【かねやん的アニラジの作り方】第7
回 ミリタリー「知」のプラットォー
ム「ミリタリー通信大学」誕生
株式会社ベルガモを起業して半年がたちました。手探りで起業しましたが、「これは僕がやりかたったことだ」と思える新事業が始まります。8月6日にスタートする「ミリタリー通信大学」です。
前職で「ストライクウィッチーズ」というアニメ作品のラジオ番組をやることになってから「軍事監修」という人たちと出会い、時を同じくして「ミリタリーとソ連が大好き」という新人声優だった上坂すみれさんと出会い、そのふたつの出会いから始めたミリタリー番組を始めてからミリタリーファンと出会い、その熱さに惚れ込んできました。ただ、リスナーの皆さんの熱さと(いうか需要)に放送局の社員という立場では応えられきれないというジレンマも抱えてきました。
今回スタートする「ミリタリー通信大学」は、放送大学のミリタリー版ができないかというのが企画のスタートでした。8月から毎月隔週で2講座ずつ各専門の教授が講義を配信していきます。講義内容は用兵、艦船、戦車、ソ連、自衛隊、航空と多岐にわたります。「ニコニコチャンネル」というプラットフォームを使用した動画番組という体(てい)をとりますが、僕の本当の狙いは「ミリタリー『知』のプラットフォーム」。僕が今まで作ってきた「番組」とは全く違うものになります。受講料は月額2000円、年間2万4000円。ニコニコチャンネルのチャンネル課金額とは全く違うものにっています。しかし7月に開学記念ニコ生には上坂すみれさんもゲストに来てくれたこともあって200人も受講登録してくれ、さらに増え続けています。期待値の高さに身の引き締まる思いです。ゆくゆくは「ミリタリー通信大学戦車学部」とか「ミリタリー通信大学潜水艦学部」などさらに細分化してよりコアな知的欲求に応えていきたいと思います。
「ミリタリー通信大学」初代ミスキャンパスの花谷麻妃 ではなぜこの「ミリタリー通信大学」がミリタリーにあまり興味のない僕なのに「これは僕がやりかたったことだ」と思える新事業なのか? 株式会社ベルガモの基本コンセプトは「コンテンツとそれを愛する人たちとの熱く濃いコミュニケーションを実現する」です。ラジオ媒体で培った発信するサイドとリスナーサイドの距離の近さと家族的なフラットな関係を「ビジネス」にしたいということです。「ミリタリー通信大学」でも「大学」というアイコンを駆使して、合宿や体育祭という名のサバイバルゲーム大会など受講生同士の交流促進を目的にした「ラジオ屋」ならではの企画をどんどんやっていきます。この大学は勿論、学士がとれるわけでもなく、何か資格がとれるわけでもありません。ただの1コンテンツです。ただこのコンテンツが「コンテンツとそれを愛する人たちとの熱く濃いコミュニケーションを実現する」を最も具現化しそうだということです。「ラジオマン」として培ったノウハウと音声、動画、課金、チケット販売などが自由に設定できるテクノロジーを駆使していきます。
これも「ラジオマン」ならではの発想ですが、この大学には「ミスキャンパス」という制度を設け、初代ミスキャンパスに花谷麻妃さんという自衛隊好き現役女子高生声優に登場してもらいます。上坂すみれさんの事務所の後輩である彼女。上坂さんが切り開いたこのマニアック声優路線を受け継ぎ拡大していってほしいと思います。
あらゆる人たちの興味や趣味をバキュームのように吸い込むアニメという領域で、そこから派生したアニラジもまたバキュームのようにあらゆる興味を吸い上げていく。「この仕事何年やっても飽きないな」と日々思っています。
あらゆる人たちの興味や趣味をバキュームのように吸い込むアニメという領域で、そこから派生したアニラジもまたバキュームのようにあらゆる興味を吸い上げていく。「この仕事何年やっても飽きないな」と日々思っています。
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