《前編》消えたギルガメセクシー女優
たちの現在

　テレビ東京の深夜に革命を起こしたといわれている『ギルガメッシュないと』。1991年10月にスタートした、伝説のドエロ番組だ。
　故・飯島愛や“巨乳の女神”細川ふみえ、さとう珠緒やイジリー岡田などは、同番組を機にブレイクした。最大の成功者はなんといっても、Mr. Childrenの桜井和寿の正妻の座に収まった、元ギリギリガールズ・吉野美佳だが、ここでは、そのほかのギャルズたちのその後を追っていこう。

　まずは、野坂なつみ。番組内では、司会の飯島と人気を二分するほどの看板タレント。メガネをかけたAV女優の先駆けとして、アダルト界でもS1級の人気を誇った。しかし、番組内では、司会者という安泰を手に入れた飯島と、裸にエプロンという色物コーナーを任された野坂。これがその後の芸能活動の明暗を分けることになる。
　アダルト女優の寿命は予想以上に短い。その後タレントや作家として幅広く活動の場を広げていった飯島とは正反対の道を歩んだ野坂は、1993年にひっそりと番組から卒業。ほぼ同時期、アダルトの世界にも別れを告げ、1995年、ギタリストの野村義男と結婚した。現在はすでに二児の母となっていることもあって、メディアにはいっさい登場しない。

　ちなみに、野村は元ジャニーズアイドル・たのきんトリオの一員。先にソロデビューして、のちに時代を象徴するトップアイドルにのし上がった田原俊彦、近藤真彦に比べると、当時は大きく水をあけられていた。現在は、浜崎あゆみが信頼する名ギタリストになっている。
　野坂もある意味、吉野と同じく勝ち組かもしれない。

 （文・編集部）

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