【DPF 2018 クイックレポ】SHADOWS 
たちまち拡大する熱狂の渦、その中心
にあった頼もしい姿

DEAD POP FESTiVAL 2018【CHAOS STAGE】 SHADOWS
この日一番の暑さに達し始めた時間帯、CHAOS STAGEには、今年初出演のSHADOWSが登場。ステージ上には既にメンバーがスタンバイ済み。ギュイーンと吠えるギターの音を機にセッションを始めると、「DEAD POP、始めましょうか!」とHiro(Vo)が告げた。5~6月にワンマンツアーを終えたばかり、そして7~8月には対バンツアーが控えているというだけあって、かなりエネルギーが漲っている様子。Kazuki(Gu&Vo)とTakahiro(Gu&Vo)によるツインギターを筆頭にしたバンドサウンドはズシリと重く刺激的だが、爽快なメロディライン、高らかに響くHiroの歌声はそれとは好対照なものだ。
SHADOWS

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「Into The Line」「Chain Reaction」を終えた頃には、ステージ上からもオーディエンスからも「フゥー!」という声が上がっていて、それほどみんな、ハイになっていた。そんな光景を前にして「(『DEAD POP FESTIVAL』出演者のことを)ずっといいなあと思って見てたけど、この場に立つと(オーディエンスの方を指しながら)あっちもいいな~っつって(笑)」とオーディエンスの健闘を讃えるHiro。さらには「手ぇ振ってねえでこっちこいよ!」とCAVE STAGEにいる人々を挑発してみせ、フィールドに巨大サークルを作るよう指示してから「Fail」へと突入した。来る者は拒まないし、一緒に居る者とは思いっきり楽しみたい。仲間想いな熱血漢であるこのバンドの性格が、ライブの端々から伝わってくる。
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オーディエンスのドでかい歌声とともにライブは進んでいき、最新アルバム収録曲「My Direction」、そして「Forest」を演奏したところで終了。「バンドの道はそのバンドにとってひとつしかないし、俺たちはこのまま突き進んでいこうと思ってる。ちょっとでも俺たちのことが気になったら、ライブハウスでも他のフェスでもいいし、また一緒に遊んでください!」(Hiro)と頼もしい言葉を残し、彼らは去っていったのだった。

文=蜂須賀ちなみ 撮影=Yasumasa Handa
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