Ring Ring Lonely Rollssが歌う“愛
と孤独”の物語。人の一生を描いたロ
ックオペラを語り合う
“生と死”を描いたロックオペラ
僕はQueen。
私もQueenだなあ。
『オペラ座の夜』とか『華麗なるレース』とかね。メンバーみんなQueenは大好きです。
あ、そっか。最高じゃん。それだよ。
それ使おう(笑)。
「1974」は語呂で決めました(笑)。タイトルに意味はないんです。
「KING」を録った辺りでけんじくんがメンバーに入って、ギターヒーローみたいな感じが出てきたし、ライブでも重い音の方が合うようになってきたんですよね。ピアノとギターの両サイドが活躍できる音楽を考えてたら、一旦そこら辺やってみようかなと。
あと、シンプルに若い曲がライブで歌えなくなってきたんですよね。めちゃくちゃ売れてれば同じ路線でやることもあるかもしれないですけど、人は変わっていくから。歌いたいことも変わるし、作る曲も一緒に歳とっていかないと気持ち悪いんですよね。もちろん前の曲も愛してるのでその内やると思いますが、その時々でやりたい音楽をやろうっていう感じです。
最近ハードロックとクラシックの二大政党みたいなのを確立してきた感じはあるよね?
そうだね。
確か最初に「Killer Song」作ったんですよね。その頃はアルバムのことは考えてなくて、シングルで出そうって話でこの曲を録ったんですけど…動き出そうっていうタイミングでコロナ禍になってしまって、ライブも何もできなくなって置いといたんですけど。「Killer Song」は録っていく内にどんどん自分達の中で良くなっていって、そこで“ロックオペラ”というテーマが出てきた気がします。
歌詞を書いてる時にも、同じ主人公でひとつの作品を作った方が、自分のやりたいことが伝わるかなって。自分の作る曲は全部“生と死”みたいなテーマがあるし、12曲を通して『フォレスト・ガンプ』とか、『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな、人の一生を描くような音楽を作りたいと思いました。
そうですね。アルバムで聴いてもらいたいっていうのが、一番最初にありました。なので“コンセプトアルバム”って言った方が早いんですけど、それ言ってもあんまり伝わらないかなって思って。それでロックオペラを掲げて、生まれてから死ぬまでの時間の流れを書いた12曲を作ってアルバムにしました。
人が成長していく流れであると同時に、春夏秋冬の季節にもなっていて、1月から12月を描いた作品にもなっています。なので12という数字には拘りましたね。具体的には1曲めは12曲目の逆再生から始めるようになっていて、2曲目の「Killer Song」が生まれ変わりの曲です。
本当は「Killer Song」が一番最後だったんです。赤ちゃんとして生まれるのが今3曲目になっている「MILK」で、「Killer Song」はわかりやすく言うと死を描いたもの。そこで死んで生まれ変わるという楽曲です。
通しで聴くと聴こえ方が変わると思うので是非流れで聴いてほしいですね。
繰り返してほしいよね。
若い頃の元気な感じで始まって、途中から何かを諦めたりしながら、俯瞰して人生を見れるようになって、それから結婚して家庭を持って、だんだん寂しさを感じながら孤独や死と向き合っていく…というストーリーを、通して聴くことで感じてくれたら嬉しいです。
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