L→R Gom(Composer)、ヤマコ(Illustrator)、shito(Composer)

L→R Gom(Composer)、ヤマコ(Illustrator)、shito(Composer)

【HoneyWorks インタビュー】
一曲を通して一冊の少女マンガを
読んだような感覚を
味わってもらいたい

胸キュンの楽曲とストーリーで、映画や小説などメディアミックス展開を繰り広げる『告白実行委員会』シリーズが好評のHoneyWorksが、CHiCO with HoneyWorksの3rdアルバムを含む4カ月連続リリースの第一弾として両A面シングル「ヒロインたるもの! feat. 涼海ひより(CV:水瀬いのり) / 1%の恋人 feat. 南(CV:豊永利行)」をリリース。シリーズ既発曲「ヒロイン育成計画」と「映えラヴ」の気になるその後を描き、今後の新展開を予感させる2曲になった。

天真爛漫で可愛い声が
脳内で鳴っていた

4カ月連続リリースの第一弾を涼海ひよりと南くんの曲にしたのは、何か意図があってのことですか?

shito
特に意図があったわけではないんですけど、今年でHoneyWorksが結成10周年で、現在事前登録受付中の公式リズムゲーム『HoneyWorks Premium Live』のオープニングで流れる新曲を作ろうということで、どのキャラクターの新曲が欲しいか3人で話し合って、本当に自分たちが書きたいように曲を書かせていただきました。その上で“CDとしてリリースさせてください!”とレコード会社の方にご相談したんです。
Gom
キャラクターを掘り下げて曲を作っているのは、それをコミケなどで販売することができたからなんです。それがコロナの影響でコミケも中止になってしまったんですけど、それでも『告白実行委員会』を走らせていたいという想いがあって。それに、もっと密度の濃い世界にしたいというのもあり、今回の連続リリースという企画が生まれました。

涼海ひよりと南くんの曲は、今年の1月にリリースしたアルバム『好きすぎてやばい。〜告白実行委員会キャラクターソング集〜』にも収録されていましたが、ファンからも反響が大きかったですか?

shito
“続きが気になる”とか“こういう展開になってほしい”とか、たくさんの声をいただきました。曲を作るキャラクターを決めたり、曲の方向性を決める時は、そういうファンのみなさんの声も参考にさせてもらっています。要望に応えてみたり、逆に裏切ったりすることもあります(笑)。

まず「ヒロインたるもの! feat. 涼海ひより(CV:水瀬いのり)」は、『好きすぎてやばい』にも収録された前作「ヒロイン育成計画」の、その後みたいな感じですね。

shito
はい。時系列的にはそうです。

涼海ひよりはどんなイメージでキャラを作ったのですか?

ヤマコ
今までのようなヒロイン然とした女の子ではなく、ちょっとずれた、ヒロインらしからぬ女の子を新しく出したいというところで、最初にビジュアルが出来上がりました。その後、設定とかを細かく詰める前に、ビジュアルだけ先にMVで出しちゃったんです。
shito
CHiCO with HoneyWorksの「恋色に咲け」(2016年4月発表のシングル)という曲のMVのラストに、ちょっとだけ出てくるんですよ。

どなたかモデルはいたりするんですか?

ヤマコ
モデルはいないですけど、名前が決まるまでは“芋子”と呼んでいたくらい、田舎のダサい女の子というイメージでした。

「ヒロイン育成計画」では、その芋子をヒロインに仕立て上げ、でも恋は実らなかった。それでもまだヒロインを目指して頑張っているという。そんな健気なひよりの楽曲は、前作同様に明るくポップでユーモアもあるイメージですね。

shito
天真爛漫なイメージで、他の曲よりも派手めに、聴いた方が元気になってくれるようなサウンドを意識して作っています。

間奏からDメロにかけて「結婚行進曲」が出てきたり、突然和風になるところもあったり。

Gom
クラシック音楽を取り入れるのは、「告白予行練習」(2014年1月発表のアルバム『ずっと前から好きでした。』収録曲)からやっていて。クラシックは聴く人全員に共通したイメージを浮かべてもらえるので、場面転換にはすごくいいんです。
shito
そういうアイディアは最初から入れようと決めているわけではなくて、“次の展開はどうしようかな?”と考えているうちに思いつく感じです。要は遊び心ですね(笑)。和風になるところは尺八と三味線を入れて遊んでみました。
Gom
いきなり和風になるから、作詞の時は“どうしよう〜”って思いましたよ(笑)。

歌詞で意識することは何ですか?

Gom
鉤括弧(かぎかっこ)で台詞を入れることは意識してますね。ですます口調もよく使いますし。そうすることで人としての存在感が増して、キャラクターが生きてる感じが出るんですよ。
shito
あと、歌詞に絵文字を使うことも多くて。それは歌詞を見た時の入りやすさもそうですが、友達とのLINEを見ているような感覚を味わっていただきたいと思って使っていますね。

CVの水瀬いのりさんはどのようにして決めたのですか?

shito
基本は3人で相談しつつ、最終的にヤマコのジャッジで決まります。
ヤマコ
絵を描いている時に、脳内で声が再生されている時があるんです。ひよりの時も天真爛漫で元気で可愛い感じの声が鳴っていたので、水瀬さんの声がイメージとぴったりだと。それに声優さんの声が付くことによって、その声優さんのイメージに絵が寄っていく場合もあります。声によってキャラクター性がより固まるというか、イメージが定着する感じですね。

レコーディングでは水瀬さんにどんなディレクションを?

shito
水瀬さんはこちらが何か言う前から、増し増しでニュアンスを入れて歌ってくださるんですよ。前回の「ヒロイン育成計画」の時もそうで、リテイクをお願いすることはほとんどありませんでした。歌詞に合わせて、収録当日までにキャラを完璧に作ってきてくれるんです。歌詞の理解度も高いので、逆に彼女の歌によってキャラクターが定まっていく印象も受けました。こちら側で迷っていたとしても、彼女発信のニュアンスを聴いて“やっぱりそっちだよね”って。

水瀬さんは曲について何か言ってましたか?

shito
“キーが高いですね”って(笑)。そう言いながら頑張って歌ってくれました。その頑張ってる感じがキャラクターとも相まって、すごくいい感じが出せましたね。
L→R Gom(Composer)、ヤマコ(Illustrator)、shito(Composer)
シングル「ヒロインたるもの! feat. 涼海ひより(CV:水瀬いのり) / 1%の恋人 feat. 南(CV:豊永利行)」

OKMusic編集部

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