映画「アーロと少年」種族と言葉を越えた友情!もしもから生まれた感動ファンタジー

映画「アーロと少年」種族と言葉を越えた友情!もしもから生まれた感動ファンタジー

映画「アーロと少年」種族と言葉を越
えた友情!もしもから生まれた感動フ
ァンタジー

ディズニー/ピクサーが送る恐竜と少年の友情ファンタジー!

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日本で2016年に公開された映画『アーロと少年』は、ディズニーとピクサーが制作したアニメ映画です。
『カーズ2』を担当したデニス・リームがプロデュースし、長編映画初監督のピーター・ソーンがメガホンを取りました。
本作は古代の地球を舞台に、惑星が衝突せず恐竜たちが絶滅しなかった世界を描いたファンタジー作品です。
文明を持つ恐竜と言葉を知らない人間という、現実とは全く異なるストーリーながら、共感できる部分がたくさんある映画になっています。
大自然の中で生まれる奇跡の友情を映し出す本作のあらすじや見どころを、動画と共に紹介しましょう。
話せる恐竜と野生児が家族を求めて冒険の旅へ
▲アーロと少年(吹替版)
舞台は6500万年前、接近してきた小惑星が逸れて衝突を回避した地球。
恐竜たちは独自の文明を発達させ、言葉を話したり畑や家畜の世話をしたりして、平和に暮らしていました。
そんな中、ある恐竜夫婦の元に3匹の子供が生まれます。
上の2匹は元気でたくましい一方、末っ子のアーロは体が小さく、気も弱い甘えん坊でした。
怖がりなアーロは家の手伝いもうまくできず、いつも兄妹にからかわれてばかり。
そこで父親は、アーロに“家の食糧庫に入り込む泥棒を捕まえて殺す”という大仕事を任せることにしました。
アーロはその泥棒をなんとか捕まえますが、なんと犯人は初めて出会う人間の子供だったのです。
野性的なその子供をアーロは逃がしてしまいます。
そのことを知った父親は怒り、アーロを連れて子供を追いかけます。
しかし、その途中で嵐に巻き込まれ、アーロを守った父親は亡くなってしまうのでした。
その後、再び人間の子供を追いかけていたアーロは足を滑らせ川に落ち見知らぬ土地にたどり着きます。
家に帰るために歩き出したアーロの後をなぜか子供もついてきて、危険な状況のアーロを何かと助けてくれるように。
少しずつ人間の子供に対して心を開きだしたアーロは、スポットと名づけた子供と2人で旅を続けることにしたのです。
キャストの生き生きとした声の演技が魅力的
英語版でアーロの声優を担当しているのは、アメリカで大人気の子役レイモンド・オチョア。
日本語吹き替え版では、アーロの幼少期を古賀瑠、青年期を石川樹が担当しました。
いずれもドラマやCMで大活躍中の子役揃いで、それぞれアーロの心優しい性格を繊細に声で表現しています。
少年スポット役は、英語版ではジャック・ブライトが担当。
日本語吹き替えにもジャック・ブライトの声がそのまま使用されています。
まだ無名の子役ですが、スポットの野性味あふれる雄叫びやうなり声を見事に演じました。
また、その他の主要キャストは、フランシス・マクドーマンド、サム・エリオット、A.J.バックリー、アンナ・パキンとベテラン俳優たちが務めています。
日本語吹き替え版では安田成美、松重豊、八嶋智人、片桐はいりという演技派俳優陣が参加。
英語版と日本語吹き替え版それぞれで、見応えある声の演技に注目してください。
美しい映像と友情に心が洗われる!
本作の見どころは、主人公アーロとその友達スポットのキャラクター性にあります。
主人公のアーロは恐竜で、体も人間より遥かに大きいのに気が弱い臆病者。
甘えん坊で家族思いなところが魅力ですが、何をやってもうまくいきません。
対するスポットは、まだ幼い人間の子供であるにもかかわらず、怖いもの知らずで打たれ強い性格。
さらには、好奇心旺盛で堅い忠誠心も持っています。
そんな正反対なタイプの二人ですが、家族を失っているという寂しさは共通していました。
恐竜が話せて人間が話せないというおかしな世界ですが、互いの種族と言葉の壁を越えて心の交流を深めていきます。
その様子が愛らしく、同時にどんな相手とでも友情を育むことは可能だと気づかされます。
新しい環境に足を踏み入れることには不安がつきまとい、簡単にはできないものです。
それが大切な存在を失ったあとであれば、余計に力が必要になります。
そんな時、そばに支えてくれる友達がいるなら、どれほど助けられるでしょう。
友達の数よりも、本当に深く付き合える友情を築くことの素晴らしさを教えてくれる映画です。

