アイドルネッサンス定期公演ルポ「絶
えない笑顔に胸打たれました」
様々なフェスやイベントで〝発見された〟彼女たちは勢いそのままに、今夏に開催されていた新人アイドル5組による1カ月半に渡るサバイバル企画「シンデレラ公演」で見事1位を獲得して結成当初からの目標だった隔週の定期公演を獲得した。
そしてその待望の定期公演である「アキバで頑張るネッサンス!!」を10月20日(月)よりスタートさせた。「ジリリッ!」というベルの音が目覚めの合図のように鳴り『どかーん』で幕を開ける。ドタバタとステージ上を駆け回るコミカルな振付と共に勢い溢れる歌声が、記念すべきスタートの日に相応しい勢いを創り出す。
続く『PTA~光のネットワーク~』(ユニコーン)は歌詞の〝輪になって踊るよ〟の通りグルグルと円になり、跳ね続ける7人。とにかく休む間もなく動き続けながらも石野理子、新井乃亜を中心にしたボーカルは微塵もブレないのは日々の鍛練で得た姿をあますことなく発揮できている証拠。
初披露となった『シャングリラ』(チャットモンチー)は未完成な部分が覗くも、サビ、ブレイクでの七重奏コーラスワークの応酬が圧巻。ただテクニックに終始するわけでなく、猫のポーズを取り入れた振りでのキャッチィさ、愛らしさが輝きを放つ。
この夏の成長した姿を見せた後、暗転。チャイムが響き新井をメインMCに添え、定期公演ならではのメンバー挑戦型〝お楽しむタイム〟「放課後も頑張るネッサンス!!」が始まる。10月と言えばハロウィン! ということでこの日はハロウィンにまつわることに挑戦。
まずはメンバーが挑戦した仮装に挑戦した際の写真を劇場のスクリーンに映し出すことに。先ほどまでの統制された姿から一転、スクリーンに自身の写真が映し出されるたびに「キャーッ!!」と恥ずかしさのあまり奇声を上げ続ける7人。特に石野は常にジタバタし、恥ずかしさを全身で表していた。繊細な心もまだまだ成長過程にある模様。 続いては箸でチョコをリレー形式画で運ぶ「M&M’sチョップスティック」なるミニゲームがスタート。橋本佳奈、石野、百岡古宵によるサンドイッチダッシュチーム、宮本茉凜、比嘉奈菜子、南端まいなによるH&M二乗の2チームに分かれ対戦が始まる。開始後しばらくして石野がチョコをつまみ始めるという食いしん坊ぶりを発揮すると、つられて食べ始める橋本と百岡。
自由奔放な3人を横目に黙々と進めるH&M二乗は、コツを掴んだ宮本、比嘉が器用に隣の器に運んでいく。しかし、アンカーの南端はポロポロとこぼしゴールできず、気がつけば足元はチョコだらけ。結果、つまみ食いしていたサンドイッチダッシュチームに大敗を喫する。南端は「ずるいよ!(チョコを)食べた!」と苦し紛れの抵抗を見せるも、「潔く負けを認めましょう」という〝年下〟である宮本の大人な一言にすんなり従い笑いと共にコーナーを終えた。
再びライヴ本編に戻ると、先ほどまでのユル~い空気から一転。『ガリレオのショーケース』は蒼さ全開の世界観を全身で表現する姿がエモーショナル。この時に見せる百岡の〝キッ!〟とステージを見据える瞬間に頼もしさを感じる。
アイドルネッサンス屈指の盛り上げ曲『手を打ち鳴らせ!!』は会場中がクラップ。ブレイクで描く直線のダンスは見事。
本編最後は『17才』。YouTubeに挙げられたショウケースでの初披露の映像、そしてCD音源、PVと比較しても明らかに増した声の圧と情感たっぷりなダンスは〝成長する〟という時間を重ねたからこそ映し出せる姿。しっかりと積み重ねてきた努力がこの一瞬に凝縮される。何よりどの瞬間も彼女たちの顔から笑顔が消えない、この姿にはただただ胸を打たれるばかり。
アンコールに応えてラスト曲『愛のしるし』を披露。初めて彼女たちに手渡された思い出の1曲で最高の笑顔を見せた。終演後、息が上がりすぎてうまく会話にならなかったのは、全力で楽しんだ証だろう。
上々のスタートを切ったアイドルネッサンス定期公演。今後の定期公演で彼女たちがどう成長していくのか……年末まで続く彼女たちの冒険から目が離せない。田口 俊輔:アイドル、映画、音楽などについて書きたい系フリーライター/編集。アイドル関係では『Top Yell』『日経エンタテインメント』『アイドル最前線』『アイドル楽曲ディスクガイド』など
