FM802主催『HIGH! HIGH! HIGH!』大阪
城ホールでスカパラ、ビーバー、オー
ラル、sumikaらが熱狂ライブを繰り広
げた夜

ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH! HIGH! HIGH! 2017.8.1 大阪城ホール

大阪城ホール

大阪城ホールにて8月1日、『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL HIGH! HIGH! HIGH!』が開催された。FM802、DJ落合健太郎が担当する人気番組『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!』がプロデュースするもので、4回目を迎える今年は初となる大阪城ホールでの開催に。出演はTHE ORAL CIGARETTESKANA-BOONキュウソネコカミ9mm Parabellum BulletsumikaSUPER BEAVER東京スカパラダイスオーケストラフレデリックBLUE ENCOUNT、そしてROCK KIDS 802 with T☆SPECIAL ACTとしてTOTALFATを主体にゲストボーカルとして金井政人&東出真緒(BIGMAMA)、GEN(04 Limited Sazabys)、TAKUMA(10-FEET)、YAMATO&HIROKI&RYO(ORANGE RANGE)、LiSAが参加。会場には“ラジ友”と呼ばれる番組リスナーをはじめとする約1万人を超える観客が集結。イベント中には会場から番組生中継が行われるなど、約10時間にも及ぶ豪華な饗宴を楽しんだ。
DJ落合健太郎
まず始めに番組DJの落合健太郎がステージに登場し、これから始まるライブに向けて、「HiGH!✕3」のコール&レスポンスで会場の一体感を高めると、トップバッターに登場したのは東京スカパラダイスオーケストラ!
東京スカパラダイスオーケストラ
1曲目「Paradise Has No Border」から9人9様の強烈な音をオーディエンスにぶつけていく。イベント最年長でもある彼ら、観客の多くが10代の若者やこの日がライブ初体験という人も多いなか、卓越したサウンドで会場の空気を見事にアジテートしていく。「心の中には音楽でしか洗い流せないものがある。音楽のシャワーで思いっきり洗い流してくれ!」と、「Routine Melodies」へ。そして、この日の出演者陣から予感は的中だろう、 TAKUMA(10-FEET)がステージに登場し「hammer ska」「Samurai Dreamers」と続けて披露。TAKUMAが「ガス欠なるまで行こうぜー!」と、「閃光」でアリーナフロアを駆け走ると会場から大歓声が沸き起こる。ラスト「All Good Ska is One」では観客みんなで肩を組み、1組目から大きな一体感を生み出していく。
9mm Parabellum Bullet
続く9mm Parabellum Bulletは「サクリファイス」から、静かなる動というべきか、濃い真紅の照明に照らされる中、かみじょうちひろ(Dr)の重厚なドラムが炸裂し、中村和彦(Ba)の鋭利なリズムが観客を揺さぶっていく。艶がありつつ、情景を色濃く見せる菅原卓郎(Vo&Gt)の歌声は楽曲の世界観をより立体的に感じさせてくれる。イベント皆勤賞の彼ら、まだまだ観客の盛り上がりが足りないのか「1日長いけどみんなを爆発させてからでないとステージを降りられないから」と、「Black Market Blues」では放つ音群がますます膨張を重ね、音塊が破裂した瞬間は思わず鳥肌が! ラスト「Punishment」まで、一瞬の隙もない怒涛のライブで観客を魅了してくれた。
SUPER BEAVER
SUPER BEAVERはバンド初となる大阪城ホールのステージで、“いつも通りにいつも以上”なド真ん中のロックンロールで魅せる。渋谷龍太(Vo)は「初っ端から打ち上げていこうと思います!」と、1曲目「美しい日」から開放感あるバンドサウンドで聴く者の心をぐっと引き寄せていく。「今日、良い日にできますか? その言葉、信用して参りますので」と、「証明」「青い春」へと続く。観客の大きく掲げられた両手の分だけ、その思いがバンドに届いているのだろう。満面の笑みを浮かべて音を放つ4人の姿はなんとも頼もしい。ラスト、「ありがとう」では曲名のままに尽きない感謝の気持ちを真摯に伝え、シンプルな言葉を歌に乗せていく。初となる大阪城ホール、またここで彼らのライブが観たいと心からそう思えるステージだった。
フレデリック
イベントも中盤。フレデリックは“踊れるライブ”はもちろんのこと、ぐっと深みを増した世界観で楽しませてくれた。1曲目「峠の幽霊」、浮遊感漂うサウンドが会場を包み、何とも言えぬ幻想的な空気を纏っていく。くすりとさせる言葉遊びはそのままに「ナイトステップ」「うわさのけむりの女の子」でダークな一面を見せていくかと思いきや、「踊っていないHiGH!✕3を知らないんです!」とライブでもお馴染みの「オドループ」へ。中毒性の高いメロが観客のアドレナリンを放出させていく。ラスト、「これがフレデリックの戦い方です! 一生リズムを鳴らしていきたい、そんな曲です」と、メンバー4人体制になり、さらなる高みを目指すことを約束すると、8月にリリースされる新曲「かなしいうれしい」へ。ギミックたっぷりの遊び心あふれるサウンド、これからの活動に更なる期待が高まる。
