子どもに大人気の学習漫画の世界を、
サバイバル大好き小学生が体験! 自
由研究にもってこいの『絶体絶命!?
キミたちのサバイバル』

『絶体絶命!?キミたちのサバイバル』 2023.7.22(SAT)〜9.3(SUN) ATCホール
「小学生が選ぶ好きな本」1位にも選ばれた、大人気の学習漫画『科学漫画サバイバル』シリーズの世界を体験できるイベント『「科学漫画サバイバル」シリーズ 絶体絶命!?キミたちのサバイバル』が9月3日(日)まで、大阪南港のATCホールにて開催中だ。身近に起こりうるかもしれない地震や台風などの災害、サファリ、ジャングルに南極、果ては宇宙まで。44テーマ、83巻ある全シリーズから厳選した10タイトルの世界観を再現した体験型展示を展開。展示内容もさまざまで、最新のXR技術を駆使したもの、サバイバル科学知識や歴史上の偉人やヒーローたちのエピソードを紹介するコーナーなど、遊びながら楽しく学ぶことができるエリアが充実している。
子どもはもちろん、大人もタメになると噂のイベント。今回は、夏休み期間中で遊びたい盛り&自由研究のテーマを探し中の小学生の甥っ子と一緒に体験してみた。子どものためと言いながら、大人も夢中になって見入ってしまう展示の数々をぜひ注目してほしい。
会場に到着すると、『科学漫画サバイバル』シリーズでおなじみの登場キャラクターたちが巨大パネルでお出迎え。子どもたちは入口からテンション高く「ジオや!」「お母さん、これケイとピピっていうキャラやで」と、大人たちに説明してくれている。
入口で入場券を渡したら、ぜひ受け取ってほしいのが「サバイバル検定スタンプシート」と「PHOTOバンド」だ。スタンプシートは各エリアでスタンプラリーを楽しめるだけでなく、非常時持ち出し品リストや緊急連絡先を記入できるので、イベントが終わっても学校のカバンなどに入れて、「もしも」の時に使うことができる。
「PHOTOバンド」はいろいろなエリアで写真を撮影し、最後に撮影した写真の確認や購入ができるので、イベントの思い出にもなる。体験型展示では荷物などを置いて手ぶらで体験するものも多いので、PHOTOバンドは大人がつけておくのがオススメだ。
会場に入ると、シリーズに登場するキャラクターたちの紹介コーナーから展示がスタート。子どもたちにはお馴染みのキャラクターだけれど、大人は未知の世界。「お調子者だけど、いざとなると天才的な判断力を発揮」「パワフルな少女」「持ち前の明るさで仲間をはげます」、子どもたちに人気なのもうなずけるキャラクター設定に思わず大人も興味津々に。
メインの体験の前には「サバイバル偉人伝」とし、世界中の偉人やサバイバルな事件を紹介するコーナーが。「サバイバル」と聞くと、ロビンソン・クルーソーや無人島脱出と、想像の物語をイメージしがち。だけど、実際には南極に取り残されつつも1年後に救出された犬のタロとジロ、タイタニック号海難事故に遭遇した日本人唯一の生還者である細野正文など、数々のエピソードがあることに驚く。ちなみに、細野正文が細野晴臣の祖父だという、「へ~」と大人がうなずく豆知識などもあるので、ぜひ読み込んでほしい。
さあ、いよいよメインの展示エリアへ。まずは「ナイトサファリのサバイバル」の世界へ。クマや人食いワニ、巨大ゴリラといった、猛獣たちが潜むナイトサファリを抜けるスリル満点の世界だ。いきなりの暗闇に驚きつつも、駆け抜けると人食いワニが登場! PHOTOバンドで記念撮影しつつ、次の展示へ進むと何やら楽しそうなアトラクションが。
「障害物の森を抜けろ!」エアバルーンで作られたジャングルのような迷路からいかに早く抜け出せるか……。今回体験したのは小学3年生の男の子。体力が有り余っているのか、ものすごいスピードで抜け出すかと思えば、再度チャレンジ! 会場内は自由に楽しめるので、お気に入りのアトラクションを何度もチャレンジすることも可能だ。
続いては「新型ウイルスのサバイバル」。ウイルスに触れずに進むことができるのか!? そもそも、目に見えないウイルスとどう戦うのか!? と、思っていたら暗闇のなかに光るウイルスに触れないように進むというアトラクションが。「これに触ったらアウトな!」「そこ危ない!」、子どもたちはこういった、ちょっとしたピンチが大好物! 大はしゃぎの声があちこちから聞こえてくる。
「防災のサバイバル」では不測の事態に備え、非常時に持ち出すアイテムをチェックしていく。パズル形式で「水」「クスリ」「携帯トイレ」などを非常用持ち出し袋のどの位置に入れていくのかを考える。「お菓子は壊れたらアカンし、すぐ食べるやん」「携帯トイレってなに?」「夏に使い捨てカイロっている?」、大人も一緒になってあーだこーだ言いながら正解を見つけていく。もちろんパズルに答えはあるけれど、非常用持ち出し袋の中身は人それぞれ。「お父さん、僕の家に持ち出し袋ってあるん?」と、思わずドキっとする子どもの発言も。
ほかに「防災グッズ」の作り方を紹介するパネルコーナーにも注目。ゴミ袋が防寒着になったり、クッションやトイレに使えたり。捨てるだけだったペットボトルが非常時には食器やコップとしても使えるなど、「もしも」のときに使えるアイデアがずらりと紹介されている。どれも自宅に帰ってすぐに試すことができるものばかりなので、イベントを振り返りながら、非常用持ち出し袋の再確認や手作りの食器でおうちキャンプを楽しんでみるのはどうだろう。子どもも一緒になって、「防災」に向けての取り組みができるのも、このイベントならでは。
イベントのなかでも、特に人気を集めていたのが「飛行機のサバイバル」。なんとこれ、「搭乗した飛行機にエンジントラブルが発生」した時を想定し、飛行機の脱出シューターを使って緊急脱出に挑戦するというサバイバルを体験できるもの。
正しい姿勢で滑り、着地したらすぐにスライダーを離れるなど、公園の滑り台とは異なるスライダーに子どもたちは大興奮。普段の生活ではありえないし、絶対に遭遇したくもないけれど、これもサバイバルには欠かせない体験かも?
