【ミッキー誕生日特集】みんな大好き
ミッキーマウス! これだけは見ておき
たい出演映画 マニア厳選9本

11月18日は、世界中で愛されている、ミッキーマウスとミニーマウスのスクリーンデビュー日です。今回はそんな記念日を前に、ミッキーマウスの出演作品から、おすすめの9本を厳選してご紹介します。

11月18日は、世界中で愛されている、ミッキーマウスとミニーマウスのスクリーンデビュー日です。
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実は2018年は、ミッキーとミニーのデビューから90周年を迎えるのです。
今回は、そんな記念すべきアニバーサリーに先立ち、ミッキーマウスの出演作品の中から、おすすめの「9本」を厳選してご紹介します。
1. 大ヒットしたデビュー作『蒸気船ウィリー』1928年11月18日に公開された、ミッキーマウスのスクリーンデビュー作品です。
この作品には、ミニーマウスも一緒に出演しているため、この日をデビュー日としています。
当時の映画は、音がないサイレント作品か、音楽や効果音だけがついている作品がほとんどでした。
もともと『蒸気船ウィリー』も、サイレント作品として制作されたのですが、ウォルト・ディズニーの指示で、映像と音声が一緒に動く「トーキー」として作り直すことになったのです。
こうして、セリフや音楽に合わせて、キャラクターが動くアニメーションが、世界で初めて誕生しました。
『蒸気船ウィリー』は、ニューヨークのコロニー・シアターで公開され、瞬く間に大ヒット。
当時、作品の配給先探しに苦労していたウォルトにとって、まさに救いの一本となりました。
ちなみに、作品中のミッキーやミニーなどのキャラクターの声は、すべてウォルト自身が演じています。
2. 本当はデビュー作になるはずだった『プレーン・クレイジー』『蒸気船ウィリー』の公開翌年、1929年に公開された作品です。
日本では『飛行機狂(ひこうききょう)』という名前で紹介されることもあります。
実はこの作品、デビュー作となった『蒸気船ウィリー』よりも前に、サイレント映画として、すでに制作されていました。
しかし、ほかのアニメーション映画と変わり映えしなかったため、配給会社を見つけることはできなかったのです。
もし、この作品が配給されていたら、ミッキーとミニーのデビュー作品は、こちらになっていたかもしれません。
ちなみに、この作品では、当時ニューヨーク・パリ間の無着陸飛行に初めて成功した、チャールズ・リンドバーグに憧れるミッキーの姿が描かれています。
初めてのカラー作品!
3. 初のカラー作品『ミッキーの大演奏会』1935年公開の、ミッキーマウス主演作品としては初めてのカラー映画です。
実はこの作品、ミッキーはまったくセリフがありません。
その代わりに大活躍するのが、ドナルドダックです。
ドナルドの声は、スクリーンデビュー作品から彼を演じてきた、クラレンス・ナッシュが担当しています。
4. 赤いパンツに黄色い靴!『ミッキーの夢物語』1936年に公開された作品です。
ストーリーは『鏡の国のアリス』を読んで寝てしまったミッキーが、不思議な冒険に出かける、というものです。
実はミッキーが、赤いパンツに黄色い靴の姿で登場したのは、これが初めての作品なのです。
ミッキーマウスといえば、このスタイルを想像する人は多いですよね。
昭和天皇も鑑賞された!?
5. 昭和天皇も鑑賞された!?『ミッキーの捕鯨船』1938年に公開された作品で、ミッキー、ドナルド、グーフィーの3人がクジラと奮闘するお話になっています。
実はこの作品、あの昭和天皇もご覧になったという記録が残っているのです。
宮内庁が昭和天皇の足跡をまとめた『昭和天皇実録』によると、太平洋戦争開戦の翌年、1942年の自身の誕生日に、『ミッキーの捕鯨船』を鑑賞しているのです。
当時、アメリカと日本は交戦状態で、ディズニー作品はまさに、敵国の文化の象徴でした。
そんなときに、皇居では昭和天皇がミッキーの姿をご覧になっていたのは、とても興味深いですね。
ちなみに、原武史『「昭和天皇実録」を読む』の最後に紹介されている「太平洋戦争期における天皇の映画鑑賞一覧」という資料には、ほかにも様々な映画のタイトルが紹介されていますよ。
6. 魔法使い姿はもはや定番『ファンタジア』『白雪姫』『ピノキオ』に続いて、1940年に公開された、ディズニーの長編アニメーション作品です。
この作品は、8つの短編作品から構成されていて、基本的にセリフはありません。
オーケストラ演奏によるクラシック音楽に合わせて、独創的なアニメーションが展開されていきます。
以下は、作品の中で使われている楽曲です。
