横綱審議委員会が求める横綱の品格っ
て何?

白鵬vs横綱審議会、バトルの行方

 横綱の品格とは? 横綱審議会の基準が話題を呼んでいる。
 32回目の幕内優勝を飾り、大鵬の記録に並んだ横綱白鳳。しかし、その白鳳にたいして、横綱審議会が「品格に疑問がある」と苦言を呈しているというのだ。
 問題とされている行動は、勝敗が決したあとのダメ押しと、懸賞金を乱雑に受け取る姿など。以前、横綱審議会は白鳳のことを「日本人の品格が備わっている」と絶賛していたが……。

 ここで思い出されるのが、横綱審議会と朝青龍のバトルである。内館牧子は朝青龍のことを酷く毛嫌いしており、朝青龍引退のきっかけとなった。
 朝青龍と白鳳の対決が見たかったと思う人も多いだろう。こうした注目の対戦カードを潰したのが、横綱審議会とも言える。
 また素人目から見た場合、白鳳の行動は品格を否定されるほどのことなのかとも感じるだろう。相撲の伝統で、勝敗後のダメ押しは御法度とされているが、マニアでもなければそんな了解を知らない。そして、相撲人気がどんどん低下している昨今、目を向けるべきはこの素人の視聴者たちであるべきだ。詳しくない人間に向けて、納得のいく説明をするべきだ。

 横綱審議会の横やりは、一般層を不愉快にさせているだけである。これでは、ますます相撲不審が加速するだろう。そもそも品格のある人間は、他人の品格を否定したりはしない。
 横綱審議会と対立した朝青龍は、Twitterでたびたび過激な発言をしている。今回の騒動で、彼の口からどんな見解が飛び出すのかも注目したい。

(鬼頭みどり)

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