【かりゆし58】『ハイサイロード‘0
9 〜47都道府県58箇所巡り〜』 2009
年7月22日

“みんなの不安や悩みある日常に寄り添っていける歌をうたうのが歌い手”と、MCで口にした前川真悟（Vo&Ba）。その言葉通り、かりゆし58が紡ぐ楽曲は、優しくエールを送ったり、ひたすら受け止めるだけの懐の深さを持っている。だからこそ、終始ゆったりとライヴを堪能することができた。“みんなで遊ぼうぜ”と丁寧にプレイしていく彼らは、ごりごりのロックサウンドを響かせるイントロから多岐に渡る展開を見せる「ノーグッバイ自分」や、口ずさみやすいメロディーの「ただひとつだけ伝えたいこと」など、さまざまなアプローチで客席を魅了していく。中でも一番印象深かったのでは、“みんなの人生に最高の光を”という想いが込められた「電照菊」での大合唱。会場中がひとつとなり、前へ向かおうとする姿は感動的だった。全国58ヵ所の想いをツアーファイナルで見事に燃焼できたように思う。