【家入レオ】
『5th Anniversary Live at Zepp』
2017年9月6日 at Zepp DiverCity To
kyo
遊び心と冒険心に満ちあふれた、それでいて狙っている感は皆無の伸び伸びとしたナチュラルなステージング。同じ“5th Anniversary”ライヴではあるけど、今年4月の日本武道館公演における彼女の表通りでの歩みをコンプリートした構成とはまったく異なり、カップリング曲やアルバム収録曲が多くチョイスされた、まさに裏通りや路地裏でしか見られない表情がふんだんに見られる多彩さが楽しい。これはある意味では武道館と“対”になっているのではないか?と感じられたりも。
また、サポートメンバーを一新し、かなりハードなサウンド作りが成されていたことで、デビュー曲「サブリナ」をはじめとするヒットシングルの数々が新たなスタイルで披露されたこともオーディエンスの高揚感を高めていく。中盤戦では自身もギターを抱き、アコースティックギター3本のアンサンブルで「君がくれた夏」を繊細かつ奥行きのある音空間で歌い聴かせたり、「ひとの夏の経験」などの邦楽カバーでサプライズ感を演出したり(ツアーでの邦楽カバーは初。それにしてもキャンディポップではなく、こういう陰りや哀愁感が漂う楽曲を選ぶのがなんとも彼女らしい)、かと思えば「だってネコだから」ではエレピの弾き語りからハンドマイクで軽やかなパフォーマンスを見せるキュートな一面も。
このツアーのためのライヴアレンジによって彼女自身のヴォーカルにも新たな表現方法が生まれ、さらなる可能性を提示。そして、アンコールで“いちヴォーカリストとしてのプライド”を注いだ「ずっと、ふたりで」を披露したことも、表現者・家入レオの現在のフェーズの進化を明確に表していたと思う。
また、サポートメンバーを一新し、かなりハードなサウンド作りが成されていたことで、デビュー曲「サブリナ」をはじめとするヒットシングルの数々が新たなスタイルで披露されたこともオーディエンスの高揚感を高めていく。中盤戦では自身もギターを抱き、アコースティックギター3本のアンサンブルで「君がくれた夏」を繊細かつ奥行きのある音空間で歌い聴かせたり、「ひとの夏の経験」などの邦楽カバーでサプライズ感を演出したり(ツアーでの邦楽カバーは初。それにしてもキャンディポップではなく、こういう陰りや哀愁感が漂う楽曲を選ぶのがなんとも彼女らしい)、かと思えば「だってネコだから」ではエレピの弾き語りからハンドマイクで軽やかなパフォーマンスを見せるキュートな一面も。
このツアーのためのライヴアレンジによって彼女自身のヴォーカルにも新たな表現方法が生まれ、さらなる可能性を提示。そして、アンコールで“いちヴォーカリストとしてのプライド”を注いだ「ずっと、ふたりで」を披露したことも、表現者・家入レオの現在のフェーズの進化を明確に表していたと思う。
撮影:田中聖太郎/取材:竹内美保
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