INTERVIEW | 9m88「既読無視されて
もいい」──9m88に訪れた変化とアル
バム『Sent』に込められた想い 「既
読無視されてもいい」──9m88に訪れ
た変化とアルバム『Sent』に込められ
た想い

台湾出身のSSW、9m88が10月に最新アルバム『Sent』を引っ提げ来日。東京と福島(LIVE AZUMA 2023)にておよそ4年ぶりの来日公演を開催した。
日本のMitsu the Beats、StarRoをはじめ、Oddisee、Silas Short、SUMINなど、世界各国から多彩なゲストを迎えた前作『9m88 Radio』から一点、今作では母国語である中国語(台湾華語)と台湾語で歌い上げる、どこか懐かしさを感じさせる一作だ。ライブでは新旧楽曲を混ぜ合わせたセットリストが披露されたが、バンド・アレンジが加えられることで、過去曲も新鮮に響くと同時に、現在進行形の9m88の表現として鳴らされていた。
スムース & メロウなナンバーからファンキーな楽曲まで、巧みな歌唱と表現力で魅せた全19曲。コール・アンド・レスポンスや日本語MCでオーディエンスと親密なコミュニケーションを取るなど、そのチャーミングなキャラクターも存分に伝わる公演となった。また、YouTubeにUPしたMVでも話題を呼んだ「Plastic Love」のカバー(もちろん日本語で)も印象的であった。
今回はそんな久方ぶりの来日公演前日に行った9m88へのインタビューをお届けする。アルバム『Sent』の制作に際して起こった心境の変化、そして作品に込められた想いとは。
Interview & Text by Takazumi Hosaka
Interpreter:AnGEL
Photo by Yuji Fann Fann
「今回はみんながわかる言葉で作ろう」
――昨年、2ndアルバム『9m88 Radio』をリリースしてからツアーも行っていたようで、とても忙しく過ごされたかと思います。そんな中、およそ1年という短いスパンで新作が届けられたことに驚きました。今作『Sent』の制作はいつ頃から着手したのでしょう?
9m88:去年の年末くらいですね。ツアーと同時進行でアルバムの制作を進めました。今回は多くのコラボレーターと共に制作したので、これまで以上にスピーディーに完成させることができました。
――「Vogue Taiwan」のインタビューで、英詞で作った前作から一転、初期からのリスナーやファンにもう一度振り向いてもらうために、中国語や台湾語で歌う作品にしようと決めたそうですね。
9m88:昨年、2ndアルバム『9m88 Radio』をリリースしたときに、少しだけファンとの間に距離を感じたんです。それは中国語で歌っていた1stアルバム『平庸之上(Beyond Mediocrity)』(2019年)の頃から聴いてくれていた人たちのことで。だからこそ、今回はみんながわかる言葉で作ろうと決めていました。
――自国のリスナーとそれ以外、世界中のリスナー、それぞれ意識する配分やバランスについてはどのように考えていますか?
9m88:それはすごく難しいことで、今も考え続けています。ただ、海外のリスナーへアピールしたい場合、色々な国のアーティストとコラボするという方法もありますよね。リモートでの制作は中々難しい点もあるので、ハードルは高いのですが。
――今回のアルバムに多くの台湾アーティストが参加しているのも、自国のリスナーへ届けたいという気持ちが強かったからなのでしょうか?
9m88:それもありますが、何よりも仲のいいアーティスト、尊敬しているアーティストと一緒に作りたかったんです。彼ら彼女らが、9m88というアーティストをどのように見ているのかも知りたかった。長いことひとりで作品を作ってきて、手癖のようなものもできていると思うし、多くのアーティストに参加してもらうことで新しい手法やアイディアを取り入れたいと考えました。
――英語と中国語、使用する言語によって表現も変わってくると思いますか?
9m88:変わると思います。英語は第2言語なので、文法や発音が完璧じゃない反面、だからこそ生まれるオリジナリティもあると感じていて。あと、これは言語だけの問題ではないんですけど、英語と中国語で話したり考えたりしているとき、性格も少し変わる気がします。
――その性格の違いを言語化できますか?
