ノエル・ギャラガー1/16東京公演レポ
ート〜オアシス時代も含む新旧ナンバ
ーを散りばめた衝撃のソロ・デビュー
・ライヴ
ノエル・ギャラガー率いる“ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ”初のソロ来日ライヴ。初日となる1月16日TOKYO DOME CITY HALL公演。
ノエルにとってオアシス解散前の2009年フジロック以来2年ぶりとなる日本でのショウ。ソロとしての再始動後は比較的こじんまりとしたベニューを好んで来た彼だが、ここ日本でも例に漏れず6000人規模のライヴハウスを会場に選んだ。
ショウは大歓声の中アコースティック要素を前面に出したヴァージョンの「(It’s Good) To Be Free」で幕を開け、オリジナルの空気感を踏襲した「Mucky Fingers」とオアシス時代の楽曲を立て続けに演奏。続いてソロ作収録曲「Everybody’s On The Run」は、より荒々しいギターとストリングパートをオルガンに差し替えドライヴ感溢れるアレンジで料理する。オーディエンスもフックを合唱するなど新しいマテリアルにしてこの楽曲の浸透ぶりは不出世のソングライター、ノエルの真骨頂といえる。
伝統的なブリティッシュポップを継承する「Dream On」「The Death Of You And Me」や叙情的なフォーキーナンバー「If I Had A Gun」、初披露となる新曲「Freaky Teeth」のガレージ/サイケ的感覚などバンド時代を彷彿とさせるメロディが時々頭をかすめ、一方でクラシックロックの要素をふんだんに散りばめたソロ曲は自身の名を冠したプロジェクトならではのアイデンティティを感じさせる
ノエルにとってオアシス解散前の2009年フジロック以来2年ぶりとなる日本でのショウ。ソロとしての再始動後は比較的こじんまりとしたベニューを好んで来た彼だが、ここ日本でも例に漏れず6000人規模のライヴハウスを会場に選んだ。
ショウは大歓声の中アコースティック要素を前面に出したヴァージョンの「(It’s Good) To Be Free」で幕を開け、オリジナルの空気感を踏襲した「Mucky Fingers」とオアシス時代の楽曲を立て続けに演奏。続いてソロ作収録曲「Everybody’s On The Run」は、より荒々しいギターとストリングパートをオルガンに差し替えドライヴ感溢れるアレンジで料理する。オーディエンスもフックを合唱するなど新しいマテリアルにしてこの楽曲の浸透ぶりは不出世のソングライター、ノエルの真骨頂といえる。
伝統的なブリティッシュポップを継承する「Dream On」「The Death Of You And Me」や叙情的なフォーキーナンバー「If I Had A Gun」、初披露となる新曲「Freaky Teeth」のガレージ/サイケ的感覚などバンド時代を彷彿とさせるメロディが時々頭をかすめ、一方でクラシックロックの要素をふんだんに散りばめたソロ曲は自身の名を冠したプロジェクトならではのアイデンティティを感じさせる
中盤のアコースティック・コーナーでは「Wonderwall」「Supersonic」を弾き語りでメロディを少し崩した歌唱で披露、原曲のプロトタイプ・ヴァージョンのようだが作曲者自らの解釈で演奏し、セット後半には、新機軸といえるダンサブルな「What A Life」などソロ作の合間に「Talk Tonight」「Half The World Away」と言ったオアシス時代の比較的地味な扱いだった曲も自らの再演で新たな光を当ててみせた。
アンコールでは“日本のファンのために”と「Whatever」を、さらに「Little By Little」とオーディエンス全体が大合唱するシチュエーションも演出。以前は「ヒット曲を演奏することに抵抗を感じる」と言った発言を繰り返して来た彼が、今回観客の求める曲を演奏するというスタンスに軟化したのは若干の驚きでもあったが、セットの合間にオーディエンスの声かけに応じてみたり、女性ファンのラヴコールにウィットに富んだジョークで返すなど終始リラックスした姿を見ると、充実したソロ活動が自らの過去作と向き合う機会も与え、より作曲家=ノエル・ギャラガーの本質に迫った納得のセット構成が実現したように思える。全オーディエンス総立ちとなったラスト「Don’t Look Back In Anger」で共有した多幸感も含め、余りにも衝撃的な日本デビューライヴであった。
この20年の音楽シーンで最も成功した作曲家の一人、ノエル・ギャラガーにして、今回のソロ活動を「腕試し」と表現するのは適切ではないかもしれないが、長らく徹して来たバンドメンバーの役割から解き放たれソロ・アーティストとして及第点以上のスタートを切ったと思う。まもなくチャレンジングな次回作も控えているという情報もあるし、5月には日本武道館を含む東名阪公演も発表された。今回のライヴハウスでの密着した雰囲気とはまた違うアリーナ仕様でのライヴにも期待したい。
[SETLIST]
(It’s Good) To Be Free
Mucky Fingers
Everybody’s On The Run
Dream On
If I Had A Gun
The Good Rebel
The Death Of You And Me
Freaky Teeth (新曲)
Wonderwall (acoustic)
Supersonic (acoustic)
Record Machine
What A Life
Talk Tonight
Solider Boys & Jesus Freaks
Broken Arrow
Half The World Away
Standed On The Wrong Beach
=encore=
Whatever
Little By Little
The Importance Of Being Idle
Don’t Look Back In Ange
アンコールでは“日本のファンのために”と「Whatever」を、さらに「Little By Little」とオーディエンス全体が大合唱するシチュエーションも演出。以前は「ヒット曲を演奏することに抵抗を感じる」と言った発言を繰り返して来た彼が、今回観客の求める曲を演奏するというスタンスに軟化したのは若干の驚きでもあったが、セットの合間にオーディエンスの声かけに応じてみたり、女性ファンのラヴコールにウィットに富んだジョークで返すなど終始リラックスした姿を見ると、充実したソロ活動が自らの過去作と向き合う機会も与え、より作曲家=ノエル・ギャラガーの本質に迫った納得のセット構成が実現したように思える。全オーディエンス総立ちとなったラスト「Don’t Look Back In Anger」で共有した多幸感も含め、余りにも衝撃的な日本デビューライヴであった。
この20年の音楽シーンで最も成功した作曲家の一人、ノエル・ギャラガーにして、今回のソロ活動を「腕試し」と表現するのは適切ではないかもしれないが、長らく徹して来たバンドメンバーの役割から解き放たれソロ・アーティストとして及第点以上のスタートを切ったと思う。まもなくチャレンジングな次回作も控えているという情報もあるし、5月には日本武道館を含む東名阪公演も発表された。今回のライヴハウスでの密着した雰囲気とはまた違うアリーナ仕様でのライヴにも期待したい。
[SETLIST]
(It’s Good) To Be Free
Mucky Fingers
Everybody’s On The Run
Dream On
If I Had A Gun
The Good Rebel
The Death Of You And Me
Freaky Teeth (新曲)
Wonderwall (acoustic)
Supersonic (acoustic)
Record Machine
What A Life
Talk Tonight
Solider Boys & Jesus Freaks
Broken Arrow
Half The World Away
Standed On The Wrong Beach
=encore=
Whatever
Little By Little
The Importance Of Being Idle
Don’t Look Back In Ange
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