【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#82 プ
ロデューサー・吉田建の言葉
アーティストのパフォーマンスや見え方で音楽の聞こえ方も違う
今回の名言は、吉田建が音楽バラエティ番組『新堂本兄弟』(フジテレビ)で音楽監督、バンドマスターとして活躍していた頃のインタビューからの抜粋である。吉田は、「トーキングヘッズのメンバーがみんなロックの要素がない学生みたいな格好で演奏しているのを観て『革命だ!』と思いました」と語る。それまでのロックのイメージが崩れて早速髪を切ったというエピソードも振り返りつつ、この名言に繋げている。インタビューの中では、吉田の驚くべき音楽経歴が語られている。東海林太郎のバックの演奏をはじめ、田谷力三、長谷川きよし、泉谷しげる、吉田拓郎、沢田研二、坂本龍一、大瀧詠一、浅川マキ、りりィ、氷室京介、トータス松本、KinKi Kidsなどなど、錚々たるアーティストと関わってきたことがわかる。その多彩な経歴とともに、この“気づき”こそ、吉田がプロデューサーとして異彩を放つ要因といえるのではないだろうか。
吉田建(よしだけん)
1949年11月21日生まれ、東京都出身。プロデューサー、ベーシスト、作曲家、編曲家。1972年、早稲田大学を卒業後、長谷川きよしのバックバンドでベーシストとしてプロデビュー。その後、りりィのバックバンド、バイ・バイ・セッション・バンドに参加。1980年代前半、沢田研二のバックバンド、エキゾティックスや泉谷しげるのバックバンド、LOSERなどでベーシスト&アレンジャーとして活躍。1988年、氷室京介のデビューアルバム『FLOWERS for ALGERNON』をプロデュース。同時期に、氷室京介をはじめ、吉川晃司、ウルフルズ、吉田拓郎などのアレンジャー兼ベーシストとしても活躍している。1989年、『三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS)にて、辛口審査員としてお茶の間で知られるようになる。1996年、吉田拓郎とKinKi KidsがMCを務めた音楽バラエティ番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ)にベーシストとして出演。編曲も担当している。現在もなお、プロデュースを中心にプレーヤーとしても精力的に活動している。
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