9m88:英語で話すときは、少しだけポジティブで、感情表現もよりストレートになる気がします。これは私が留学していたNYでの生活や、文化なども影響しているんだと思います。知らない人にも話しかけることができるし、レストランなどでも店員さんとおしゃべりできたりする。
――普段の、中国語で喋るときの9m88さんはもっとシャイですか?
9m88:シャイというか……もう少し冷静ですね(笑)。英語で話すときよりも落ち着いていると思います。
――今作では「足久無見 – Tsiok Kú Bô Kìnn」、「決定不想你 – Sent」に関しては他のアーティストが作詞を担当しています。こういった作り方は今までなかったのでは?
9m88:「足久無見 – Tsiok Kú Bô Kìnn」は台湾語の曲で、私は台湾語はあまり話せないんです。だから、それが得意な林奕碩さん(Lin I-Shuo)(※1)にお願いしました。曲に込めたストーリーやメッセージは私からお伝えして、その上で作詞してもらっているので、これまでの作り方とそれほど違いは感じませんでした。
※林奕碩(Lin I-Shuo):バンド・百合花(Lilium)の作詞作曲を担うフロントマン
――今回のアルバム制作に際して、台湾語を勉強されたそうですね。
9m88:私の曽祖父母は台湾語を使っていて、子供の頃は時々耳にしていました。発音が難しいんですけど、今回改めて勉強したおかげで少しだけ話せるようになりました。台湾語は日本語に少し近いと思います。舌を巻かずに発音するんです。
――台湾語を使おうと思ったのはなぜなのでしょうか?
9m88:台湾の伝統的な文化を忘れたくないし、後世に残していきたいんです。私と同世代での人たちの中には、同じように考える人は少ないと思うのですが、こうやって音楽にすることで、そこに貢献できるんじゃないかなと。
――今回の制作で、特に印象に残ったコラボレーションを挙げるとすると?
9m88:尊敬する台湾のSSW・陳綺貞さん(Cheer Chen/チア・チェン)と作った「決定不想你 – Sent」ですね。先ほども話した通り、私の感情的なストーリーをお伝えして作詞してもらったのですが、でき上がった歌詞を読むと心を全て見透かされてしまったような感覚になりました。
――「若我告訴你我愛的只是你 – What If?」にはトランペッターの黒田卓也さんも参加されています。
9m88:本当にプロフェッショナルな方だと感じました。制作はリモートで進めたのですが、私が頭で思い描いている音やフレーズを汲み取ってくれて、ソロ・パートも何パターンか用意してくれたり、とにかくスムーズに制作を進めることができました。「若我告訴你我愛的只是你 – What If?」ではトランペットだけでなくサックスも吹いてもらっています。
――黒田さんが参加された「若我告訴你我愛的只是你 – What If?」は、台湾で199年代に活躍されたSSW/プロデューサー・張雨生(Tom Chang)の楽曲のカバーですよね。
9m88:昔から聴いている曲でした。実は張雨生さんのメモリアル企画で、彼の楽曲をカバーしないかというお話を頂いて。数ある作品の中から、“自分を大切にすること”を伝えているこの曲をカバーさせてもらうことにしました。私のリスナーにもそのメッセージを伝えたいですし、サウンド的にもモダンなジャズ・アレンジが合うんじゃないかなって思ったんです。
「自分の想いや言葉を大事にしてほしい」
――今作は『SENT』というタイトルの通り、人にメッセージを送る(Sent)ということがテーマになっているとお聞きしました。どのようにしてこのテーマが浮かんできたのでしょうか。
9m88:以前から曲を通して人々にメッセージを送るということはしていたんですけど、今回改めてそこにフィーチャーしたのは、自分が成長したから。たとえば、相手がメッセージを受け取らなかったり読まなかったとしても、気にしなくなったんです。
――アルバムのアートワークにも「i sent you a message, but you never read it.(あなたにメッセージを送りましたが、あなたはそれを読まない)」と書かれていますよね。
9m88:既読無視されてもいいんです。全然気にしません(笑)。
――そう思えるようになったのはなぜだと思いますか?
