身に余る贅沢を望むは罪か:税抜299
円『海老天重』:激安スーパー「OK」
弁当を食べ続け日記【第4回】

巨大海老天がドカ!ドカ!ドカン! 首都圏に展開する大人気のスーパーマーケット「OK」(オーケー、人によっては何故かオーケーストアと呼称)。その圧倒的なお値安感に魅了されるファンは数知れず、歓喜の声に誘われた私もあれこれ弁当を食べることにした。
 というわけで今回は、海老天重。
 自ずと気付かされるのは、天丼じゃないということ。ましてやただの天重でもないということだ。
 我々一般人の耳目に馴染む丼(どんぶり)を使用せずに、重箱スタイルを選んだOKの気位。たとえただの黒いプラスチックであろうとも「重」と謳えばそれは尊き重箱、お重である。その眼差しははるか上方に向けられている。
 また、天ぷら具材のロールスロイス・海老。この横綱具材ばかりを贅沢に使用した「海老天重」は天重界が生み出した怪物。もはやチート。一般の天重とは生息次元が違うのだ。
 さあ、おでましである。
……………………………
海老天重(3本入り)
322円(299円+税)
(※オーケークラブ会員は上記から3%相当額割引)
カロリー:462kcal
タンパク質:12.1g
脂質:6.8g
炭水化物:90.5g
食塩相当量:2.2g
……………………………
 ズドンと3本。しかも堂々たる体躯の海老天。
 これがたった299円+税で買った弁当の面構えなのである。物価高に悶える現代日本の風景とは思えない。
 こんな大きい海老天を食べたのっていつ以来かなぁとワクワクが止まらないのも我ながら無理はないだろう。
 さぁ、実食。
 こいつをガブリとっ!
 ほほう!
 うむうむ。
 ん!?
 エ、エビはどこ?
 ……エビぃ?
 そう。賢明な読者ならお気づきだろう。この海老天、海老がめちゃんこ小さいのである。細いのである。マジで味がしないのである! 
 コロモとタレでモソモソとご飯食べるのツラいです。
 さようなら。
文・撮影/東山セレクトショップ
ーー〈OK弁当を食べ続け日記〉ーー
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