BLUE ENCOUNT
この日のステージの光景を記憶に残し、更なる高みを宣言したのがBLUE ENCOUNT。1曲目「HEART」から強靭なサウンドで駆け抜けていくと、続く「Survivor」でさらに迫力を増した音をオーディエンスにぶつけていく。重厚感と爽快さが絶妙なサウンドはオーディエンスのボルテージを上げ続けていく。彼らもまた大阪城ホールでのステージが初となるのだが、そこに一切の遠慮はなく、ライブハウスと変わらぬ緊迫感あるステージで楽しませてくれる。その後も「スクールクラップ」「ANSWER」と、観客とともにより臨場感高まるサウンドで一体感を生み出していくと、ラスト「もっと光を」へ。田邊駿一(Vo&Gt)は「絶対大阪城ホールでワンマンライブをやる!」と叫び、信じる力の大きさ、そして夢を約束するために歌い続けることを誓い、ステージを後にした。
キュウソネコカミ
後半戦はキュウソネコカミのライブから。実は彼ら、“出たいって言ったらホンマに出れた”枠での出演(イベント告知ポスター掲載も間に合わなかったほど急な展開!)。番組とも縁が深いだけあって、この日のステージを盛り上げようと強い心意気を感じるライブで楽しませてくれた。1曲目「ビビった」で早々に一体感を作り上げていくと、その後も「超絶オリジナリティのある新曲ができました」と、「NO MORE 劣写実写化」で強烈なインパクトを放っていく。さらに、「売れてるバンドがやってるでしょ?」と、「家」では客席でのウェーブにも挑戦。そしてステージ後半には「DQNなりたい、40代で死にたい」でヤマサキセイヤ(Vo&Gt)が客席フロアへ飛び込み、見事なクラウドサーフィンを披露。そのままラスト「ハッピーポンコツ」まで突き進み、熱量高いまま全7曲を突き進んでいった。
KANA-BOON
観客を奮い立たせるように、アッパーチューンの連発したのがKANA-BOON。1曲目「バトンロード」からキャッチーなメロで観客の心を掴むと、「フルドライブ」「盛者必衰の理、お断り」と遊び心とギミックが溢れたナンバーを連発。ハイスピードで攻めよってくる、どこを切っても爽快でいて痛快な楽曲陣に観客は気持ちよさそうに身を任せ、彼らの放つ音に塗れていく。ステージ後半には「どん底にいたときに湧き出てきた曲。誰かを助けたい、そんな願いがこもっている」と、イベント前日に番組で初O.A.されたばかりの新曲「それでも僕らは願っているよ」をライブで初披露。初めて聴く音を少しも聞き逃すまいと観客らは静かに聴き入る。その後も、ラスト「シルエット」までグッドメロディーを放ち続けた彼らのステージには称賛の拍手が長く鳴り響いていた。
Sumika
まるでパレードの中にいるような、色彩豊かな楽曲陣で観客を虜にしたのがsumikaだ。1曲目「Answer」で鮮やかな楽曲を放つと、続く「Lovers」でも多幸感たっぷりなサウンドで会場に柔らかな空気を作り上げていく。片岡健太(Vo&Gt)は憧れのステージである大阪城ホールでのライブに「本心はワンマンライブで来たかった」と本音を語る。それでも、この日限りの初めてのステージを楽しもうと、気合たっぷりに披露したのは「雨天決行」。心がパッと晴れやかになるお日様の光のようなメロディーにオーディエンスは大きく手を挙げて彼らの音に応える。続く「ふっかつのじゅもん」からは先ほどまでの雰囲気からガラリと変わり、攻めのステージで魅せる。そして最終曲「伝言歌」、音楽に懸ける思いをしっかりと音に、言葉に乗せて観客へと届け、初めての大きなステージに確かな手応えを残してくれた。
THE ORAL CIGARETTES
いよいよ、イベントも残すところあと2組。THE ORAL CIGARETTESは「このイベントの主役を獲りに来ました!!」という言葉のままに、「起死回生STORY」「気づけよBaby」と立て続けに強靭なナンバーを放ち、容赦ない勝負を仕掛けていく。絶妙なバランスで陰と陽が組み込まれた楽曲は心地よい緊張感と焦燥感を掻き立てる。「まだまだ足りない」と、山中拓也(Vo&Gt)の煽りは止まることがなく、バンドの音はもちろん観客の声すらも山中の声に呼応してさらに大きく強固なものへと姿を変える。ステージはラストへ向けてさらに狂騒感が高まっていく。最終曲、重厚さの中にも柔らかさを含んだ「トナリアウ」では美しい情景を音に見せ、全7曲のステージが駆け抜けるように終了した。
ROCK KIDS 802 with T☆SPECIAL ACT
いよいよ最後のステージ、TOTALFAT率いるROCK KIDS 802with T☆SPECIAL ACTのライブへ。ライブが始まる直前には『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』の番組がステージ上で生放送を開始、全国からライブに向けての反応の声が番組に寄せられていく。そしてDJ落合健太郎とともに、オープニングにふさわしい「宴の合図」でライブがスタートすると、そこからこの日限りの極上の夏の宴が幕を開ける。ステージにはさっそく、10-FEETからTAKUMAが登場。「DA NA NA」「goes on」と両バンドの楽曲をコラボしていく。TAKUMAは「オマエラ、もっといけるやろー!」と煽り続ける。

