【YENA インタビュー】
ロックなサウンドと可愛い歌詞、
そのギャップが魅力
Z世代に絶大な支持を得ている次世代のポップアイコン、元IZ*ONEのYENA。昨年8月にリリースした日本デビューシングル「SMILEY-Japanese Ver.-」に続く2ndシングル「DNA」がリリースされた。待望の日本オリジナル曲であり、力強いロックチューンに仕上がっている。今回のインタビューでは、日本デビュー後の周囲の反響と自身の変化、カップリング曲「SMARTPHONE-Japanese Ver.-」も含めた新作のことなどを語ってもらった。
シングルのタイトル曲で
ロックは初めて
昨年8月に日本デビューシングル「SMILEY-Japanese Ver.-(feat.ちゃんみな)」をリリースしましたが、その後の反響はどうでしたか?
もともと「SMILEY」は韓国でもリリースしていた曲で、フィーチャリングアーティストとしてBIBIお姉ちゃんに参加してもらいました。BIBIお姉ちゃんはカッコ良くてクールで、YENAとは全然違うタイプなんです。キャラクターの違いがいい感じに表れていたから、日本デビューシングルの「SMILEY」にはちゃんみなさんに参加していただいたんですけど、ちゃんみなさんもYENAとは違うタイプで、BIBIお姉ちゃんともまた違うタイプなので、すごく新しい感じがしました。
韓国語と日本語の違いというのもありますけど、フィーチャリングアーティストが違うことで、また全然違う曲に聴こえますよね。
はい! 今年に入ってからすぐに『NEW YEAR PARTY』(1月9日にZepp Haneda(TOKYO)で開催した『2024 HAPPY NEW YEAR PARTY with YENA』)があったんですけど、そこでちゃんみなさんと「SMILEY」を歌えたのも嬉しかったです。
ちゃんみなさんとのコラボはいい刺激を受けたんじゃないですか?
たくさん刺激をもらいました。一緒にできたことが今も信じられなくて、本当に“ありがとうございます!”という気持ちです(笑)。
日本デビューしたことで、より日本のことを意識したりとか、そういう変化もあったんじゃないですか?
はい。一番思うのは、日本語をもうちょっとレベルアップしたいなって。それが今の大きな目標ですね。ステージの上から日本のファンの人たちを観ると、YENAのパフォーマンスをすごく集中して観てくれているんです。その表情からファンの人たちの想いとか真心が伝わってきたので、YENAも真心を込めて歌ったり、いろんな活動をもっと頑張りたいと思うようになりました。
ファンの人たちの想いが伝わってくると、それに応えて返したくなりますよね。
そうなんですよ。なので、もっともっとたくさん返していきたいです!
日本での2ndシングル「DNA」がリリースされましたが、この曲のコンセプトやテーマは?
「DNA」はジャンル的にロックなんですけど、シングルのタイトル曲でロックは初めてなんです。私は挑戦するのが好きだから、そういった挑戦が詰まった曲でもあります。サウンドとか音に関してはロックなんですが、歌詞の内容はそれとは真逆で、YENAみたいに明るくて可愛い感じなんです。そのギャップが「DNA」の魅力だと思いました。
歌詞だけを見ていると明るくてポップな印象を受けたりしますけど、それがロックなサウンドに乗ると違った印象も感じられて。
いいですよね。歌詞の中に《D=誰もの心の中で N=眠る A=愛》というフレーズがあるんですが、まさにYENAという人間を表現しているような歌詞だからすごく好きです(笑)。
歌詞の内容がYENAさん自身と重なっているということは、気持ちも入れやすくて、歌いやすかったのかもしれないですね。レコーディングはどうでしたか?
歌詞は愛らしくて、音楽がめっちゃカッコ良いので、歌はどういうふうにしようかと考えました。サウンドに合わせてロックっぽく歌うのか、歌詞の内容に合わせて可愛く歌うのかって。やっぱりロックなサウンドなので、その雰囲気を重視したほうがいいと思って、頭の中で歌詞の世界観はしっかり意識しつつ、サウンドに合わせるかたちで歌いました。
ロックに寄せるか、可愛いほうに寄せるか、そのバランスを考えながら歌うのもチャレンジでしたね。
前回のシングルの時、日本語の発音が難しかったとおっしゃっていましたけど、今回のレコーディングではどうでしたか?
日本語の発音をめちゃめちゃ練習しました(笑)。前回よりはうまくできたかなと思います。一年くらい前、日本でのファンミーティングの時に優里さんの「ドライフラワー」やOfficial髭男dismさんの「Pretender」とかをカバーしたんですけど、その時は発音がちょっと残念で(笑)。でも、今年の『NEW YEAR PARTY』で優里さんの「ベテルギウス」をカバーしたら、前よりも発音が良くなっていたと言ってもらえてホッとしました(笑)。
日本語も文章とかよりも歌から覚えたほうが身につきやすそうですよね。
はい(笑)。日本語の歌をよく聴いていますし、アニメとかドラマも好きなので、その主題歌とかテーマソングとかでも日本語を覚えたりしています。
MVもロックな感じで、ギターを弾いているシーンが印象的です。
今回のシングルの制作は韓国での活動とか制作と時期が重なっていて、寝る時間もあまりないくらいだったんです。でも、私は欲張りなのでやれることは全部やりたいんです(笑)。だから、このMV撮影に向けてギターをめちゃくちゃ練習しました。ギターは全然得意じゃなくて、うまく弾けないんですけど、この曲の雰囲気というかイメージを考えるとギターを弾くシーンがあったほうが絶対いいと思ったんです。
でも、ギターを弾いてる姿はカッコ良かったですよ。
YENAは短時間で覚えるのが得意なんです! めっちゃ早く覚えて、撮影が終わったらめっちゃ早く忘れる(笑)。でも、今回のMV撮影も楽しかったです。バンドスタイルでの撮影だったので、ライヴステージのような感覚が味わえました。
完成したMVを観た時も新鮮さと感動があったんじゃないですか?
最初に観た時、“おぉ〜! 私、カッコ良いんじゃない?”って思いました(笑)。