タイバニ初の展覧会『The Museum of
TIGER & BUNNY 2』レポート ヒーロ
ースーツもバイクも、部屋も再現!

アニメ『TIGER & BUNNY 2』初の展覧会『The Museum of TIGER & BUNNY 2』が、2022年12月28日(水)から2023年1月9日(月・祝)まで、池袋のサンシャインシティ文化会館ビル2階展示ホールD-1にて開催されている。
『TIGER & BUNNY』(通称:タイバニ)は2011年に放送されたオリジナルアニメーション作品。街の平和や所属企業のイメージアップのため闘うヒーローたちの熱い人間ドラマを描いた作品だ。TVシリーズ1期終了後も2度にわたって劇場版が制作され、2022年には続編の『TIGER & BUNNY 2』がNETFLIXにて全世界独占配信で公開された。ヒストリーのはじまった2011年からちょうど12年の時を経て、来たる2023年は再びのうさぎ年! この年末は、まさにTIGER(寅) & BUNNY(卯)の年またぎとなる、ちょっとニヤリとしてしまうタイミングなのだ。
エントランスでは虎徹&バーナビーがお出迎え
本展では、作中の街並みや主人公たちの部屋などを再現した没入感たっぷりの展示のほか、これまでの『TIGER & BUNNY』シリーズの名場面・名シーンを鑑賞できるコーナーなどが用意されている。さらに、舞台『TIGER & BUNNY THE LIVE』で使用された小道具なども実際に間近で見ることができる貴重な機会だ。本記事ではその主な見どころをご紹介していこう。
アドレナリンの出る名場面集
まずは、これまでの『TIGER & BUNNY』TVシリーズや、劇場版の名シーンをパッチワークのように繋いだコーナー。
TVシリーズ〜劇場版『TIGER & BUNNY -The Beginning-』『TIGER & BUNNY -The Rising-』のハイライトを振り返る
こちらは『TIGER & BUNNY 2』の名シーンの数々
それぞれのカットには字幕のようにキャラクターのセリフも添えられているので、ニヤニヤしてしまうあの場面も、ウルっと来るあの場面も、鮮明に思い起こすことができる。ヒーローたちの活躍ぶりや、ストーリーの大きな流れを体感しよう。
ヒーローが大集合!
ワイルドタイガー&バーナビーのヒーロースーツ。改めてよく見ると背中のデザインがカッコいい
やっぱり正義のヒーローといえばヒーロースーツ。しかも『TIGER & BUNNY』の世界では、各ヒーローが所属企業ごとに全くテイストの違うスーツをまとって活躍するというのが目に嬉しいポイントである。

バックには、6バディ12人の濃ゆいヒーローたちを紹介するパネルが

手前から、スカイハイ、ファイヤーエンブレム、ブルーローズ、ドラゴンキッドの衣装。これらは舞台『TIGER&BUNNY THE LIVE』で使用されたものだそう
さらに会場では、次回予告でおなじみの「どうも! 『TIGER & BUNNY』の〇〇なほう、虎徹です」「Hi! 『TIGER & BUNNY』の▲▲なほう、バーナビーです」という口上の、新規録り下ろしキャラクターボイスも聞くことができる。展覧会や季節ネタを絡めた彼らのメッセージに、目だけでなく耳まで大満足だ。
まるで市内観光
ここのコーナーだけリアルな郷土資料館のような雰囲気?
さらに奥へ進むと、作品の世界観を体感できる再現スポットが多数用意されている。物語の舞台となるシュテルンビルトの街を実際に観光しているような気分で、記念撮影しながら進んでいけば楽しさ倍増だ。
ロックバイソンさん(右)、画角に収まりきらなくてすみません
シュテルンビルトの街を紹介する展示のほか、ヒーローたちのフィギュアを街の透明なジオラマの中に配した展示もあってカッコいい。
画面ではちょうど、ヒーロー界のアイドル・ブルーローズの登場に沸く男性ファンたちの映像が
こちらはヒーローを応援するスポーツバー的な溜まり場、HERO’ S BARの再現スポット。画面ではHERO TVの映像などが流れている。手前には、番組クルーの黄色いジャンパーも。
スカイハイ(右手前)のチャームポイントは、ピンと伸びた指先だと個人的には思います
壁には、額装された12人のヒーローたちの設定画なども。
主人公たちの部屋にお呼ばれ
さて、本展の注目ポイントのひとつは、再現された主人公たちの部屋に入ることができる! というところだ。中に足を踏み入れると、録り下ろしのキャラクターボイスで出迎えてくれるのもうれしい。
展示風景・虎徹の部屋
テーブルの酒瓶が存在感を放つ、ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹の部屋。ソファーに座って撮影してもOKだ。
展示風景・バーナビーの部屋
一方、バーナビー・ブルックス Jr.の部屋は植物園状態。バーナビーが植物を愛でるときに使用しているガラスの霧吹きもしっかり鉢のそばにセットされていた。
思い出の写真立てにご注目を
3つあるフォトスタンドのうち、ひとつだけは後ろ向きの状態で置かれている。バーナビーの複雑な心境の表れもばっちり再現されていて、芸が細かい!
舞台で使用された衣装の一部。眼鏡や指輪などの小物も間近で見られる
虎徹とバーナビーの部屋に続いて、舞台で使用された主要キャラたちの私服衣装も展示されている。部屋と服が組み合わさることで、ますます彼らの存在をリアルに感じることができるだろう。
心に染みるエンディング
そして次のコーナーに入った瞬間、「あ!」とテンションが上がる人も多いのではないだろうか。虎徹とバーナビーが焚き火を囲んでコーヒーを飲む、『TIGER & BUNNY 2』のエンディングを再現したフォトスポットだ。
エンディングテーマのイントロが聞こえてきそう……
ワイルドタイガー&バーナビーの専用バイク、“ダブルチェイサー”も実物大で登場! 残念ながら座席にまたがるのはNGだそうだが、ダブルチェイサーをバックにして撮影できる貴重な機会なのでお見逃しなく。
心、ほっこり……
本当に夕焼けの中にいるようなオレンジの照明が心にくい。キャンプセットの奥には、暮れなずむシュテルンビルトの街並み……。誰かと一緒に立つだけで絆が深まりそうな、なんだか人生を語りたくなるフォトスポットである。
そして、このあとに続く最後の展示エリアは撮影不可のため、実際に足を運んでみてのお楽しみ。タイバニファンならきっと胸が熱くなるラストを、ぜひ会場で目撃してほしい。
物販コーナー(右手にマリオネットのディスプレイが……)
出口付近では、豊富な品揃えの物販コーナーが待っている。「シュテルンビルト観光記念Tシャツ」や「虎徹のチャーハン」など、シャレの効いた様々なグッズに出会えるが、特に目を引くのは、作中で敵が犯行予告に使っていたヒーローのマリオネットだ。不格好さまでしっかり再現されていてちょっと可笑しい。
展覧会『The Museum of TIGER & BUNNY 2』は2023年1月9日(月・祝)まで、池袋のサンシャインシティ文化会館ビル2階展示ホールD-1にて開催。この冬の寒さも味方につけて、思い切り『TIGER & BUNNY 2』の世界に浸ってみてはいかがだろうか。

(c)BNP/T&B2 PARTNERS
写真・文=小杉 美香

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