名探偵コナン×リアル脱出ゲームの新
作は大人気キャラクター「安室透」を
フィーチャー! 先行体験会レポ

1994年から連載され、連載25周年を迎える大人気推理漫画『名探偵コナン』。アニメは1996年より放映開始、毎年公開されている劇場版が人気を博し、今年4月から公開された『ゼロの執行人』は、ロングラン上映で6月中に興行収入80億円を超える大ヒットを記録。幅広い年齢層のファンから支持される日本を代表する作品だ。
リアル脱出ゲームの企画製作を行う株式会社SCRAPと『名探偵コナン』のコラボレーションは、2013年に第1回が開催され、今回が9回目。毎年、少なくとも1回以上が企画され、アニメやゲーム作品とのコラボレーション企画としては高い人気を誇っている。
9回目のコラボとなるタイトルは「~公安最終試験(プロジェクト・ゼロ)からの脱出~」。6月29日(金)から開催される東京公演を皮切りに、全国33か所、半年近くにわたってツアー開催される予定だ。今回は原宿にある「原宿ヒミツキチオブスクラップ」にて、6月27日(水)に行われた関係者向けの先行体験会でのレポートをお届けする。
「原宿ヒミツキチオブスクラップ」は、SCRAPが経営するリアル脱出ゲーム常設会場で、毎日のようにリアル脱出ゲームが行われている人気のスポットだ。場所は原宿の一角で細い路地にあるビルの地下1階、まるで本当の「ヒミツキチ」のようにひっそりとした場所だ。
「原宿ヒミツキチオブスクラップ」の地上目印。写真=東響希
看板が出ている時もあるので目印に!写真=東響希
大人気キャラクター「安室透」にスポットを当てたストーリー
主役となるのは私立探偵、公安警察官、黒の組織のメンバーという3つの顔を持つ謎の男「安室透」だ。特に女性ファンからの支持が熱いキャラクターで、前述の『ゼロの執行人』は「安室透」がメインのエピソードとなっており、その人気からリピーターが続出。大ヒットのキーマンと言ってもいいのではないだろうか。
開演前の場内アナウンスでは録り下ろしのボイスドラマが流れており、待機中からファンを楽しませる要素が盛り込まれている。「SCRAP」のスタッフによると、ドラマのパターンは4種類で、全部聞きたい人は早めの入場がオススメとの事だった。
イントロダクション
「日本のCIAとも呼ばれる公安警察の秘密組織・通称『ゼロ』。
その公安が一般人協力者増員の為に優秀な人材を極秘裏に採用する試験を実施。その名も『Project ZERO』。
巷で話題のリアル脱出ゲームという謎解きイベントで活躍しているアナタは、安室から候補者としての推薦を受ける。
最終試験が始まろうとしたその時、 何者かによって試験会場がジャックされてしまう。
試験用に準備された模擬爆弾は本物にすり替わり、カウントダウンを始める。
この試験をクリアしなければ、本当に爆弾が爆発してしまう!
残された時間はあとわずか。
求められるスキルは3つ。
些細な違和感を見抜く、洞察力。
限られた情報から正解を導く、推理力。
そして、公安にとって最も重要なある能力。
アナタの実力が今、試される。
「名探偵コナン」の物語でもリアル脱出ゲームが人気?
今回のゲームでは、なんと参加者が「リアル脱出ゲームを得意とする一般人」という設定。物語の中の役割と我々の置かれた状況がほぼ同じで、めぼしい協力者として安室が目を付け、数日前から参加者を監視していたということになっている。コナンの世界と現実がリンクしているのが面白い。
まずは、ゲームの進行について司会者から説明が行われる。司会者は試験官という設定で、安室は今回の適正試験の企画者として、試験の進め方を説明する。司会者が安室の声に話を合わせて、会話する演出もあり、本当に安室がその場を観ていて我々に語りかけているかのようだ。
驚かされたのは、今までの脱出ゲームと比べても問題の難易度が格段に高いということで、途中まで進行をサポートするヒント集があらかじめテーブルに用意されていた。謎解きの内容に直接関わるのでどんなヒントかここでは書けないが、実際に謎解きを始めてみるとかなり頻繁に使うことになった。
難易度が高いのでヒント集が置かれていた。写真=東響希
安室から出される課題は、「プロファイリング」、「推理」、「爆弾解除」の3つで、それぞれに対応した謎を6人1チームで解いてクリアを目指すこととなる。最初の「プロファイリング」の課題が終了したところで、イントロダクションにもあったように試験会場がジャックされたという安室からの報告が入り、残りの問題を解くと爆弾が解除できると告げられる。
スクリーンと司会者、安室の声で概要を説明される。写真=東響希
非常事態発声!ロックされた。ゲーム開始だ。写真=東響希
ここからが本格的な謎解きの開始で、会場前方のモニターに残り50分のカウントダウンが表示された。
安室からの指示で謎を解き明かそう
今回の謎解きで特徴的だったのは、タブレットを使った進行だ。各テーブルに1台、6人分のイヤホンが繋がっているタブレットが手渡され、謎解きに使われる動画が表示されるとともに、安室が声で指示をしてくれる。前述の司会者と安室のやり取りで、臨場感を覚える場面があったが、こちらがタブレットを操作すると安室が様々なアドバイスをしてくれるので、ここでも同様の感覚が味わえた。
タブレットにつながったイヤホンをセット。写真=東響希
SPICE取材チームが、最後の謎解きに着手したのが終了の5分前。今まで参加した別の脱出ゲームでも、大体5~10分前で最後の問題に辿りついていたが、今回はヒント集ありきだったにも拘わらず残り5分での到達で、かなりのやり応えだった。