9m88:コロナ禍を経て、私も色々なことを経験したことで成長したからだと思います。以前より周りの目を気にしなくなった気がしますし、こういった想いをリスナーにも伝えたいんです。相手のことや周りを気にせずに、みんなそれぞれ自分の想いや言葉を大事にしてほしい。
――カバー・アートワークも印象的でした。過去作から雰囲気がガラッと代わりましたよね。
過去のアルバム2作のアートワークは、どちらもあまり楽しそうな表情じゃないですよね(笑)。私は元々そんなにクールな人ではないですし、今回はポジティブな雰囲気にしたかったんです。あと動きも欲しかったので、BMXライダーを呼んで撮影させてもらいました。
――アルバムのサウンド面では、モダンなR&Bやヒップホップ的アプローチが印象的だった前作と比べて、今作ではクラシックかつオーセンティックな方向に変化したと思います。これは意図した部分なのでしょうか。
9m88:最初にお話した心境の変化が影響していると思います。前作は自分の好きなサウンドを詰め込んだ作品になったのですが、今回は昔からのリスナーの方々のことを考えながら作りました。彼ら彼女らが一緒に歌って楽しんでくれるようなサウンドを目指していた結果、このようなサウンドになりました。前作は色々なアーティストの方に参加してもらってはいるけど、自分ひとりの作品だったという感覚があって。それに比べると、今作は“みんなの作品”という感触があります。次の作品ではもっとみんなでダンスできるような曲を作りたいですね(笑)。
――今後コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?
9m88:世界中のプロフェッショナルなアーティストさんとコラボしたいです。日本だったらWONKSTUTSさんと一緒に曲を作ってみたいですね。
【プレゼント企画】
SpincoasterのTwitterアカウントをフォロー & 下記ツイートをRTで9m88のサイン入りチェキ & CDを2名様にプレゼント。発表通知はTwitterのDMにて行わせていただきます。
キャンペーン期間:11月29日(水)20:00〜12月6日(水)20:00

※チェキ、CDはランダムでの発送となります。

※当選のお知らせに対して48時間以内に返信がない場合、誠に勝手ながら辞退とさせていただきます。
※住所の送付が可能な方のみご応募下さい。頂いた個人情報はプレゼントの発送以外には使用いたしません。
※発送先は国内のみとさせていただきます。
※フリマサイトなどでの転売は固く禁じます
【リリース情報】
*CD:11月2日(金)リリース
■ 配信/CD購入リンク(https://p-vine.lnk.to/qfRmV5)
■9m88: Instagram(https://www.instagram.com/9m88/)
台湾出身のSSW、9m88が10月に最新アルバム『Sent』を引っ提げ来日。東京と福島(LIVE AZUMA 2023)にておよそ4年ぶりの来日公演を開催した。
日本のMitsu the Beats、StarRoをはじめ、Oddisee、Silas Short、SUMINなど、世界各国から多彩なゲストを迎えた前作『9m88 Radio』から一点、今作では母国語である中国語(台湾華語)と台湾語で歌い上げる、どこか懐かしさを感じさせる一作だ。ライブでは新旧楽曲を混ぜ合わせたセットリストが披露されたが、バンド・アレンジが加えられることで、過去曲も新鮮に響くと同時に、現在進行形の9m88の表現として鳴らされていた。
スムース & メロウなナンバーからファンキーな楽曲まで、巧みな歌唱と表現力で魅せた全19曲。コール・アンド・レスポンスや日本語MCでオーディエンスと親密なコミュニケーションを取るなど、そのチャーミングなキャラクターも存分に伝わる公演となった。また、YouTubeにUPしたMVでも話題を呼んだ「Plastic Love」のカバー(もちろん日本語で)も印象的であった。
今回はそんな久方ぶりの来日公演前日に行った9m88へのインタビューをお届けする。アルバム『Sent』の制作に際して起こった心境の変化、そして作品に込められた想いとは。

Interview & Text by Takazumi Hosaka

Interpreter:AnGEL
Photo by Yuji Fann Fann
「今回はみんながわかる言葉で作ろう」
――昨年、2ndアルバム『9m88 Radio』をリリースしてからツアーも行っていたようで、とても忙しく過ごされたかと思います。そんな中、およそ1年という短いスパンで新作が届けられたことに驚きました。今作『Sent』の制作はいつ頃から着手したのでしょう?