そしてその待望の定期公演である「アキバで頑張るネッサンス!!」を10月20日(月)よりスタートさせた。「ジリリッ!」というベルの音が目覚めの合図のように鳴り『どかーん』で幕を開ける。ドタバタとステージ上を駆け回るコミカルな振付と共に勢い溢れる歌声が、記念すべきスタートの日に相応しい勢いを創り出す。
続く『PTA~光のネットワーク~』(ユニコーン)は歌詞の〝輪になって踊るよ〟の通りグルグルと円になり、跳ね続ける7人。とにかく休む間もなく動き続けながらも石野理子、新井乃亜を中心にしたボーカルは微塵もブレないのは日々の鍛練で得た姿をあますことなく発揮できている証拠。
初披露となった『シャングリラ』(チャットモンチー)は未完成な部分が覗くも、サビ、ブレイクでの七重奏コーラスワークの応酬が圧巻。ただテクニックに終始するわけでなく、猫のポーズを取り入れた振りでのキャッチィさ、愛らしさが輝きを放つ。
この夏の成長した姿を見せた後、暗転。チャイムが響き新井をメインMCに添え、定期公演ならではのメンバー挑戦型〝お楽しむタイム〟「放課後も頑張るネッサンス!!」が始まる。10月と言えばハロウィン! ということでこの日はハロウィンにまつわることに挑戦。
まずはメンバーが挑戦した仮装に挑戦した際の写真を劇場のスクリーンに映し出すことに。先ほどまでの統制された姿から一転、スクリーンに自身の写真が映し出されるたびに「キャーッ!!」と恥ずかしさのあまり奇声を上げ続ける7人。特に石野は常にジタバタし、恥ずかしさを全身で表していた。繊細な心もまだまだ成長過程にある模様。 続いては箸でチョコをリレー形式画で運ぶ「M&M’sチョップスティック」なるミニゲームがスタート。橋本佳奈、石野、百岡古宵によるサンドイッチダッシュチーム、宮本茉凜、比嘉奈菜子、南端まいなによるH&M二乗の2チームに分かれ対戦が始まる。開始後しばらくして石野がチョコをつまみ始めるという食いしん坊ぶりを発揮すると、つられて食べ始める橋本と百岡。
自由奔放な3人を横目に黙々と進めるH&M二乗は、コツを掴んだ宮本、比嘉が器用に隣の器に運んでいく。しかし、アンカーの南端はポロポロとこぼしゴールできず、気がつけば足元はチョコだらけ。結果、つまみ食いしていたサンドイッチダッシュチームに大敗を喫する。南端は「ずるいよ!(チョコを)食べた!」と苦し紛れの抵抗を見せるも、「潔く負けを認めましょう」という〝年下〟である宮本の大人な一言にすんなり従い笑いと共にコーナーを終えた。
再びライヴ本編に戻ると、先ほどまでのユル~い空気から一転。『ガリレオのショーケース』は蒼さ全開の世界観を全身で表現する姿がエモーショナル。この時に見せる百岡の〝キッ!〟とステージを見据える瞬間に頼もしさを感じる。
アイドルネッサンス屈指の盛り上げ曲『手を打ち鳴らせ!!』は会場中がクラップ。ブレイクで描く直線のダンスは見事。
本編最後は『17才』。YouTubeに挙げられたショウケースでの初披露の映像、そしてCD音源、PVと比較しても明らかに増した声の圧と情感たっぷりなダンスは〝成長する〟という時間を重ねたからこそ映し出せる姿。しっかりと積み重ねてきた努力がこの一瞬に凝縮される。何よりどの瞬間も彼女たちの顔から笑顔が消えない、この姿にはただただ胸を打たれるばかり。
アンコールに応えてラスト曲『愛のしるし』を披露。初めて彼女たちに手渡された思い出の1曲で最高の笑顔を見せた。終演後、息が上がりすぎてうまく会話にならなかったのは、全力で楽しんだ証だろう。
上々のスタートを切ったアイドルネッサンス定期公演。今後の定期公演で彼女たちがどう成長していくのか……年末まで続く彼女たちの冒険から目が離せない。田口 俊輔:アイドル、映画、音楽などについて書きたい系フリーライター/編集。アイドル関係では『Top Yell』『日経エンタテインメント』『アイドル最前線』『アイドル楽曲ディスクガイド』など
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