ルイ・ヴィトン 2017-18年秋冬コレク
ション - ルーブル美術館内で文化の
融合を詩的に表現

創業当時より「境界線」に対して様々なアプローチを続けてきた、ルイ・ヴィトン。あらゆる文化が融合しグローバル化した現代において境界線とは何なのか…。その問いが導き出したのは、「境界線」という概念を離れた「ノマド」の考え方だった。コレクションでは、都市と遥か遠い地方のエッセンスが交わり、マスキュリンとフェミニンが融合され、メゾンの伝統と現代のフィーリングが重なっていく。

ニコラ・ジェスキエールがシティの代名詞として挙げているスポーツの要素は、スラブ民族の文化と対面させた。大判のストールやケープなど民族的なエッセンスを感じるディテールはあらゆるウェアに張り付き一体化して、文化の交差点を詩的に表現する。

マテリアルはミックススタイルが基本。ウールとレザー、さらにテクニカル素材を合体したジャケット、シルクとレース、オーガンザを合わせたドレス。また、素材そのものをダイレクトに表現せず、キャミソールドレスなどに用いられたレースには、ビニールのようなコーティングが施され、リアルレザーとフェイクレザーは差異が出ないようどちらにも加工をする。ファーもリアルとフェイクをナチュラルに融合させた。

パンツはフレアなクロップド丈、スカートまたはドレスはミニ丈を基準に。レースやオーガンザが多く用いられ甘い印象も受けるが、首元に巻かれたチェーンタイプのシルバーアクセサリーがスパイスとなり相反するものが共存する。サイドだけでなく脛の部分までゴアになったブーツは、ほぼすべてのルックに統一して用いられて、重要なアクセサリーとなっている。

なお、今季のショーでは、日本人モデル・江原美希がランウェイに登場。また、ニコラ好きなジャパニーズカルチャーより「攻殻機動隊」が選ばれ、音楽として使用。日本文化も大きな役割を担っているシーズンとなっている。

アーティスト

タグ

    連載コラム

    • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
    • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
    • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
    • MUSIC SUPPORTERS
    • Key Person
    • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
    • Editor's Talk Session

    ギャラリー

    • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
    • SUIREN / 『Sui彩の景色』
    • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
    • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
    • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
    • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

    新着