また、広大な自然の景色の美しさにも目を奪われます。
アーロが川で流されるシーンや鳥の大群が飛び立つシーンは、実際に間近で見ているようなリアルさ。
それに加え、キャラクターの感情を反映するため、細かく調整された風景の描写や色味は、観ている人の気持ちにも寄り添っているかのようです。
これらの映像は「風景もキャラクターの1つ」という考えに基づいて制作されたそう。
ストーリーの真実味を底上げする映像美にもぜひ注目してください。
「クリスタルズ」は悲しみを乗り越える力をくれる主題歌
▲Of Monsters And Men - Crystals (Official Lyric Video)
本作の英語版主題歌は、アイスランド生まれのポップバンドであるオブ・モンスターズ・アンド・メンの『クリスタルズ』です。
オブ・モンスターズ・アンド・メンは地元アイスランドの楽器を使い、マーチングバンドのような親しみやすい音楽が人気のグループ。
この楽曲は雄大さに聴き惚れる珠玉のアンセムで、様々な楽器を用いたリズムに乗りやすいメロディが特徴的です。
男女の声の融合で繊細さと深みをもたらす歌声が、すっと心に染み込んできます。
歌詞では誰にでも生じる困難や悲しみを雨に例えていて、不安を感じる様子がひしひしと伝わってくるでしょう。
とはいえ、その雨はただ悲しませるものではなく、人を成功の波へと導く激流に変化するものというポジティブな観方も描かれています。
悲しみを友と乗り越えていく本作のストーリーに、ぴったりの主題歌です。
Kiroroの「Best Friend ~Mother Earth Version~」が日本版主題歌に抜擢!
▲Kiroro - Best Friend ~Mother Earth Version~ ※ディズニー/ピクサー 「アーロと少年」日本版エンドソング
Best Friend 歌詞 「Kiroro」
https://utaten.com/lyric/ja00009604
本作の日本語版のエンディングには、Kiroroの名曲『Best Friend』が起用されています。
ピーター・ソーン監督が本作の真の友情というテーマにこの楽曲がマッチしていると絶賛し、タイアップが決定しました。
映画のために15年ぶりに再録音された楽曲『Best Friend ~Mother Earth Version~』は、壮大で美しいオーケストラの音色が特徴的。
語りかけるような静かな歌声が、歌詞に詰め込まれた友情の穏やかな空気を伝えてくれます。
英語版主題歌とは違うしっとりとしたこの楽曲は、友情の尊さを感じさせてくれる1曲です。
映画から真の友情の大切さを感じよう
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映画『アーロと少年』は、支え合える友達がいることの素晴らしさを改めて実感させてくれる作品です。
子供であれ大人であれ、1人きりで生きられる人はいません。
誰もが助けを必要としていて、自分も誰かに支えられることで、誰かを支えられるほどの力が湧いてくるのではないでしょうか。
苦しく悲しい時に自分を理解してくれる友達がいることで、どんなつらい出来事があっても前を向いて歩けるのです。
本作を観れば、きっとそんな大切な気持ちを思い出し、素敵な時間が過ごせますよ。

TEXT MarSali

UtaTen

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