クリスマス=マライアは世界の常識!
「恋人たちのクリスマス」

ハンド・ベルやシンセサイザーなどを使用したポップな曲調で、クリスマスのウキウキした気持ちとピッタリ合うこの曲は、マライアが1994年に発表した5作目のスタジオ・アルバム「メリー・クリスマス」に収録されています。

「クリスマス・プレゼントは要らない。サンタクロースにプレゼントとして運んできてほしいのは恋人だけ」というサンタクロースへの願いを歌った内容の楽曲のため、日本語タイトルの「恋人たちのクリスマス」と楽曲の歌詞には差異が生じているのもこの曲の特徴ですね。
日本でこの曲を売り出す際に、曲の内容をタイトルに反映させる事よりも、キャッチーなタイトルを付ける事にこだわったのでしょう。

この曲はアルバムからのファースト・シングルとして1994年12月にリリースされた時に、いくつかの国の音楽チャートでトップ10入りのヒットを記録しています。
また、1998年11月に発売され、日本で最も売れた洋楽アルバムとなったマライアのファースト・ベストアルバム「ザ・ワンズ」には日本版ボーナストラックとしてこの曲が収録されています。

クリスマスの季節になると毎年のようにチャートの上位に戻ってきており、クリスマス・ソングの定番として世界中で親しまれている曲です。

Mariah Careyの「All I Want For Christmas Is You」の歌詞はコチラ



もしもサンタクロースが恋人を連れてきてくれるのなら、遠距離恋愛をしているカップルなんかは特に嬉しいですよね。
シングルの人達も、「サンタクロースが運命の人を連れてきてくれたら良いのに!」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
好きな人にこの曲を贈って、「私はこんなにあなたを思ってるのよ」とアピールするのにも最適な歌詞です。

クリスマスはもともとはイエス・キリストの生誕を祝う日ですが、いつの間にか日本では「恋人同士で過ごす日」という認識が広がっていますよね。
キリスト教徒の多い欧米では家族と過ごす人達が多いと聞きます。
この曲はある意味、日本人の感覚に近い歌詞だと言えますね。

この曲には3種類のミュージック・ビデオが存在します。一つ目は1994年に製作されたホームビデオ風のビデオで、「恋人たちのクリスマス」のなかでは最も著名なビデオとして知られており、最初に世に出た、この楽曲のオリジナルのミュージック・ビデオです。ビデオは、マライアが雪とプレゼント、恋人の3つでクリスマスを祝うという内容になっていて、マライアの元夫トミー・モトーラがサンタクロース役でカメオ出演しています。
二つ目のビデオは1999年に製作され、マライアがゴーゴーダンサーズに囲まれ1960年代風のスタジオでダンスをするというビデオです。1960年代風のこのビデオは、白黒で撮影されているのが特徴です。

リミックス・ヴァージョンのビデオも作成されており、このビデオにはマライアの直接の出演はなく、全編アニメーションで構成されています。ビデオにはアニメーションでマライア、デュプリ、バウ・ワウの3人ほか、また当時のマライアの恋人であるルイス・ミゲル、彼女の愛犬Jack、サンタクロースが登場しています。
一番日本で知られているのは最初のPVですね。

最近では、ジャスティン・ビーバーとのコラボバージョンも話題になったこの曲。
今後何十年経ってもクリスマスの季節になるとこの曲が聴けると思うと、改めてこの曲の秀逸さと歌詞の人気っぷりを実感してしまいますね。

TEXT:rie-tong

UtaTen

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