本格的な回路を組み上げるなど、凝った内容だ。写真=東響希

50分が経過したところで、ゲームは終了。ここからは、「名探偵コナン」の主人公、工藤新一こと「江戸川コナン」による各問題の解答と解説、さらにこの事件の犯人と、目的について明かされる。こちらはもちろん、全て撮り下ろしのフルボイスだ。
なんと今回、SPICE取材チームは、問題をすべて解いて脱出することができた。しかも、参加していた16チームの中で唯一脱出したチームということで、今までいくつかの脱出ゲームに参加したが、いつも最後の問題がクリアできずに失敗していたので、感慨深いものがある。解けなくても面白い脱出ゲームだが、クリアできるとさらに面白みが増す。しかも、主催者側が「難易度が高い」と太鼓判を押している問題を我々だけがクリアできたということで、感動もひとしおだ。
最後に「プロファイリング」の課題で使われた答案用紙と、簡単な質問で公安適性診断ができるQRコードが書かれたカードが手渡される。診断結果には適正ランクと共に、「名探偵コナン」に登場するキャラクターで同ランクは誰なのかといった内容も表示。チームメンバーと遊んでみて、結果を共有してみるのもいいだろう。
さらに、参加者の退場時間中には、会場で販売されているコラボ限定グッズの告知用のボイスドラマまで上演され、安室、コナン、そして安室の部下である「風見裕也」のコミカルなやり取りが楽しめる。
コラボ限定グッズ販売も行っている。写真=東響希
また、フレームタイプのフォトスポットや、「安室透」と「江戸川コナン」の二人のパネルが設置されたフォトスポットが用意されている。会場スタッフが撮影対応もしているので、チームメンバー全員で記念撮影もできる。
フォトスポットでは全員で記念撮影を!写真=東響希
今回の脱出ゲームの特徴は、何と言っても「安室透」推し。開演前のミニドラマに始まり、脱出ゲームの説明の冒頭から、謎解き中に使ったタブレット内のボイス、エンディングなど、かなりのボイスが新たに収録されたのではないだろうか。ゲーム開始前から最後まで、終始、安室の声を聞けることになるのでファンには大いに楽しめる内容である。
また、問題の内容については、「名探偵コナン」を知らなくても解けるので、原作やアニメをあまり知らない人でも問題なく遊べる内容になっている。やり応えのある脱出ゲームにチャレンジしたい人にもオススメだ。
取材・文・撮影:東響希

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