藤田麻衣子

藤田麻衣子

【藤田麻衣子 インタビュー】
自分が表現したい“弾き語り”を
かたちにして残せた

ジャケットの衣装はピアノの
黒鍵と白鍵をイメージした

レコーディングもスムーズに?

オリジナルのレコーディングの時もそうなんですけど、何回も歌うと声のキラキラ感が減っていくから、“歌うのは3回まで”みたいなルールを設けてレコーディングをしました。一日に1~3曲ぐらい録りましたけど、ブースに入っている時間は短かったです。レコーディング本番は集中するので、その前に食べます(笑)。食べて、ストレッチして、“いける!”って気持ちになった時にブースに入って録る。周りから見たら“何してるの?”って感じに思えたかもしれないですけど、自分の集中力の高め方は自分が一番分かってますから。そういうコンディションの持っていき方を知っているというのも“15年だなぁ”って思いましたね。

Disc2は久しぶりに歌う曲も多いのでは?

久しぶりに弾いて歌った曲も多かったですけど、ライヴでよく歌っていた曲も多かったので、演奏もしっかりと手が覚えていました。「君が呼ぶのなら」とか「パンジー」とかはたまにライヴで歌うぐらいでしたが、それでもちゃんと体が覚えていて、“昔の曲ってやっぱり強いなぁ”って。それと、5周年とか10周年の時に47都道府県を弾き語りツアーで回った時、いろいろリクエストをもらって弾いたりしていて、2016年の時は会場ごとに選曲もかなり変えてすごく大変だったんですけど(笑)、リクエストになるべく応えたいという気持ちでやっていたので、その時に体に入った曲もあります。2016年に頑張っておいて良かったです(笑)。

初回限定盤にはリクエストで選ばれた20曲以外にボーナストラックとして3曲が収録されていますが、こちらについてもお願いします。

「共犯者」は楽曲提供をした曲ですけど、弾き語りの時にリクエストも多かった曲なので、弾き語りのし甲斐がありました。ボーナストラックだともったいないぐらいで、メインに持っていきたい曲でもあります。それぐらいいい曲が録れたと思いますね。「臆病な恋の歌」は去年の秋のライヴの最後に演奏して、配信リリースもした曲ですけど、これも入れておきたいと思って弾き語りでレコーディングしました。「共犯者」はリバーブを深くしているんで、この曲はリバーブを薄めにして、しゃべっているような、独り言のような感じになっています。同じ弾き語りですけど、全然違う雰囲気になっているので、そういうところも楽しんでいただきたいと思います。

もう一曲の「きみのあした」は今年の1月に配信でリリースしたばかりの曲ですね。

はい。最新音源の弾き語りということで、どういうふうに録ろうかと考えて、オリジナル音源よりもちょっとスローにして、しっとりと歌って仕上げました。

この曲のオリジナルは名古屋を応援するプロジェクトとのコラボ曲で、MVも公開されていますけど、ストーリー性のある素敵な作品になってますね。登場する人たちが口ずさんで歌をつないでいくような。

たくさんの方に出ていただいて歌を口ずさんでくださっているので、私の歌というか、みなさんの歌になっているみたいで嬉しかったです。自分が悩んでいる時って、ひとりぼっちで孤独な感じがするじゃないですか。“ちゃんと見ててくれる人がいるんだよ。実はひとりぼっちじゃないんだよ”って、この歌を通して伝えたかったんですけど、それをより分かりやすく表現してくれていて、“こういうのが作りたかった!”って改めて感じて、出来上がったMVを観た時は感動してジーンときました。

初回限定盤にはさらにセルフライナーノーツも同梱されますね。

はい。作品をリリースした時、インタビューでいろいろお話はさせていただきますけど、具体的に話しすぎるとその人の曲にならないと思うので、あまりイメージを限定させるようなことは話さなかったりするんです。でも、もう何年も経ってますから、今だったら伝えてもいいかなと。私もいろいろ記憶を辿って“思い出した!”みたいなこともいっぱいありましたので、今回のベストを聴きながら読んでもらえたら嬉しいです。