J.S.バッハ『トッカータとフーガ ニ短調』チャイコフスキー『くるみ割り人形』デュカス『魔法使いの弟子』ストラヴィンスキー『春の祭典』ベートーヴェン『田園交響曲(交響曲第6番)』ポンキエッリ『時の踊り』ムソルグスキー『禿山の一夜』シューベルト『アヴェ・マリア』この中で、ミッキーが出演しているのは、『魔法使いの弟子』です。
帽子にマント姿のミッキーは、ファンの間で「ソーサラーミッキー」とも呼ばれ、特別な存在になっています。
ちなみに、ミッキーが仕える、偉大な魔法使いの名前は「イェン・シッド」と言います。
英語で書くと「Yen Sid」、これは「Disney」を逆から書いたものになっているんですよ。
なお、ダイヤモンド・コレクションでは、これまでのDVDではカットされていた、サウンドトラック(休憩)のシーンが再録されています。
ミッキーとミニーが夫婦役?
7. ミッキーとミニーが夫婦役で共演『ミッキーのクリスマスキャロル』チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』が原作の映画で、1983年に公開されました。
この作品に登場するスクルージ・マクダックの「スクルージ」という名前は、原作小説の主人公である、エベニーザ・スクルージから取られています。
ミッキーにとっては、1953年に公開された短編映画『ミッキーの魚釣り』以来、30年ぶりの主演作品となりました。
実はこの作品、ミッキーとミニーが夫婦役で共演しているのです。
普段は恋人同士の2人ですが、珍しい夫婦姿の2人も見ることができますよ。
8. ミッキーが一人二役?『ミッキーの王子と少年』1990年に『ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!』と同時上映された作品です。
タイトルからも分かる通り、この作品はマーク・トウェインの『王子と乞食』をもとに作られています。
実はこの作品、ミッキーが王子役と少年役の、一人二役で出演しているのです。
数あるミッキー主演作品の中でも、かなり珍しい一本になっています。
ちなみに、この映画を最後に、ディズニーでは伝統的なセル画から、デジタルペイントへと制作方法を変更しています。
アナ雪と同時上映の短編!
9. アナ雪と同時上映 短編最新作『ミッキーのミニー救出大作戦』さて、映画館で『アナと雪の女王』を見た方であれば、この作品に見覚えがあるのではないでしょうか。
この作品は、ミッキーマウス・シリーズとして、1995年の『ミッキーのアルバイトは危機一髪』以来、18年ぶりに作られた一本です。
なんとミッキーの声は、過去の作品から抽出した、ウォルト・ディズニーの声が使われています。
制作スタッフが、過去の作品に対して敬意を払いながら、新しい一本を作り出したのがよく分かります。
『ミッキーのミニー救出大作戦』は、単独ではソフト化されていません。
ほかの短編映画と一緒に、『ディズニー・ショートフィルム・コレクション』に収録されています。
東京ディズニーランドでも、ミッキーの出演作が見つかる?実は今回ご紹介した作品は、東京ディズニーランドでも見つけることができます。
例えば、ミッキーマウスに会うことができる「ミッキーの家とミート・ミッキー」がありますよね。
ここでは、ミッキーは映画の撮影をしているのですが、それぞれ『蒸気船ウィリー』『ミッキーの大演奏会』『ミッキーの夢物語』『ファンタジア』の4作品の撮影を行っているのです。
また、パークに隣接している立体駐車場にも、各階ごとに違うミッキーの姿が描かれています。
1階から順番に、『蒸気船ウィリー』『ミッキーの大演奏会』『ファンタジア』『ミッキーのクリスマスキャロル』と、上に行くにつれて新しい作品になっているのです。
これを知っておくと、パークの楽しみ方も広がりますね。
新作短編も見逃せない!最後に、ディズニーが最近手がけている、ミッキーマウスの短編作品をご紹介しましょう。
それは、アメリカのディズニー・チャンネルで放送されている「ミッキーマウス!」シリーズです。
日本のディズニー・チャンネルや、BS放送のDlifeでも放送が始まっています。
また、YouTubeのディズニー公式チャンネルでは、過去の放送作品を無料で見ることができます。
デビューから90年近くが経った今でも、世界中から愛されているミッキーマウス。
秋の夜長に、彼の作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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ウレぴあ総研

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