【タカシ(超特急)ライヴレポート】
『Utautai』
2019年9月23日
at 舞浜アンフィシアター
バンドの演奏がスタートすると、ステージの床下からリフトアップされて、タカシが登場。オープニングは超特急の曲「ソレイユ」が飾った。温かいサウンドに包まれながら響かせる声が歌を届ける喜びに満ちている。ゆっくりと椅子に座りながら耳を傾けた観客は、彼のイメージカラーである白色のペンライトを振りつつ、晴れ舞台を祝福していた。
“70年代、80年代の楽曲が好きで。でも、同年代の人に“知らない”と言われます。このライヴを通して、みんなにも好きになってもらえたらなと思っています”とMCで語り、国内アーティストの往年の名曲の他、新しい挑戦として「Private Eyes」(Daryl Hall & John Oates)、「Say Say Say」(Paul McCatney & Michael Jackson)といった洋楽のカバーも披露。彼の表現の幅が一層広がっていることを、観客は強く実感したに違いない。
エネルギッシュなロックチューン「バーニングファイター!!」、支えてくれる人々への気持ちが込められていた「peace YOU」とタカシが作詞作曲を手掛けたオリジナル楽曲も大きな観どころだった本公演。超特急の曲「Whiteout」が観客を爆発的に盛り上げて、その本編を締め括る。アンコールでも超特急の曲「小さな光」とCarole Kingのカバー「You’ve Got a Friend」を歌い上げ、“みんな、ほんまに大好きや!”と笑顔を輝かせながらステージをあとにした彼を、特大の拍手と歓声が見送った。
撮影:米山三郎/取材:田中 大
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