9m88:去年の年末くらいですね。ツアーと同時進行でアルバムの制作を進めました。今回は多くのコラボレーターと共に制作したので、これまで以上にスピーディーに完成させることができました。
――「Vogue Taiwan」のインタビューで、英詞で作った前作から一転、初期からのリスナーやファンにもう一度振り向いてもらうために、中国語や台湾語で歌う作品にしようと決めたそうですね。
9m88:昨年、2ndアルバム『9m88 Radio』をリリースしたときに、少しだけファンとの間に距離を感じたんです。それは中国語で歌っていた1stアルバム『平庸之上(Beyond Mediocrity)』(2019年)の頃から聴いてくれていた人たちのことで。だからこそ、今回はみんながわかる言葉で作ろうと決めていました。
――自国のリスナーとそれ以外、世界中のリスナー、それぞれ意識する配分やバランスについてはどのように考えていますか?
9m88:それはすごく難しいことで、今も考え続けています。ただ、海外のリスナーへアピールしたい場合、色々な国のアーティストとコラボするという方法もありますよね。リモートでの制作は中々難しい点もあるので、ハードルは高いのですが。
――今回のアルバムに多くの台湾アーティストが参加しているのも、自国のリスナーへ届けたいという気持ちが強かったからなのでしょうか?
9m88:それもありますが、何よりも仲のいいアーティスト、尊敬しているアーティストと一緒に作りたかったんです。彼ら彼女らが、9m88というアーティストをどのように見ているのかも知りたかった。長いことひとりで作品を作ってきて、手癖のようなものもできていると思うし、多くのアーティストに参加してもらうことで新しい手法やアイディアを取り入れたいと考えました。
――英語と中国語、使用する言語によって表現も変わってくると思いますか?
9m88:変わると思います。英語は第2言語なので、文法や発音が完璧じゃない反面、だからこそ生まれるオリジナリティもあると感じていて。あと、これは言語だけの問題ではないんですけど、英語と中国語で話したり考えたりしているとき、性格も少し変わる気がします。
――その性格の違いを言語化できますか?
9m88:英語で話すときは、少しだけポジティブで、感情表現もよりストレートになる気がします。これは私が留学していたNYでの生活や、文化なども影響しているんだと思います。知らない人にも話しかけることができるし、レストランなどでも店員さんとおしゃべりできたりする。
――普段の、中国語で喋るときの9m88さんはもっとシャイですか?
9m88:シャイというか……もう少し冷静ですね(笑)。英語で話すときよりも落ち着いていると思います。
――今作では「足久無見 – Tsiok Kú Bô Kìnn」、「決定不想你 – Sent」に関しては他のアーティストが作詞を担当しています。こういった作り方は今までなかったのでは?
9m88:「足久無見 – Tsiok Kú Bô Kìnn」は台湾語の曲で、私は台湾語はあまり話せないんです。だから、それが得意な林奕碩さん(Lin I-Shuo)(※1)にお願いしました。曲に込めたストーリーやメッセージは私からお伝えして、その上で作詞してもらっているので、これまでの作り方とそれほど違いは感じませんでした。
※林奕碩(Lin I-Shuo):バンド・百合花(Lilium)の作詞作曲を担うフロントマン
――今回のアルバム制作に際して、台湾語を勉強されたそうですね。
9m88:私の曽祖父母は台湾語を使っていて、子供の頃は時々耳にしていました。発音が難しいんですけど、今回改めて勉強したおかげで少しだけ話せるようになりました。台湾語は日本語に少し近いと思います。舌を巻かずに発音するんです。
――台湾語を使おうと思ったのはなぜなのでしょうか?
9m88:台湾の伝統的な文化を忘れたくないし、後世に残していきたいんです。私と同世代での人たちの中には、同じように考える人は少ないと思うのですが、こうやって音楽にすることで、そこに貢献できるんじゃないかなと。
――今回の制作で、特に印象に残ったコラボレーションを挙げるとすると?
