国府達矢 / 薔薇 挫折と思索の果てに
辿り着いた、ロックの悟りと確信。立
ち上がり、旅路に向かう、その大きな
樹の下で

伝説的なSSW、国府達矢が完全復活! およそ15年ぶりとなるオリジナル・アルバム『ロックブッダ』を3月21日(水)にリリースし、すでに国内ロック・シーンのなかでは今年屈指の傑作と 早くも大きな話題を集めております(https://togetter.com/li/1212928) 。長年リリースの兆しが見え隠れしていた中での待望作ということで、アルバム冒頭から見事に撃ち抜かれてしまいました。
ひたすら変拍子が続く混沌としたギターリフに、skillkills(スキルキルズ)によるリズム・セクションが強度のあるバンド・グルーヴを構築。緻密なフレーズもこれまた絶妙で、映像喚起力の高い音色で空間を包み込んでいきます。

民謡や民族音楽を想起させるかのような歌い方は、仏教的世界観が散りばめられたリリックと合わさることで唯一無二の世界観を築き上げ、そこではもはや、歌と語りの区別をつけること自体が陳腐な行為だと思えてきます。
一聴して、INUザ・スターリンあぶらだこ、フリクションなどいった80年代国産パンク/オルタナの再帰性をかすかに感じさせつつ、アルバムが進むにつれて電子音も混ざり、ロックの表現方法を拡張せんとするような実験性も湛えています。現代で言えば、向井秀徳を初めて聴いた衝撃に近く、日本独自の土着的なオルタナ・サウンドの確立を感じさせます。

また、 Mikikiのインタビュー記事(http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/17319) によると、国府達矢はすでに2つの次回作が控えているとのこと。ひとつは、「メロディアスな曲を集めた」『スラップスティックメロディ』、もうひとつは「鬱々としたフォーク・アルバム」だという『音の門』。そのどちらも「『ロックブッダ』の影と闇にあたるもの」だそうです。

さらに、本作の リリース記念ライブ(http://1fct.net/news/post-7086) や フェス出演(http://mori-michi-ichiba.info/artist/2018_kokuhutatuya-1573847/) も続々と決まっており、今後の展開を楽しみにしたいところです。

OFFICIAL SITE(http://kokufutatsuya.com/) / Twitter(https://twitter.com/tatsuya_kokufu) / Instagram(https://www.instagram.com/kokufutatsuya/) / Spotify(https://open.spotify.com/artist/0bq1nB57Fn4X9AFxogWo8R?si=pzgvMjbJT2O-oE8EdVSmiw) / Apple Music(https://itunes.apple.com/jp/artist/%E5%9B%BD%E5%BA%9C%E9%81%94%E7%9F%A2/1214222238)


【リリース情報】

国府達矢 『ロックブッダ』

Release Date:2018.03.21 (Wed/)
Label:felicity
Cat.No.:PECF-1149 felicity cap-279
Price:¥2,600 + Tax
Tracklist:
01. 薔薇
02. 感電ス
03. いま
04. 祭りの準備
05. アイのしるし
06. weTunes
07. 続・黄金体験
08. 朝が湧く
09. 蓮華
10. Everybody’s @ buddha nature

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