アートワークは白を基調としたシンプルな感じですね。

15周年なので特別な仕様にしたいと思って、デザインのチームの人たちみんなと話し合って決めました。ジャケットの衣装はピアノの黒鍵と白鍵をイメージしたものになっていて、靴も黒で、ピアノをまとっているような感じになっています。

このベストアルバムを含めて、15周年に向かって去年から準備してきたものがいろいろつながっていますね。

そうですね。5周年、10周年の時は47都道府県ツアーを行なったりしてきたので、15周年も47都道府県ツアーはできなくてもたくさんの人に会えたらいいなと思っています。2021年は15周年を迎えるので忙しい年になると思っていたので、2020年のうちに15周年に向けての準備じゃないですけど、より15周年を味わってもらえるようにしたいと考えていました。そのひとつがエッセイです。15周年を迎える時にそれを読んでもらえたら、私のことをより知ってもらえるかなって。それで15周年のベストアルバムを持って、みなさんに会いに行けたらいいなと。2020年は新型コロナウイルスの影響で予定通りにいかなかったことが多かったんですけど、振り返ってみると、オリジナルアルバムをリリースして、エッセイを刊行して、ライヴもできて、配信で新曲もリリースできて…意外とちゃんと活動できてて。それこそ“なんとかなる”っていう感じで(笑)。今年も「きみのあした」を配信リリースして、3月に今回のベストアルバムもリリースして、あとはツアーですね。

どんな予定になっていますか?

4月に岡山からツアーをスタートしようと思っています。ピアノ、ギター、私というアコースティック編成で。この編成なら弾き語りもできるし、アコースティックアンレジでもできますし。そのツアーを回ったあと、9月6日が私の15年の記念日なんですけど、その日ではないんですが、9月8日にオーチャードホールでスペシャルライヴをしようと思っています。その日はピアノ、バイオリン、チェロ、私という編成で、メンバーは15年前のデビューよりも前からサポートしてくれていて、今もやってくれている人たちです。当時、彼女たちは音大の学生で、私も駆け出しのフリーでやっていて、オーケストラと共演するのはまだ無理だけど、自分の好きな世界観でライヴをやってみたいと思って協力してもらった子たちなので、原点に帰ってデビュー当時を思い出すような編成でスペシャルライヴをしようと決めました。コロナ禍の中なので心配もありますけど、“なんとかなる”という気持ちで進んでいきたいと思っていますので、いろいろ楽しみにしていてください。

取材:田中隆信

アルバム『15th Anniversary 弾き語りBest』2021年3月3日発売 Victor Records
    • 【初回限定盤】(2CD)
    • VIZL-1875
    • ¥4,800(税抜)
    • ※Anniversary Disc付
    • 【通常盤】(CD)
    • VICL-65486~7
    • ¥3,300(税抜)

ライヴ情報

『藤田麻衣子 Acoustic LIVE TOUR 2021 〜15th Anniversary〜』
4/24(土) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
4/25(日) 広島・クラブクアトロ
5/10(月) 神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
5/28(金) 埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
6/30(水) 大阪・BIGCAT
7/01(木) 愛知・名古屋DIAMOND HALL
8/01(日) 福岡・DRUM LOGOS
8/22(日) 宮城・仙台Rensa

『藤田麻衣子 15th Anniversary Special Live』
9/08(水) 東京・Bunkamura オーチャードホール

藤田麻衣子 プロフィール

フジタマイコ:2006年9月、シングル「恋に落ちて」でCDデビュー。全ての楽曲で自らが作詞作曲を手がけており、恋愛ソング・応援ソングがTVCMをはじめとした多くのタイアップに起用されている。近年はテレビ番組『はじめてのおつかい』のオリジナル挿入歌にも楽曲が起用され話題に。アーティストへの楽曲提供も数々行なっている。透き通った歌声、歌詞への共感、ドラマチックなメロディーで、ライヴ会場では涙する人も多い。ライヴに訪れる約7割が女性ファンと、特に同性から高い支持を得ている。藤田麻衣子 オフィシャルHP

「きみのあした」MV

OKMusic編集部

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