9m88:尊敬する台湾のSSW・陳綺貞さん(Cheer Chen/チア・チェン)と作った「決定不想你 – Sent」ですね。先ほども話した通り、私の感情的なストーリーをお伝えして作詞してもらったのですが、でき上がった歌詞を読むと心を全て見透かされてしまったような感覚になりました。
――「若我告訴你我愛的只是你 – What If?」にはトランペッターの黒田卓也さんも参加されています。
9m88:本当にプロフェッショナルな方だと感じました。制作はリモートで進めたのですが、私が頭で思い描いている音やフレーズを汲み取ってくれて、ソロ・パートも何パターンか用意してくれたり、とにかくスムーズに制作を進めることができました。「若我告訴你我愛的只是你 – What If?」ではトランペットだけでなくサックスも吹いてもらっています。
――黒田さんが参加された「若我告訴你我愛的只是你 – What If?」は、台湾で199年代に活躍されたSSW/プロデューサー・張雨生(Tom Chang)の楽曲のカバーですよね。
9m88:昔から聴いている曲でした。実は張雨生さんのメモリアル企画で、彼の楽曲をカバーしないかというお話を頂いて。数ある作品の中から、“自分を大切にすること”を伝えているこの曲をカバーさせてもらうことにしました。私のリスナーにもそのメッセージを伝えたいですし、サウンド的にもモダンなジャズ・アレンジが合うんじゃないかなって思ったんです。
「自分の想いや言葉を大事にしてほしい」
――今作は『SENT』というタイトルの通り、人にメッセージを送る(Sent)ということがテーマになっているとお聞きしました。どのようにしてこのテーマが浮かんできたのでしょうか。
9m88:以前から曲を通して人々にメッセージを送るということはしていたんですけど、今回改めてそこにフィーチャーしたのは、自分が成長したから。たとえば、相手がメッセージを受け取らなかったり読まなかったとしても、気にしなくなったんです。
――アルバムのアートワークにも「i sent you a message, but you never read it.(あなたにメッセージを送りましたが、あなたはそれを読まない)」と書かれていますよね。
9m88:既読無視されてもいいんです。全然気にしません(笑)。
――そう思えるようになったのはなぜだと思いますか?
9m88:コロナ禍を経て、私も色々なことを経験したことで成長したからだと思います。以前より周りの目を気にしなくなった気がしますし、こういった想いをリスナーにも伝えたいんです。相手のことや周りを気にせずに、みんなそれぞれ自分の想いや言葉を大事にしてほしい。
――カバー・アートワークも印象的でした。過去作から雰囲気がガラッと代わりましたよね。
過去のアルバム2作のアートワークは、どちらもあまり楽しそうな表情じゃないですよね(笑)。私は元々そんなにクールな人ではないですし、今回はポジティブな雰囲気にしたかったんです。あと動きも欲しかったので、BMXライダーを呼んで撮影させてもらいました。
――アルバムのサウンド面では、モダンなR&Bやヒップホップ的アプローチが印象的だった前作と比べて、今作ではクラシックかつオーセンティックな方向に変化したと思います。これは意図した部分なのでしょうか。
9m88:最初にお話した心境の変化が影響していると思います。前作は自分の好きなサウンドを詰め込んだ作品になったのですが、今回は昔からのリスナーの方々のことを考えながら作りました。彼ら彼女らが一緒に歌って楽しんでくれるようなサウンドを目指していた結果、このようなサウンドになりました。前作は色々なアーティストの方に参加してもらってはいるけど、自分ひとりの作品だったという感覚があって。それに比べると、今作は“みんなの作品”という感触があります。次の作品ではもっとみんなでダンスできるような曲を作りたいですね(笑)。
――今後コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?
9m88:世界中のプロフェッショナルなアーティストさんとコラボしたいです。日本だったらWONKやSTUTSさんと一緒に曲を作ってみたいですね。
【プレゼント企画】
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キャンペーン期間:11月29日(水)20:00〜12月6日(水)20:00

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※当選のお知らせに対して48時間以内に返信がない場合、誠に勝手ながら辞退とさせていただきます。
※住所の送付が可能な方のみご応募下さい。頂いた個人情報はプレゼントの発送以外には使用いたしません。
※発送先は国内のみとさせていただきます。
※フリマサイトなどでの転売は固く禁じます
【リリース情報】
*CD:11月2日(金)リリース
■ 配信/CD購入リンク(https://p-vine.lnk.to/qfRmV5)
■9m88: Instagram(https://www.instagram.com/9m88/)

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