TOTALFAT
続いて登場したのはBIGMAMAから金井政人と東出真緒! 「ヒーローインタビュー」「晴天」と、TOTALFATにヴァイオリンが加わるという、これまでにない景色に観客は大いに沸き立つ。イベント唯一の女性ソロアーティスト、LiSAは「特別なことやっていい?」と「Catch the Moment」「Place to Try」をコラボ。“メロディックパンク界のヒーロー”として憧れの存在であるTOTALFATとのステージに、LiSAはパワフルな歌声はもちろん、ステージを右へ左へ駆け走り、喜びを全身で表現していく。さらに休むことなく、04 Limited SazabysからGENが! ステージからの絶景に「ごちそうさまです」と満足げなGEN。先輩後輩を交えて「swim」「Good Fight & Promise You」と、ライブバンドの強みを見せていく。そしてコラボステージはラスト、ORANGE RANGEからYAMATO、HIROKI、RYOが登場。「イケナイ太陽」「夏のトカゲ」の夏対決で、会場からは大合唱が沸き起こる。そして、ステージはいよいよ終わりへ向かっていく。オーディエンスと一緒にコラボしようと、「ONE FOR THE DREAMS」で、Jose(Vo&Left-Gt)、Shun(Vo&Ba)、Kuboty(Gt&Cho)、Bunta(Dr&Cho)が最後の力を振り絞る。そしてラスト、「お前ら、カッコイイぞー! 今日イチのパーティで終わろうぜ!」と「PARTY PARTY」へ。残っていた出演者も総出となってステージで大宴会。10時間を超える、長い宴が幕を閉じた。

食堂内
 本イベントには8月4日(金)なんばHatchにて後夜祭もあるとのこと。イベントに来られなかった人はもちろん、この日のライブで体感した感動を再び味わいたい人はぜひチェックしよう。
■8月1日(火)当日、大阪城ホールのライブ会場からお送りした「ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-」はこちらから聴くことができます。
・21時台 (TOTALFAT率いるROCK KIDS 802with T☆SPECIAL ACTのライブ生中継)
radiko.jp/share/?sid=802&t=20170801210000
・22時台
radiko.jp/share/?sid=802&t=20170801220000
・23時台
radiko.jp/share/?sid=802&t=20170801230000
イベント情報

ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH! HIGH! HIGH! EXTRA EDITION

日時: 8月4日(金)開場16:30 開演17:30
会場: なんばHatch
出演:雨のパレード/グッドモーニングアメリカ/Czecho No Republic/パスピエ/大山琉杏(opening act)
  MC 落合健太郎(FM802)
(入場方法その1)
8 月 1 日大阪城ホールで開催、『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH! HIGH! HIGH!』チケット購入の方、FM802HP~抽選で 1000 名様ご招待! (1F スタンディングのみ/別途ドリンク代必要)
応募期間:7月18日(火)21:00〜7月21日(金)23:59
(入場方法その2)
有料チケット 7月 23日(日)チケット一般発売
1F スタンディング 2000 円(税別)2F 指定席 3500 円(税別)

注意事項
★入場順は有料チケットの方が優先となります。★未就学児童のご入場はできません。
★小学生以上はチケットが必要になります。
★ご招待の方は入場の際に、「当選通知」の提示と「8 月 1 日大阪城ホールでの HIGH! HIGH! HIGH!のチケットの半券」の提示が必要となります。 ★譲渡、転売は禁止、チケットの半券紛失にも対応致しかねます。予めご了承ください。

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