FM802・ヘビーローテーションアーテ
ィストのimase、tonun、Re:nameを迎
えた『CONTACT!!Vol.23』オフィシャ
ルレポート

『CONTACT!!Vol.23』2023.6.29(THU)大阪・心斎橋BIGCAT
大阪のライブハウスを愛する音楽業界のスタッフが「今」あなたに出会ってほしい様々なアーティストを、関西の業界スタッフやリスナーにプレゼンするライブイベント『CONTACT!!』。23回目となる今回は今年に入ってからFM802邦楽ヘビーローテーションに選出されたimase、tonun、Re:nameの3組を迎えて、6月29日(木)に大阪・心斎橋のBIGCATにて開催。その公式ライブレポートが到着したのでお届けする。

6月29日(木)、大阪・心斎橋にあるBIGCATにて『CONTACT!!Vol.23』が開催された。この『CONTACT!!』は、大阪の音楽業界に身を置くスタッフが今おすすめする注目アーティストを招き行われるライブイベントで、今回はFM802のヘビーローテーション、通称・ヘビロを今年に入ってから勝ち取ったimase、tonun、Re:nameの3組がラインナップ。FM802のDJ・樋口大喜の進行のもと、まさに今波に乗る面々が2016年から続く人気イベントで見せた渾身のパフォーマンスを報告する。
FM802 DJ 樋口大喜
imase
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今宵の幕開けを飾るのは、活動開始わずか約1年でメジャーデビューし、海外チャートにも食い込む岐阜出身の22歳。バンドを引き連れ姿を現すと、彼の名が呼ばれるなか「imase印」のファルセットを混ぜる「Have a nice day」で困難な時代をふわりと乗り越え、本人も跳ねつつの「僕らだ」でクラップを起こしてアップテンポに。そしてスモールトークをはさみ、「Pale Rain」のスタイリッシュさとラップでさらに浮上させておいてから、「逃避行」と「でもね、たまには」でクールダウンという揺さぶり。
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ゆったり進むシンプルなサウンド、ほのかにセンチメンタルな旋律、ソフトなボーカルは一つになって、胸を締め付けたり心を解放したりと自由自在。再び手拍子も大きくなって曲後には「Fu!」の歓声も。すると「緊張してたんですけど、一緒に盛り上がってくれてすごくうれしいです!」と自身初の大阪ライブの感想を述べ、「NIGHT DANCER」と6月のヘビロ「Nagisa」というダンサブルな2曲でラッシュ開始。耳に焼きつくリフレインや、さわやかで聴き心地のいいメロディとハイトーンにものせられて誰もが弾み、振られる手もそろって一体感も十分。初大阪とは思えない堂々たるステージングで全7曲を終えた。
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ちなみにimaseは8月9日(水)・10日(木)に大阪・なんばHatchで行われるイベント「ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH!HIGH!HIGH! supported by ナカバヤシ」の初日に出演。今日より広い会場でのアクトにも期待が高まるばかりだ。
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tonun
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「Spotify RADAR:Early Noise 2022」に選出された旬のシンガーソングライターは、バンドセッションでたっぷりと焦らしてからお目見えし、「東京cruisin'」でスタートを切る。甘い声とグルーヴに観客は思い思いに体を揺らし始め、「Sweet My Lady」でより気だるくムーディに。さらに「体、揺らしていきましょう!」と煽って次は今月発表の1stアルバム「intro」メインのゾーンへ。
tonun
まずは「真夏の恋の気まぐれ」でひと足早い、ど真ん中の夏を表現すると、クラップが続きボーカルも熱を上げてまぶしいシーンをリリカルに描き出す。そして会場の歓声をつなげて今度は「d.s.m」でファンキーに。小気味いいギター&ベースやジャジーな鍵盤を味方にして歌声は濃度も粘度もアップ。そこに「Sugar Magic」を投下してもっと華やかなひと時へ。軽やかなラップも艶やかな歌も、華麗なピアノもドラムソロも聴きごたえ満点で、掲げられた多くの手はアップ&ダウン。
tonun
しかもグルーヴィーな2月のヘビロ「Friday Night」となれば、全員がバウンドしてハッピーな空気も。しかし楽しい時間はあっという間。「また、大阪、来るんで!」と宣言し、本日二つ目のサマーチューン「琥珀色の素肌」で締めくくりへ。時にソウルフル、時にラフなボーカルは、どこかトロピカルなサウンドにのり人々の体を突き動かし、自身のギターにも存分に歌わせ、余韻をたっぷりと残してtonunは舞台をあとにした。
tonun
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Re:name
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今夜のトリを務めるのは、地元・大阪発のスリーピース。サポートベースとともにまず鳴らすのは4月発表の3rdアルバム「Mindwash」収録の「What Do You Wanna Know?」で、前のめりな「ロックのごあいさつ」といったところ。そして加速して「SEE THRU」、さらに「Hurt Me」。キャッチーかつ勢いあるバンドサウンドはいっきに観客の集中を高め、その体は跳ねて振り上げられた拳は上下する。高木の巻き舌気味のボーカルは鼓膜に刺さりながら、なじみもいい。また今日の会場・BIGCATについて「目標の場所であって、ここで歌えていることを誇りに思います」(高木)と口にすると、シームレスに続ける「Lullaby」と「Vertigo」で爽快な音世界を広げ、スケール感がファンの耳と目を釘付けに。
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伸びやかな歌声で英語詞も日本語詞も滑らかにり、会場には歌詞とは裏腹の清々しさも漂う。とは言え関西人の彼らは「俺の髪型、tonunさんに似過ぎてない? 俺が悪いよな(笑)」(高木)とひと笑いも忘れない。そんなトークで和んだあとは、彼ららしい親しみやすさを持つ「Let Me」でフロアから「Oh!Oh!Oh!Oh!Oh!」のコールを引き出してテンションを再上昇させ、フィナーレには3月のヘビロ「prettyfine :)」をセレクト。楽しげな声やワクワクするギターなどで織り成す踊れるポップに、全員が気分上々でクラップ&ジャンプ。幸福感に包まれた明るいラストシーンとなった。
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三者三様の魅力が大いに発揮された今日のライブは、訪れた音楽ファンを大満足させたことうけ合い。この先さらなる飛躍をするであろう3組のアーティストから今後も目が離せない。
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取材・文=服田昌子 写真=ヘッドライン提供(撮影:渡邉一生)

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