THE CHERRY COKE$のTOUR FINAL公演で
赤坂BLITZに突如、海賊船が出現!

THE CHERRY COKE$のシンボルである海賊旗が映し出され、SEが客席に響き渡った瞬間、狂喜乱舞の宴の始まりの合図。ステージを覆っていた幕が外されると、大歓声の中、海賊船の甲板を模したステージが登場し驚かせる。そして、1曲目はまさに“海賊”に相応しい楽曲と言える『BURN』。立て続けに『1999』『DRUNKEN PURATES〜終りなき夜の果て〜』『Blue Worker』とプレイしていくと、早くもオーディエンスたちはモッシュとダイブの嵐で応えていく。7人の海賊たちはオーディエンスの勢いに負けじと、その後もライブで定番の曲から、新旧問わずの代表曲まで惜しみなくプレイしていく。
『BULLET FOR VAPID BEER』では海賊船の甲板に船員役のダンサーたちが現れ、船の上で海賊の酒盛りを楽しみ、一晩中踊り明かしているかのような演出が繰り広げられる。普段多くのライブハウスに足を運んでいるオーディエンスたちを驚かす演出に、ライブハウスは海賊たちの宴の酒場の様相を呈していく。
歌い、騒ぎ、そして踊りあかすライブ。さらにライブ中盤の『Who killed the RED?』では次なるサプライズが甲板で展開された。照赤く薄暗く照らす甲板に妖艶でセクシーな衣装を身にまとった2人の女性が現れる。曲に合わせて華麗でセクシーなダンスを見せていた次の瞬間、そのまま上半身一糸纏わぬ姿に…。まさに何でもありの海賊たちの宴である。
しかし、盛り上げて騒ぐだけが今のTHE CHERRY COKE$ではない。14年のキャリアの中で幾多のステージを経験し、困難な航海を潜り抜けて来た強者バンドである。ライブも後半戦に差し掛かった時、ステージとは別に客席の後方に設けられていたサブステージに移動してアコースティック・セットによるライブを披露する。普段のライブではあまり披露することはないが、稀に行うアコースティック・セットはファンの間では人気が高く、民族楽器の音色がいつも以上に冴え、今の日本でTHE CHERRY COKE$でしか表現することが出来ないと言って過言ではないアイリッシュ・トラッド・ミュージックを見せてくれた。
KAT$UO(Vo)は「こんな立派なステージを組んでもらい、多くの人に集まってもらえた。ライブを止めたくない。今日はアンコールで呼ばれたら何度でも出てきてしまう。だから全てを本篇に組み込んだ!まだいけるだろ?」この一言とともに『(IRISH) POLKA』のメロディーが奏でられると宴は最高潮に達する。

そして、ライブを締めくくった『KISS IN THE GREEN 〜Drunken lovers nite〜』でも抜かりなく最後のサプライズが用意されていた。盛り上がる曲の途中にクリスマスソング『シングル・ベル』を折り込むアレンジがなされ、ダンサーが全員ステージに集まるとメンバーにサンタクロースの衣装を着せ、海賊がサンタクロースへ変身。オーディエンスは思わぬクリスマスプレゼントに最後までモッシュとダイブの嵐は止むことがなかった。いつも以上に熱の入ったライブに、アコースティックあり、ダンサーあり、そして海賊船のセットあり、クリスマスありと圧巻の宴であった。そして2014年は結成15周年を迎えるTHE CHERRY COKE$。彼らがどんな航海を見せてくれるか目が離せない。

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