『MIDGAR Night Cruise FINAL FANTA
SY VII REMAKE』に潜入「優秀な神羅
カンパニー社員」として川崎の工場夜
景をレポートせよ

『FINAL FANTASY VII REMAKE』をテーマにした『MIDGAR Night Cruise FINAL FANTASY VII REMAKE』が、11月18日、19日、25日、26日の4日間にわたって行われた。これは川崎の工場夜景を『FINAL FANTASY VII REMAKE』に登場する魔晄都市ミッドガルに見立てクルーズ船から鑑賞するツアーイベント。

川崎には昭和電工扇町工場や東亜石油など数々の工業施設があり、その夜景がSNS等でもたびたび『FINAL FANTASY VII』の舞台である魔晄都市「ミッドガル」に似ていると言われてきた。今回は川崎工場夜景クルーズ製作委員会の企画運営により、スクウェア・エニックス公式イベントとして開催された形だ。本稿では、25日に開催された第2便の模様をお届けする。
写真:Ryotaro Narita
クルージングは川崎駅からバスで30分ほど移動した先の船着場からスタート。船内の大きなモニターには神羅カンパニーの都市開発部門統括のリーブ・トゥエスティが映し出され、乗客、もとい「神羅カンパニーの優秀な社員の皆様」を歓迎してくれた。船内もミッドガルを彷彿とさせるグリーンのライティングだ。
DJブースに座るスタッフも「神羅カンパニーの社員」としてビシッとスーツに身を包み、出発時には「プレリュード」など、ゲーム内の音楽を流して雰囲気を盛り上げてくれる。
写真:Ryotaro Narita
船内後方のカウンターには、出発早々から長蛇の列が。目的は船内販売のクラウドのアクリルスタンドや、オリジナルステッカー付きのドリンクを購入するためだ。ステッカーはルーファウスやスカーレットなど、神羅カンパニー幹部キャラクターのものが6種類あり、コレクション要素も楽しめた(※これとは別に、リーブのステッカーについては、イベント終了後のアンケートに答えた全員へプレゼントとなっていた)。
ドリンクもオレンジジュースやビールなどに加え、イベント限定が2種類。
「神羅カフェ特製ドリンク」はベリージュレの酸味が爽やかなエナジーティーソーダである。筆者は「ティーソーダ」なるものをこれまで飲んだことがなかったが、購入して飲んでみると、シュワシュワとしたソーダ水の中に紅茶の苦みをしっかり感じることができ、甘すぎずスッキリとして飲みやすかった。一度ハマると病みつきになりそうな味わいだ。
また、「ミッドガルフィズ」はミントの風味を利かせたソーダカクテルとなっている。注文時にノンアルにしてもらうことも可能だが、折角なので筆者はアルコール入りで注文。ミントがスッキリ効いて、個人的には船酔いも防いでくれそうに感じた。もちろん、飲み過ぎると別の酔いが回ってきそうなので要注意だ。
写真:Ryotaro Narita
これらのコラボドリンクは、下からライトで照らすことでマテリアのような輝きを見せ、写真映えもする。ただ、自分のスマホで照らすと他にカメラがなければ写真が撮れない。筆者も個人用に撮影したいがどうしたものかと考えあぐねていると、船内の紳士なスタッフがライトを貸してくれた。この場を借りてお礼を述べさせていただきたい。
さて、それでは本題の工場夜景見学、もといミッドガルの視察について。約90分に及ぶ視察の中、船がある地点に到着するごとに、神羅カンパニーの都市開発部門統括のリーブの音声ガイドが流れる。ミッドガルの成り立ちや観光スポットを紹介しつつ、またおすすめの料理についてはリーブの語りにもつい熱が入るというレアな瞬間もあった。
そして夜景を見ているバックで、DJが「魔晄都市ミッドガル」や「ウォール・マーケット」といった楽曲を流してくれるのも雰囲気抜群だ。特に工場が密集する地帯にたどり着くと、「闘う者達」などの楽曲もかかって自然にテンションも高まってくる。
写真:Ryotaro Narita
夜景は船内からも楽しめたが、この日のように晴れている際には外で見たくなるもの。ライフストリームを彷彿とさせるライティングが施されたデッキに上がると、闇夜に浮かび上がる工場群がクッキリと見えた。ところどころに白いモヤも見えるが、煙ではなく水蒸気であり、環境にも優しいようだ。
高くそびえる煙突の先から見える「フレアスタック」も見物だった。製油所などから出る余分なガスを、大気に放出する際に燃やして無害化しているのだそう。これならバレットだって「星の悲鳴が聞こえねえかクラウドさんよ!」と叫ぶこともないだろう。
写真:Ryotaro Narita
11月とあって気温も低く、風も冷たかったのでデッキと船内を何度も往復することにはなったが、その際、船内のモニターには現在の航路もゲーム画面のように表示してくれていたのも助かった。乗船の際にもらったパンフと照らし合わせながら、おすすめのフォトスポットまであとどれくらいかという目安も付けやすくなっていた。
また、撮影した写真は「#ミッドガルクルーズ」のハッシュタグを付けて、X(旧Twitter)にも自由に投稿できた。ミッドガルの素晴らしさを全世界に広めようという試みなのだろう。アバランチであれば難色を示したくなるところかもしれないが、今回の我々は神羅カンパニーの社員。参加できなかった方もハッシュタグ検索すれば自由に閲覧できるようになっているので、ぜひご確認いただきたい。
写真:Ryotaro Narita
4日間にわたる『MIDGAR Night Cruise FINAL FANTASY VII REMAKE』は終了を迎えたが、チケットは全日完売するほどの人気だったとのこと。行けなくて悔しい思いをされた方もいると思うので、再度の開催を期待したい。
取材・文:平原 学

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