「南極のサバイバル」では氷床や雪上の大きな割れ目、クレバスに落ちないように写真撮影をしたり、海に浮かぶ流氷を渡ったりと、全身を使って「絶体絶命」なサバイバル体験を楽しむ子どもたち。南極の風景を背景にして写真を撮ると、なんだかちょっと涼し気で良い感じだ。イベントは屋内型で空調管理もばっちりなので、酷暑が続く夏休み期間にもぴったりだし、雨でもめいっぱい楽しめるのもいい。
最新のXR技術を駆使した展示では、ゲーム感覚で遊べるアトラクションが登場。まずは「昆虫世界のサバイバル」で、巨大化した昆虫を倒すゲームに挑戦。何人かの子どもたちがチームとなり、スクリーンに飛び出す昆虫にめがけてボールを投げていく。「あっちにカマキリ出た!」「こっち手伝って!!」友達同士はもちろん、知らない子どもとだってあっという間に仲良くなってしまうほど、みんなが夢中に。
「地震のサバイバル」では災害ミッションとして、非常時のエレベーターから脱出するゲームに挑戦。もしもエレベーターに乗っているときに地震が起きた場合は、すべてのフロアボタンを押して避難するのがサバイバルの基本! ゲームでは足元に見え隠れするフロアボタンを見つけ、いち早く脱出できるようにみんなで協力しあってゲームクリアを目指していく。
アトラクションやゲームも楽しいけれど、「地震のサバイバル」のエリアでは南海トラフ地震について学ぶパネルコーナーにもぜひ足を運んでほしい。地震の発生率から震度、津波の高さなど、想像すると恐ろしい言葉や写真が並ぶけれど、「知っている」と「知らない」では大違い。「いざ」という時に落ち着いて対応できるよう、『絶体絶命!?キミたちのサバイバル』では自然災害や防災においてのサバイバルを「学ぶ」コーナーも充実している。
自然災害の恐ろしさを、身をもって体験できるのが「台風のサバイバル」だ。天気予報などでよく耳にする「風速〇〇m」が実際はどんな強さの風なのか。このアトラクションでは、ボタンを押すと顔に向かって強風が噴射! 「こんな風吹いてたら自転車飛ぶで」「台風のとき、学校が休みになる理由わかった!」と、台風やサイクロンの恐ろしさを疑似体験することができる。
このあとも「超高層ビルのサバイバル」で救助器具への飛び込み体験、「宇宙のサバイバル」で隕石を抜けて帰還するスリル満点のアトラクションなど、体をめいっぱい動かし、スタンプラリーですべてのスタンプを集めたら、全エリアをクリア!
最後はグッズエリアでイベント限定アイテムをチェック。ここでしか買えないTシャツや文房具アイテムなどもそろっているので、ぜひチェックしよう。今回の取材に挑戦してくれた小学生の甥っ子に、『科学漫画サバイバル』シリーズを買ってあげようとしたところ、「ここにあるのは全部学校で読んだわ」と返事が。さすが学校の図書館で貸出待ちができるだけのベストセラー作品!
『科学漫画サバイバル』シリーズは自然や環境、災害に時事問題など、科学に関するあらゆるテーマがそろった学習マンガ。『絶体絶命!?キミたちのサバイバル』のイベントでは一部のテーマの世界観を体感できるわけだが、マンガを読むのと実際に体験するのでは「サバイバル」への意識がまるで違ってくる。大人も一緒に体験し、楽しみながら学ぶことで、より一層、科学や理科への知識が身につくであろう今回のイベント。ぜひ親子で参加してみてほしい。
取材・文・撮影=黒田奈保子 (c)Han Hyun-Dong/Mirae N/Ludens Media/朝日新聞出版

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