の「サンシャイン!」は、なぜかあまりみんな一緒に歌ってくれないので僕ひとり「サンシャイン!」と絶叫してきました」と寂しくPOSTしていたが、この日は客席からのコールもばっちりと揃い、笑顔を浮かべた。会場からは「貴男」コールが巻き起こり、田島も「ずっと客席で観ていたから、こっちに来られて本当に嬉しい」とステージを後にした。あまりの熱気にMeguは「田島さんのコンサート会場に紛れ込んじゃったみたいな凄さを感じましたね」と笑う。

 ホーン隊のダイナミックな演奏と共に最新シングル表題曲『ねぇバーディア』、そして最後は『トキメキ★マイドリーム』でしっとりと幕を閉じた。

 最後のMCでは本公演への想いをそれぞれ語る。末っ子・Kaedeは「2年前に(野音に)絶対立ちたい! と思っていたんですけど、そこから2年で立てるとは思っていなくて。周りの方の支えもありましたし、自分たちも諦めないで、この3人で続けているっているのは素敵なことだなと思います。これからも引き続き、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と謙虚に振り返った。

 ムードメーカーとして当日のMCを牽引してきたMeguは「みなさん、今日はありがとうございました。今でも野音に立てているということが凄く不思議で、嬉しくて、ドキドキが止まらなくて。1年前は無理だろうと言われていました。でもその1年後、その野音のステージに私たちは立っています! 引き続き、Negiccoの応援よろしくお願いします」と前向きなコメントで締めくくる。 リーダー、Nao☆は「今年の7月で結成して丸12年を迎えたんですけど、本当に結成当初、客席は葱農家だけ(会場爆笑)。野音や、新潟県民会館、そして赤坂ブリッツ……自分たちが立ちたいと思っていたステージに3人で立つことが出来て、本当に良かったと思います。頑張ってきて、素敵な出会いがあって、ここまで来られたので、みなさん本当にありがとうございます。野音という夢の、いや、夢にも思わなかったような大きなステージに立つことが出来て、この景色を見られていることが、夢か現実かわからないくらい嬉しいです。こうやって頑張っていれば、自分たちが思っている以上の景色が見られるんだなってことをひしひしと感じています。毎日、Negiccoは幸せです。ここで、Negicco決意表明をしたいと思います。Negiccoは、今日野音のステージに立ちました。来年は、武道館に立ちたいと思います! 立ちたいと、思います! 口に出していれば、夢は現実になるんだと、自分たちも気づかされたので、今日からまた、新しいスタートだと思って頑張ります。みなさん、応援よろしくお願いします」と、野音が通過点であることをアピール。

 更なる大きな夢・武道館単独公演に向けての決意を新たにし、深々と頭を下げた。

 どこにでもいそうな、普通の女の子の恋の物語を歌い続けてきたNegicco。いつの間にか、その3人の歩む姿がドラマになっていた。終演後、Meguのinstagramには「今回、これからのステップに向けてイヤモニを作ってもらいました!」という投稿があった。今後、ホールやそれ以上のキャパで勝負を重ねていくということだろう。9月22日には『Perfume FES!! 2015 ~三人祭~』で夢の武道館に立つことが決定している。この先も我々に、大きな夢を見せてくれそうだ。セットリスト

1.トリプル! WONDERLAND
2.ネガティヴ・ガールズ!
3.裸足のRainbow
4.1000%の片想い
5.ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
6.トキメクMERMAID
7.パーティーについて。
8.Summer Breeze
9.ルートセヴンの記憶
10.クリームソーダLove
11.おやすみ
12.二人の遊戯
13.BLUE,GREEN,RED AND GONE
14.自由に
15.光のシュプール
16.圧倒的なスタイル
17.さよならMusic
18.ときめきのヘッドライナー
19.Negiccoから君へ
20.サンシャイン日本海
21.ねぇバーディア
22.トキメキ★マイドリーム


achico 寝ても覚めてもアイドルポップ!なOL / フリーライター。東京生まれH!P POP育ち。日々、アイドルに踊らされています。

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