【いきものがかり】いきものがかり
渋谷C.C.Lemonホール 2009年5月25日

撮影:上飯坂一/取材:ジャガー

“3人グループだけど、3人ぽっちじゃない”。結成10年を迎え、着実な歩みを見せるいきものがかりをリーダーである水野良樹がこう語った。常にいろんな人に支えられ、助けられてきた3人の奏でる曲には、惜しみない愛情を感じることができるし、だからこそ世代や性別を問わず、多くの人の心を奮わせるのだろう。最新アルバム『My song Your song』を携えての本ツアーもタイトル通り、作り手から飛び放たれた楽曲の数々が聴き手へとしっかり届き、想いを共有できたように思う。そんな中で披露された新曲「ふたり」。サビの“抱きしめても 抱きしめても”と、情感たっぷりに歌う吉岡聖恵に引き込まれてしまった。昔から愛聴してきたかのような懐かしさを持つ同曲に会場中が聴き入っていた。そして、時に歌謡曲テイストの強い「くちづけ」で艶かしく、今までにないディープな世界を色濃く打ち出し、会場をひとつにした「プギウギ」ではキュートな振り付けで沸かせるなど、さまざまなアプローチで観客を魅了するのだった。 アンコールの最後には、3人だけで「SAKURA」を披露。凛と静まり返った会場に、3人の音だけがゆっくりと優しく響き渡った。どんなに会場が大きくなろうと、しっかりと聴き手に届く点は何ら変わりない。それどころか、さらに深みを増す勢いである。そんな彼らに客席から“ありがとう”と多くの声が投げかけられたのは当然であり、その声に後押しされ急遽ダブルアンコールにも応えた。時間の許す限り、交流を深める姿にうれしさでいっぱいになった。
いきものがかり プロフィール

イキモノガカリ:⼩・中・⾼校と同じ学校に通っていた⽔野良樹と⼭下穂尊が1999年2⽉1⽇に結成。ユニット名は、ふたりの共通点が⼩学校1年⽣の時に⼀緒に⾦⿂に餌をあげる“⽣き物係”をしていたことによる。結成後は地元の厚⽊・海⽼名や⼩⽥急線沿線でカバー曲を中⼼に路上ライヴ活動を始める。99年11⽉3⽇、同級⽣の吉岡くんの紹介で、その1歳下の妹・吉岡聖恵がいきものがかりの路上ライヴにいきなり⾶び⼊り参加。⼩さな頃から歌うことに興味を抱いていた吉岡は、そのままの勢いで加⼊し、いきものがかりは3⼈となった。吉岡という強⼒なヴォーカルを得たあと、地元の厚⽊・海⽼名を中⼼に精⼒的に活動し、ライヴハウスやホールでのワンマンをソールドアウトするようになっていく。そして、06年3⽉に「SAKURA」でメジャーデビューを果たす。いきものがかり オフィシャルHP

OKMusic編集部

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