上京組必見! 行ったら後悔する東京
がっかりスポット2015・後編

 まだまだあります、東京がっかりスポット。バブル期に完成したあの建物や、行ってもやることがない、あの商業施設が名を連ねます。

東京がっかりスポット11・レインボーブリッジ
 橋を見て喜ぶ残念な人など希少と思いきや、意外に盛り上がっているのが、巨大吊り橋・レインボーブリッジ。それも建築マニアや、『踊る大捜査線』マニアではなく、若い娘さんが喜んでいるというのだから驚かされます。夜にはライトアップされ、さらに軽薄さが増すので注意。

東京がっかりスポット12・ 忠犬ハチ公像
 渋谷駅前、スクランブル交差点近くにある待ち合わせスポット。かなり小さい像なので、地方出身者がこれを見つけるのは至難の業です。

東京がっかりスポット13・東京ミッドタウン
 目をつぶって買い物をするには年収2000万は必要な、超高級店がひしめくビル。(一部店舗を除き)エグゼクティブ以外には用なしです。ちなみに、同ビルの高級外資ホテルは表だっていえない何かの撮影場所として、裏の公園は某J事務所のメンバーが全裸飲酒をカマした場所としても有名。

東京がっかりスポット14・虎ノ門ヒルズ
 大注目の最新スポットとはいうものの、ウリは都内で2番目に高いビルというだけで、ほぼすべての階はオフィスと超高級ホテルばかり。一般人が出入りするのは1~4階のレストランくらい。つまり、行っても5分でやることがなくなります。

東京がっかりスポット15・中野ブロードウェイ
 秋葉原と並びオタクの聖地と呼ばれる場所。「まんだらけ」という中古業者が扱う商品を買うために、日本中からオタクが集まるため、独特の雰囲気に耐えられるかが試されます。

東京がっかりスポット16・六本木ヒルズ
「ヒルズ族」で有名になったものの、右のミッドタウン同様に金持ち向けビルなので、ほとんどの国民には関係ない場所。何も知らない地方出身者が観光やショッピングに訪れると、すべての物事の値段があまりにも高いため、強い疲労感を覚えてグロッキー状態に。ひと休みしたくても、当ビルでぶっちぎりの最安値店スターバックスで飲みなれぬラテを飲むか、地下の高級スーパーでかろうじて手の届くおにぎりを買い求め、食べられる場所を求めて足を引きずりさまようのが関の山です。

東京がっかりスポット17・秋葉原
 キング・オブ・オタクタウン。ヘンタイ商品が陽のもとに並べられ、メイド・アイドル女がオタクを相手に媚を売り、盗撮機器などの違法脱法商品が激安価格で目白押し。この駅に降り立つだけでめまいがするような街です。

東京がっかりスポット18・お台場
「このデザインはダメでしょ」と言える大人はいなかったのかと不思議でならない建築物・フジテレビ本社で有名なお台場。運賃がバカ高いモノレール「ゆりかもめ」に揺られて、真夏は灼熱、冬は極寒の地と化す当地を訪れたとこで、あるのはだだっ広い面積の空き地や、倉庫・工場ばかり。ここを訪れる観光客たちは、帰りには後悔の表情を浮かべてます。入浴施設「大江戸温泉物語」も値段が高く、クオリティは地方の健康ランド並み。

東京がっかりスポット19・渋谷ヒカリエ
 高感度(笑)な女性向けオシャレショップを取り揃える複合商業施設。女性客たちは小奇麗&小金持ちっぽい、鼻持ちならない雰囲気。それにしてもこういう商業施設って、なんで同じようなお店ばっか入ってるんでしょうかね。

東京がっかりスポット20・原宿竹下通り
 古くはタレントショップで有名でしたが、今は「原宿カワイイ」な感じの、似非きゃりーぱみゅぱみゅ風が集う通り。お金のあまりない気の毒な少女らが我こそは、と週末になると押し寄せる場所です。付近には、行列が長いだけのパンケーキ屋やポップコーン屋も。表参道方面に歩く金持ちが投げかける蔑みの目を受けつつ路肩で食べる名物のクレープの味は、少女らとの類似性に目頭が熱くなること必至です。

東京がっかりスポット21・築地市場
 日本中から最高の美味が集まる市場、といったイメージで語られがちですが、そんな最高に美味しい食材は一部の高級店に引き取られます。ですので、我々庶民が築地を訪れ、買ったり食べたりできるのは凡庸な食材。なのに「築地」ブランドに騙されて長蛇の列に並び「鮮度が違うね!」とのたまう気の毒な自称グルメが集まります。首都にあるというだけで、ここまで優遇されているとしか思えない場所です。

東京がっかりスポット22・新宿ゴールデン街
 バラック小屋に素人っぽいバーが軒を並べる飲み屋街。文化的だとか、雰囲気が良いとか、皆が甘やかした結果、外国人観光客にも人気のスポットに成長。面倒くさい人格の店員と、議論&マウンティング好きな常連客に立ち向かう勇気がある方はぜひ!

東京がっかりスポット23・新宿歌舞伎町
 ボッタクリバーや、竹の子剥ぎ風俗などの違法商売はもちろん、ホストやキャバクラ、風俗などなど、欲望ギラギラ商売のメッカ。一般人として注意したいのはプチボッタクリ店で、入れば数千円を払って薄い酒と冷凍食品を食わされることに。

 さて、以上、東京の名だたるがっかりスポットをズラリとご紹介しましたが、いかがでしたか。歴史がありゃなんでもいいのかよと言いたくなるスポットや、広告代理店などの力を感じてしまうスポットもあります。もはや東京という都市自体に魅力が欠けているのではないかと疑ってしまうほどです。
 そうは言っても、この東京。日本の政治、経済の中心であることは間違いありません。本当は、行く価値がある場所だって、沢山あるんです。行く価値のある場所紹介は、次の機会にさせていただきます。

(文・小室哲太)

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