矢田悠祐、山本一慶、紫吹淳出演 リ
ーディング『銀河鉄道の夜』が開幕

2023年11月30日(木)東京芸術劇場シアターイーストにて、リーディング『銀河鉄道の夜』が開幕した。初日を前にゲネプロ(公開舞台稽古)が行われ、オフィシャルレポートならびにキャストコメントが到着した。

2016年に矢田悠祐と山本一慶がジョバンニとカムパネルラを日替わりで演じ好評を得、およそ8年の時を経て新たな世界観で復活した本作。舞台は東京五輪閉会式でも歌われた宮澤賢治・作詞作曲の『星めぐりの歌』で幕をあける。
ジョバンニ(矢田悠祐)と、カムパネルラ(山本一慶)の歌唱でしっとりと誘われるのだが、和楽器と作品の世界観が絶妙にマッチし、和楽器の奥深さを再認識させられる。
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
ジョバンニとカムパネルラは仲の良いクラスメイトだ。辛い日々を送っていたジョバンニにとって、いつの間にか始まったカムパネルラとの旅は、戸惑いながらもワクワクしてしまうのだった。
鳥捕りの男、子供と青年たちとの出会いを重ねるうちにふとよぎる不安。その心の機微を矢田と山本は優しい声で繊細に表現、お互いを想い合う姿にほのぼのさせられる。
その星巡りの旅に寄り添うのは紫吹淳。紫吹は語り手のほかに、様々な登場人物を演じ分け物語を支える。語りからキャラクターに豹変する技はぜひ劇場で楽しんで欲しい。
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
触れる年齢によって印象が変化する本作、世代を超えて人々の心に“さいわい”とは何かを語りかける。公演は12月3日(日)まで。上演時間は約100分(休憩なし)。
矢田悠祐コメント
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
8年前に一慶と共演した作品を、本や演出は変わっていますが、以前より大人になった感性で届けることができて良かったと思っています。前回は朗読劇でありながら動き回る演出でしたが、今回は純粋に僕たちの発する言葉に集中した演出になったので、大人の楽しみ方をしてもらえるのではと思います。
物語は輪廻転生や宗教のお話などいろんな要素が入っています。
子供は星座をめぐりワクワクして少し悲しい物語としてファンタジーに感じると思いますが、大人になって読んでみると人間の深い部分の描写があり、今回読み込むことで改めて面白い作品だと思いました。
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
見どころは歌ですね。2人で歌う楽曲が増えて幅が広がり、さらに紫吹淳さんとは久しぶりの共演で一緒に歌うことが毎回楽しみです。原作がとても有名なのでお話の流れはご存知かもしれませんが、しばらく離れていると、あれ?こんな話だった?ときっと違った印象が生まれると思います。
この機会にもう1度この作品に触れてみてください。とてもゆったり過ごせて、そしてしっとり楽しんでいただける作品になっています。ぜひ気軽に劇場に足を運んでいただければと思います。
山本一慶コメント
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
素敵なリーディング作品に仕上がりました。8年ぶりに矢田ちゃんとこの作品ができることが嬉しいです。稽古から劇場に入ってより思ったことは、お互いに声質も少しずつ変わってはいるはずなのに、前回と同じく彼の声がとても心地良い。カムパネルラとしてジョバンニとの友情を描きますが、僕が思う矢田ちゃんに対しての安心感や優しさをこの中に感じます。
今回の見どころのひとつに歌唱がありますが、和楽器の生演奏と歌は難しいです。でもハマった時にすごく心地良い響きになり、感情に寄り添う楽器であることを改めて感じました。
この作品の不思議な世界観は、何が起きているのかわからなくても僕はいいと思っています。
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
ジョバンニやカムパネルラの想いがほっこりと心に響いてくるのは、この物語が持つ魅力でもあると思うので、何も考えず聞いていただけたらと思います。今回は紫吹淳さんに支えられ、3人ならではの魅力もいっぱい詰まっています。文学作品ということでちょっとハードルを感じる方もいらっしゃると思いますが、気軽に不思議な世界観を味わいにぜひお越しください。
紫吹淳コメント
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
初日の幕を開けることができて、ほっと胸を撫で下ろしております。皆さまにはどう伝わったでしょうか。
最初お話をいただいた時は“語り手”だったので、本を開けてみたら何役もあって驚いたことを覚えています。語った瞬間に違う役になったり、しかも性別も超え幅広い役どころで、難しいと思いながらもそれがまた楽しみですし、私がやる醍醐味なのかと思います。
この作品はカムパネルラとジョバンニの友情から大きく広がって、アダムとイブを思わせる輪廻転生的なものであったり、ちょっと難しいですがリーディングにすることで入りやすいと思うので、楽しんでいただいて“さいわい”をお届けしたいです。
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan
生演奏とプロジェクションマッピングの相乗効果でポロっと、綺麗な天の川のような涙が流れそうです。
個人的には「さそりの火」の所が印象深くて、私自身もさそり座なので、これは何か意味があるのかと感じています。宮沢賢治、没後90年というタイミングですが、友情や家族、人間にとって一番大切な根本となるメッセージが込められているからこそ、時を超えて語り継がれていく作品なのだと思います。
今、大変な世の中になっておりますが、この作品が皆さまの“さいわい”となったら嬉しく思います。
カメラマン:山副圭吾 (c)2023 ArtistJapan

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