flumpool、3度目の日本武道館公演で
自身最高のライブ「昨日までの自分た
ちを上回るそんなライブができました



flumpoolにとって3度目の武道館公演。初の武道館公演となった2009年の2Days公演は自らにとってはデビューからも1年という速さでの異例の武道館公演。デビュー間もなく浮き足立ったステージにメンバーも環境の変化に戸惑いを隠せず自分たち的には満足のいく結果ではなかった。2度目となる武道館公演では、万全の状態で臨んだメンバー、しかしライブを終えてみるとどこか不満と課題が残る結果となった。この時、メンバー内ではバンドの解散も持ち上がったという。しかし今回の公演はそんな過去を払拭するものであった。

flumpool  撮影=ヤオタケシ

flumpool  撮影=古溪一道

flumpool  撮影=ヤオタケシ

このライブのコンセプト示唆するようなアニメーションが流れた後、高揚感のあるSEが会場を包み、そのまま「Touch」へ突入。ワンマンならではの予想がつかない選曲に観客の熱気が会場を包む。その後も、「覚醒アイデンティティ」「夏Dive」など次々と人気曲を披露し、会場のヒートアップを加速させていく。今やライブの定番曲となった、「夜は眠れるかい?」では、激しいサウンドと淫靡な演出で武道館の空気を一変させた。

MCでは山村(Vo)が「どうもこんばんは! flumpoolです! 隅から隅まで見えてます! みんな今日来てくれてありがとう!今回は3度めの武道館となります。僕らとしても新しいことをしたくて、この360°のステージに挑戦しました! 僕らは今日という日にかけているので、みんなも最後までついてきてください!」と客席を煽る。

flumpool  撮影=ヤオタケシ


flumpool  撮影=古溪一道

人気曲「どんな未来にも愛はある」を披露すると、スクリーンに映し出された、過去2回の武道館の様子をタイムスリップさせたようなメモリアル映像。幾多の困難を乗り越えバンドとしての強度を上げてきたflumpoolの歴史を象徴する映像は三度目の正直とも言える武道館公演への決意が感じられるものだった。

メンバー四人が内側を向き、バンドをスタートした頃の空気を彷彿とさせるように、「花になれ」を披露。年月がたち、バンドを取り巻く環境が変わった今でも、結成当初の決意を忘れぬようにプレイするメンバーに会場中が湧いた。

flumpool  撮影=ヤオタケシ

そして、メンバーがそれぞれ客席の方を向き、インストを披露、その瞬間ステージ上部にて映像を映し出していた巨大なLEDウォールがメンバーを囲う様に降下をスタート! 続いて披露された、「FREE YOUR MIND」ではMVの世界観を彷彿とさせるようなコラージュがメンバーを纏いLEDウォールの中のメンバーが浮き出ていく幻想的な演出に観客からは驚きの大きな歓声が上がった。

その後も「傘の下で君は・・・」「Over the rain ~ひかりの橋~」を披露。どの楽曲も楽曲の持つ世界観にマッチした演出に会場は更にヒートアップ。先日後編が公開された映画『サクラダリセット』後篇のエンディングテーマでもある「ナミダリセット」をライブ初披露。美しいメロディと優しいコーラスワークが会場を包み込んだ。

flumpool  撮影=ヤオタケシ

後半戦に突入しても勢いそのままに「ラストコール」を披露。flumpoolの”今”を歌った楽曲にメンバーの強い決意が感じられた。その後も「Blue Apple & Red Banana」「Sprechchor」のキラーチューンを連発し客を煽りまくる。ライブの定番となった、「World beats」のコール&レスポンス、タオル回しで会場のボルテージは最高潮に。

flumpool  撮影=ヤオタケシ

「星に願いを」で本編を終えステージを後にし、アンコールの鳴り止まないステージに再び現れたメンバー。「大切なものは君以外に見当たらなくて」をメンバーそれぞれが今まで歩んできた道のりを噛みしめるように披露。曲の終盤で山村が「みんなのお陰で、昨日までの自分たちを上回るそんなライブができました。僕らは、今日まで自分たちが理想とする姿に向かって、走り続けてきました。だけど、何度もうまくいかなかったり、くじけたり。足りてない部分、未熟な部分ばっかりです。でも、それをいつも埋めてくれたのは皆さんのおかげです。だから今日ここまで来れました」と感謝を述べ、「大切な人に裏切られたり、追いかけても諦めた夢もあると思う。人を信じられなくなっても、自分だけは信じてください。みんなには自分が想像している以上の力があります。この歌はみんなと一緒に歌いたいです。武道館一緒に歌ってくれますか?」と思いを伝えると、それに答えるように会場中が大合唱に包まれた。

「本当にありがとう! 最後に届けたい歌があります!」と「君に届け」を演奏し最後までフルパワーで走りきった武道館公演はフィナーレを迎えた。

flumpool  撮影=ヤオタケシ

セットリストflumpool 8th tour 2017 Beginning Special「Re:image」at NIPPON BUDOKAN ~ナミダリセット~
2017.5.21(sun) 日本武道館1.Touch
2.覚醒アイデンティティ
3.夏DIVE
4.この時代を生き抜くために
5.夜は眠れるかい?
6.Because…I am
7.どんな未来にも愛はある
8.花になれ
Inst
9.FREE YOUR MIND
10.傘の下で君は…
11.Over the rain ~ひかりの橋~
12.ナミダリセット
13.ラストコール
14.Blue Apple & Red Banana
15.Sprechchor
16.World beats
17.星に願いを
[ENCORE]
18.大切なものは君以外に見当たらなくて
19.君に届け
ライブ情報flumpool 8th tour 2017「Re:image」スケジュール・詳細はコチラ
http://www.flumpool.jp/sp/tour2017/-TICKET-
チケット料金:6,500円(税込)
(枚数制限4枚、4歳以上チケット必要、3歳以下入場不可、複数公演申込可)一般発売日
9月、10月公演 8月19日(土) 午前10:00
11月、12月公演 10月7日(土) 午前10:00

アーティスト

タグ

    SPICE

    SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

    連載コラム

    • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
    • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
    • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
    • MUSIC SUPPORTERS
    • Key Person
    • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
    • Editor's Talk Session

    ギャラリー

    • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
    • SUIREN / 『Sui彩の景色』
    • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
    • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
    • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
    • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

    新着